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2018年05月01日

【転職失敗事例】介護福祉士・社会福祉士の資格があるのに、仕事がコレ?!編

スキルアップをめざし、資格を活かして転職。専門的な仕事が出来るかと思っていたのに、仕事内容と違っていて不満が募るばかり…。そんな失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!

《事例1》介護福祉士をとったけど、仕事内容はアルバイトのヘルパーとまったく同じ…!

132歳/女性/里美

介護業界でキャリアアップしていきたいと思い、特別養護老人ホームで働きながら、介護福祉士の資格を取得。タイミング良く、介護福祉士の有資格者を募集していた有料老人ホームを見つけ、転職しました。ところが実際に働いてみると、仕事の内容は、介護福祉士の資格を持たないアルバイトのヘルパーとまったく同じ。介護福祉士として期待され、何か特別な仕事を任されると思っていたのに、がっかりです。


《アドバイス》
医師や看護師、薬剤師などは、その資格を持つ人だけができる仕事で、いわゆる業務独占資格と言います。理学療法士や作業療法士、弁護士、建築士なども同じです。

それに対して介護福祉士は、名称独占資格と言われるものの一つで、業務独占資格ではありません。無資格でも介護施設で働くことはできますし、同じ介護の資格である介護職員初任者研修やヘルパー2級以上を持っていれば、施設だけでなく訪問介護も含めて仕事ができます。

実際の現場では、介護福祉士とその他の職員との業務内容は大きくは変わらないでしょう。
しかし、国家資格である介護福祉士を持っていることで有利に働く点はたくさんあります。勤務する法人にもよりますが、たとえば以下のような点が挙げられます。

●他の介護職への指導ができる
●管理職への道が拓けやすい
●資格手当がつく など

もちろん転職する際も有利になります。また法人によっては、介護福祉士の資格が必須のところもあります。

あなたはまだ、今の職場で資格を活かせていないと感じているようです。しかし、試験に合格して得たものは、「介護福祉士」という肩書きだけではありません。国家試験合格をめざして学ぶ過程で得た知識は、あなたの大事な土台になっているのではありませんか? また、資格取得をめざして勉強した意欲や向上心は、仕事をするうえでも力になっているはずです。今後、資格を取っておいて良かったと思うことが増えてくるでしょう。

しかし、資格を持っていればそれだけで良いわけではありません。管理職になって、責任のある仕事を任されるようになるには、さらに経験を積み、利用者や周りのスタッフからも信頼を得ることが必要です。それに、介護福祉士の資格がなくても自分でスキルを磨いて、質の高い介護を提供している介護職の人もたくさんいます。そうした謙虚な視点で周囲を見渡すことも大切ではないでしょうか。

以上の注意点を踏まえたうえで、やはり現在の職場では今後も資格や知識を活かせないと感じるのであれば、転職を検討してみるのも良いでしょう。その際は、仕事内容や待遇面で、介護福祉士資格を持っているメリットが活かせるかどうかも面接で確認することをおすすめします。


《事例2》社会福祉士として働きたいのに、相談業務がほとんどないとは…

228歳/女性/よしの

社会福祉士の資格を取り、介護職から相談員に転職。困っている高齢者の相談に乗って、力になりたいと張り切っていました。それなのに勤務する老人ホームでは、肝心の「相談」は業務全体の半分以下。あとは、介護職のフォローで介護業務をしたり、クレーム処理や事務員のサポートなど。相談業務の専門職どころか、まるで何でも屋さん。こんなことなら介護職員のままキャリアを積んだほうが良かったのか。ちょっと後悔しています。


《アドバイス》
社会福祉士の仕事は、心身の障害や病気、生活困窮などから日常生活に支障がある人たちの相談に乗り、問題解決のためのアドバイスをして、生活に必要な援助を行うこと。

高齢者介護から児童福祉、障害者支援など活躍の場は幅広く、老人ホームや病院、児童相談所、障害者福祉施設、地方自治体など、様々な施設や機関で働いています。働く場所によって「生活相談員」「医療ソーシャルワーカー」「児童相談員」などと名称が変わります。

社会福祉士の資格を活かして老人ホームで働く場合、家族などとの連絡調整や入所の受け入れ、利用者からの相談を受けることがメインの仕事になります。ただし、相談業務の割合は施設によって違います。相談や援助業務に専念できる施設がある一方で、介護職と兼務をする施設もあります。転職先を探す際には、事前にその施設に足を運んだり、面接の場を利用したりして仕事内容を確認しておくことが大事でしょう。

現在の職場は残念ながら、あなたが期待していたほど相談業務の割合が高くなかったようですね。せっかくの資格が活かせず、何でも屋になってしまうと不安を抱くことも理解できます。
どうしても相談業務に専念したいということであれば、まずは上司に相談してみてはいかがでしょうか? もし、それでらちがあかないのであれば、職場を老人ホームにこだわらずに、病院や地域包括支援センター、障害者施設などに幅を広げて、転職を検討してみると良いでしょう。

ただ、利用者や家族からの相談に対応する際には、介護にじっくり関わっておいたほうが、良い提案やアドバイスができるケースもあります。よりよい相談対応をするには、利用者一人ひとりを深く知ることがとても大切。また、施設や介護サービスを説明する際には、その内容をしっかり知っておくことが重要です。それぞれをよく知ることで、利用者や家族と信頼関係を築き、相手の立場に立ってアドバイスすることができます。
そのことも頭に入れたうえで、このままの職場で働くか、相談業務に専念できる職場に転職するかをじっくり検討してみてください。




この他にも、転職者の失敗談&アドバイスを、以下のページでご紹介しています!

今までと違うタイプの事業所に転職し、失敗したケース
転職先の同僚との人間関係に悩まされているケース
最近増えてきた「サービス付き高齢者向け住宅」に転職し戸惑うケース
履歴書の書き方で失敗したケース
面接の準備や勘違いで失敗したケース
職務経歴書で失敗したケース

ほかにも多数の失敗談があります。すべて見たい方はこちらをどうぞ。
→こんな職場とは思わなかった!「転職先選び」失敗談 一覧ページ
→履歴書・職務経歴書・面接・…「転職活動」の失敗談 一覧ページ


履歴書や面接で必要になる「自分らしい志望動機・自己PR」の言葉。ぜひこちらを参考に!


→「志望動機」 例文集 一覧ページ
→「自己PR」例文集 一覧ページ


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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