「子どもが小さいうちはパートで」「自分や家族の時間を大切にしたい」「まずはバイト。いつかは社員になりたい」など、パート・アルバイトという働き方を選ぶ理由は人それぞれ。
でも働きはじめたら「最初に思っていたことと違う」「こんなことなら辞めたい」…と思ってしまう人もいるようです。
ここでは、そんなパート・アルバイトの転職の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉親を介護した経験を活かして、パートで働こうと思ったのに…
46歳/女性/はつ江
10年間、自宅で親の介護をしてきたので自信があったんです。でも施設で働いてみたら「やり方が違う」「対応がなれなれし過ぎる」「他の職員と協力して」と注意されることが多くて。
マニュアルの確認や記録、申し送りは、私にはムダなことに思えるし…。かなりストレスがたまっています!
《アドバイス》
まず「親の介護」と「仕事としての介護」は違います。
特に施設の場合は、注意が必要。多くの職員が勤務していますが、介護の仕方がバラバラでは利用者さんも、運営する側も困ります。
そのため、全員に一定のサービスが求められますし、他の職員との連携も大切です。
その上で、サービス内容をある程度介護職員にまかせる施設もあれば、マニュアルに沿ったサービスを求める施設もあるなど、事業者によってさまざまです。
自分のやりたい介護サービスに合った施設を探すことが第一ですが、はじめて介護の仕事に就いたのでしたら、今の職場でも学ぶことも多いはずです。
今までの経験を一度リセットし、「仕事としての介護」を学ぶチャンスだと思ってはいかがでしょうか。
また、自宅での介護経験があるのでしたら、施設の介護職員よりも「訪問ヘルパー」の方が向いているかもしれません。
介護の仕事には、たくさんの職種があります。どうしても今の施設と合わないと思うなら、職種を変えてみるという道もあります。
〈事例2〉残業がないと思ってはじめたパート。でも実際は定時に帰れず、困っています
31歳/女性/ゆり
以前は正職員でしたが、妊娠を機に退職。子どもが保育園に入ったので仕事に戻ったけど、お迎えがあるので残業はしたくない。パートなら定時で帰れると思って復職したのに、今の職場では、残業がよくあるんです。
時間通りにお迎えができず、子どもにもまわりにも迷惑をかけてしまって、心が痛いです…
《アドバイス》
介護の仕事は「人」が相手のため、スケジュール通りにならないことは少なくありません。
そのため、パートやアルバイトでも定時ぴったりに帰れないケースも多く、30分くらいの残業は誤差の範囲と考えている職場もあります。
採用面接の時に「残業の有無」だけでなく、「何分くらいの残業があるか」を確認しておいた方がいいでしょう。
また「こういった事情があるので残業は難しい」「○時までに帰らなければならない」など、具体的に伝えておきましょう。
特にパート・アルバイトをはじめたばかりの頃は、引き継ぎや新しいことを覚える必要があるため、時間がかかることが多く、残業になりがちです。
定時に帰るためには他の職員の協力も必要になるので、自分の状況をまわりに伝えておくこともおすすめです。
〈事例3〉「アルバイトからの正職員登用アリ」が魅力で転職したんだけど…
38歳/男性/おかだ
いつかは正職員になりたいけど、まずはアルバイトとして働きながら職場の雰囲気を見てみたいと思い、正職員登用があるという事業者に転職。でも、1年たってもアルバイトのまま。
とても働きやすいのでここで正職員になりたいのですが、このままじゃ経済的にも厳しくて…。
《アドバイス》
「正職員への登用制度がある」と一口にいっても、その条件は事業者によって違います。
一定期間の勤務が条件の場合もあれば、上司からの評価が条件となる場合もあります。また、事業者のなかで行われている試験の合格が正職員になるための条件というケースもあります。
正職員をめざして転職するなら、「正職員になるための条件」や「アルバイトから正職員になるための期間の目安」などを、採用面接の時に確認しておいた方がいいでしょう。
すでに勤務されているおかださんのようなケースの場合、「今の自分は、その条件をクリアしている」という自信があるのなら、まずは上司に相談してみることをおすすめします。
自分自身の評価と、周囲からの評価にギャップがある場合は、それを埋めることも大切です。
もしも、明確な理由もないのに正職員に登用してもらえない場合は、転職を考えることも一つの方法です。
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