超高齢社会となっている現在の日本において、健康寿命を延ばし、要介護期間を短くする介護予防への取り組みがこれまで以上に注目されています。
高齢者は身体機能や注意力の低下により、ケガや事故が起きやすく、現に要介護状態になる原因は、「高齢による衰弱」「関節疾患」「骨折・転倒」の3つが約半数を占めています。
要支援状態になることを予防するためには、日頃から体を動かすことはとても重要なことです。
そこで今回は、介護予防における運動に特化した「介護予防健康アドバイザー」の資格について解説します。資格を取得する方法やメリットなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
介護予防健康アドバイザーは、中高齢者にとって無理が生じない安全な運動を通じて健康的な暮らしを維持できるようサポートする資格です。
介護予防健康アドバイザーの資格は中高齢者の心身機能の改善だけでなく、生活の質の向上にも役立つため、介護職員や介護予防・健康指導にかかわる関係者のみならず、中高齢者自身やご家族が資格を取得するケースも増えています。
医療や介護の現場では、「介護予防の運動やリハビリが正しく行われているのか」「無理な運動やリハビリにより事故を起こしてしまわないか」「効果のない運動やリハビリとなっていないか」など、介護予防の経験や知識が少ないことで運動指導に頭を抱えている職員も少なくはありません。
介護予防健康アドバイザーの資格は、トレーナー育成のプロである「NESTA JAPAN」によって認定されます。そのため、資格取得の過程で運動指導に必要なノウハウが凝縮されたカリキュラムを学ぶことができます。
「利用者への運動指導方法」や「運動プログラムの作成方法」などを学ぶことができるため、このカリキュラムを通して得た知識を現場で活かし、利用者のために適切な運動指導を行うことができるようになります。
また、介護予防健康アドバイザーの資格取得は介護福祉士や介護職員初任者研修等の介護系資格を取得している方にもおすすめです。介護予防健康アドバイザーとのダブルライセンスにより、介護技術による身体機能の維持・改善のほか、効果的な介護予防の運動が提供できるようになるため、幅広い介護分野で業務を行うことが可能となります。
介護予防健康アドバイザーの主な活躍の場は、介護予防を目的とした介護保険サービス事業所になります。
高齢者の介護が必要になった原因で多くの割合を占めているのが、運動機能の低下。「骨折・転倒」が12.5%を占めています。(令和元年「厚生労働省国民生活基礎調査」より)
筋肉や骨など体の運動に関わる機能低下や障がいを予防する「介護予防健康アドバイザー」の存在は、介護保険サービス事業所でも大きいといえるでしょう。
また、介護予防健康アドバイザーは施設利用者だけでなく、一般の高齢者も支援の対象となります。そのため、高齢者と何らかの関わりを持つ職場でも活躍しているケースがあります。
カリキュラムの中で、健康維持に役立つエクササイズも学ぶことができるため、福祉の分野のみならず一般的なフィットネスクラブやスポーツインストラクターといった業種での活躍も期待できます。
介護予防健康アドバイザーは、養成講座を修了することで資格を取得できます。
介護予防健康アドバイザー講座は国籍・年齢・経験問わず誰でも受講することができます。
介護予防健康アドバイザーの資格を取得するには、「介護予防健康アドバイザー講座」を受講する必要があります。
通信講座になるため、自宅で学習することが可能です。教材とともに届く「添削課題」と「最終課題(資格試験)」を提出し、最終課題に合格することで資格を取得することができます。
■講習日程
受講は完全通信講座で随時受付しています。標準学習期間は3ヵ月となりますが、最大で6ヵ月まで学ぶことができます。
最終課題(資格試験)は受講期間中であれば好きなタイミングで提出することができます。
■受験料
29,000円(税込)
■申込方法
生涯学習のユーキャンのホームページから申し込みが可能です。
■受験会場
通信講座であるため、在宅での受験となります。
通信講座であるため、研修や会場での試験はありません。学習から試験までを自宅で行うことができるため、生活スタイルに合わせて気軽に取りやすい資格となっています。
申込期間
通信講座のため、好きなタイミングでホームページから申し込みを行うことができます。
研修日
研修の代わりに補助教材としてDVDが自宅に送られてくるため、自分のペースで動画を通してエクササイズの方法を学ぶことができます。
試験日
受講期間中(最大6ヵ月)であれば好きなタイミングで最終課題を提出することが可能です。ただし、事前に2つの添削課題を提出していることが条件になります。
合格発表
試験に合格すると、介護予防健康アドバイザーの資格認定証が送られてきます。
介護予防健康アドバイザー講座の資格を取得するためには、講座を受講し、添削課題と最終練課題を提出する必要があります。
自宅で取り組むことができる上、受講期間内であれば合格するまで何度でも試験を受け直すことができます。気軽にチャレンジしやすい資格なので、興味がある方は挑戦してみるとよいでしょう。
■講座内容・カリキュラム
資格取得までのスケジュールは以下の通りです。
1.受講開始時に以下の教材・課題が送られてきます
・介護予防健康アドバイザーの知識編と実践編の2冊のテキスト
・補助教材となるDVDとポスターツール2点
・添削課題2回
・最終課題1回(資格認定試験)
2.介護予防健康アドバイザー知識編のテキストを学習し、基礎力を身につけます
知識編では、介護予防の基礎知識について学びます。運動や栄養の基礎知識や、疾患やリスクマネジメントなどアドバイザーとして必要な知識を学びます。
3.介護予防健康アドバイザー実践編のテキスト及び実践的なエクササイズを学びます
実践編では、介護予防に役立つエクササイズを学習します。写真やイラスト、動画の解説を通して効果的な体の動かし方を学ぶことができるため、得た知識を実際の現場で活用する力が身につきます。
4.添削課題の提出
テキスト学習での理解度確認のため、添削課題2点の提出が求められています。
■認定試験
自宅学習で添削課題の提出まで終えたら、いよいよ最終課題(資格認定試験)となります。
受講開始時に送られてくる最終課題が、資格認定試験です。自宅で課題に取り組み、提出します。
最終課題はマークシート方式です。最終課題で基準点(非公表)を満たすことで合格となります。
ただし不合格であっても、受講期間中であれば何度でも受験することができるため、間違えた個所をしっかり見直せば合格することができます。
在宅受験である上に最終課題が事前に送付され、何度でも受験することが可能であることから合格率は非常に高いと思われます。
■短期間で介護予防に関する知識と技術を習得できる
介護予防健康アドバイザーの講座は、医療や介護に関する知識がない方でも滞りなく学べる構成となっています。
標準学習期間3ヵ月の間で介護予防に関する基礎知識や、実践的なエクササイズの方法が学習できるため、得た知識をすぐに介護予防に活かすことができます。
■中高齢者への安全で効果的な運動指導ができるようになる
運動指導者育成のプロのノウハウを学ぶことができるため、安全で効果的な運動の知識を習得することができます。
介護予防の基礎知識から、運動指導に必要な実践的なスキルまで、アドバイザーに必要な知識を身につけることができます。
《レク・リハビリ関連でこんな資格も!》
◆ 健康運動指導士
◆ 介護予防運動指導員
◆ レクリエーション介護士
◆ 介護予防健康アドバイザー
◆ 介護予防指導士
◆ 高齢者体力つくり支援士
◆ 音楽療法士
◆ 音楽健康指導士
あなたの資格をアピールできる!
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