夢と希望にあふれて転職したのはいいけれど、働き始めたら違和感を感じること、ありますよね。「想像していた待遇と違う」「最初から知っていれば転職しなかったのに…」「こんなことなら辞めたい…」
ここでは、そんな転職の先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉休憩がとれない&サービス残業が当たり前の状態にイライラしています
26歳/女性/りょうこ
訪問介護から老人ホームに転職したのですが、休憩をしっかりとれないのが不満です。休憩時間になっても業務が終わらないし、早めに休憩を切り上げて業務に戻るのが当たり前。最近はサービス残業も多くなってきて…。
まわりのスタッフは「しょうがない」と思っているみたいだけど、これってヘンですよね?
《アドバイス》
介護は人と接する仕事ですから、利用者の状況によっては時間通りに休憩に入れなかったり、残業になってしまうことがあるのは、やむを得ない場合もあります。
また、サービスに入る時間が決まっている訪問介護や、デイサービスなどの通所サービスに比べ、利用者の生活全般を24時間サポートする老人ホームの場合、予想外のことが起きることが多い傾向があります。
しかし、毎日のように休憩がとれなかったり、残業があるのは「やむを得ない」とは言えません。さらに業務をしている時間が「サービス残業」になっているとしたら、労働基準法違反です。
他のスタッフが「しょうがない」と思っていても、あたり前ではありません。管理職や施設長に相談して、改善してもらうようにしましょう。
それでも改善されない場合は、転職を考えることも一つの選択肢です。
優秀な人材を確保するため、スタッフの待遇改善に熱心に取り組んでいる事業者も年々増えています。
次の転職先を探す時は、休憩や残業の有無などを面接の時に確認しておきましょう。また、実際に施設を見学し、スタッフから話を聞くこともおすすめです。
今回の経験を活かし、働きやすい職場を見つけてください。
〈事例2〉リーダーの仕事は楽しいけど、給与が他のスタッフと同じなのは納得できない
33歳/男性/マツハシ
キャリアアップのため、フロアリーダーとして有料老人ホームに転職しました。サービスに入るだけでなく、他のスタッフへの指導やご家族への対応などもあり、リーダーとしての仕事にやりがいを感じています。
なのですが…、給与が他のスタッフと同じなんです。仕事の量も多いし、責任も重いのに…納得できません。
《アドバイス》
キャリアアップをめざして転職したあなたにとって、やりがいのある仕事をしていることは、大きな喜びでしょう。しかし、それが給与に反映されないことに不満やストレスを感じているのなら、転職成功とは言えません。
どのような条件で「役職手当」がつくかは、事業者によって違います。リーダーに役職手当があるケースもあれば、施設長にしかつかない場合もあります。また役職手当の金額も、事業者によってさまざまです。
あなたの場合、まず上司にリーダー手当の有無や給与形態について確認してみることをおすすめします。もし、今はリーダー手当という制度がなくても、明らかに業務負担が多い場合は、交渉次第で給与をアップしてもらえる可能性もあります。
交渉しても手当がもらえず、給与も上がらず、どうしても納得できないのなら、一般のスタッフに戻るか、リーダー手当を用意している事業者への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
とは言え、一般のスタッフに戻れば、給与に対しての不満はなくなるかもしれませんが、あなたが目的としていた「キャリアアップ」からは遠ざかってしまうかもしれません。今だけでなく、これからのキャリアを考えて判断することが大切です。
転職を考える場合は、転職先の手当の詳細についても面接などで確認しておきましょう。
「やりがい」だけでなく、「給与」や「待遇」など、さまざまな視点から自分に合った事業者を探すことが、転職成功のための第一歩です。
〈事例3〉オイシイと思っていた夜勤手当。実際やってみたら現実は甘くなかった…
21歳/男性/ヒロ
まとまったお金が必要になったので、夜勤専門の派遣スタッフに転職しました。確かに1勤務あたりの給与はよくなったけど、夜勤明けは必ず休みなので意外と収入がアップしなくて…。
アテにしていた夜勤手当の金額も派遣先の事業者によって違う。若いから体力には自信があったけど身体もキツい。この転職、失敗だったかな。
《アドバイス》
一般的な夜勤勤務の場合、時給プラス3000円〜4000円の夜勤手当が相場と言われています。この金額は大きな魅力ですし、「夜勤で稼ぎたい」と思う人は多いでしょう。
しかし夜勤は給与が多い分、ハードであることを知っておくことが大切です。
夜勤は勤務時間が長いため、体力が必要です。「若いから体力には自信がある」と思われていたようですが、生活のリズムがガラリと変わるのは、思ったよりも体力を使います。また、夜はスタッフの数が少ないため一人で対応することも多いですし、夜は不安定になる利用者もいるため、精神的な疲れがあることも忘れてはいけません。
疲れやちょっとした気のゆるみが事故やトラブルにつながってしまうことも。「夜勤手当」が高いことには、理由があるのです。
また、1カ月で見ると「思ったよりも収入がアップしない」と思われているようですね。夜勤として働く場合は、時給だけで判断するのではなく、勤務日数や1カ月の収入などを確認しておくことも大切です。
とはいえ、夜勤は「時給がいい」ということは事実ですし、大きな魅力です。
希望する場合は、事前に業務内容や勤務時間、給与などをしっかり確認しておくことをおすすめします。
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