就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
志望動機って立派なことを語らないとダメなのかな?
あまり大きなことを言っても、嘘っぽいとか、生意気に思われそう。かといって、立派なことが言えないとやる気がないと思われるかも…。そもそも自分の志望動機が何なのか、いろいろ考えているうちに、よくわからなくなってしまいました。
背伸びをした立派な志望動機は、必要なし!
「志望動機」は、面接において、はずすことのできない質問です。面接官が志望動機から知りたいのは、“介護という仕事や、応募先への思い”。
熱意を確認するのが目的です。
だからといって、無理に立派な思いをつくって語る必要はありません。
「どうしてこの介護の仕事を選んだのか」という理由を、自分なりの目線で語ることがポイント。借り物の動機はありきたりな内容になりがち。背伸びをしても、面接官はすぐに見抜いてしまいます。
それよりも、
個人の体験を交えた具体的な話のほうが、ずっと説得力があります。
たとえば、「祖母とずっと同居していて、一緒に料理を作ったり、話をしたりするのが大好きだった」など。自然とあなたの人柄も伝わり、面接官の心をぐっとつかむことができるでしょう。
「どう貢献できるか」も、志望動機に必要な要素
志望動機では、
応募先の事業者で「やりたいこと」、「貢献できそうなこと」をアピールするのも重要な要素。それによって、仕事への熱意や志望した根拠を伝えることができます。
どんな介護をしたいのか、どう貢献できるのか、どうキャリアアップしていきたいのか、などを具体的に話しましょう。
そのためには、まず、応募先の事業者のことを知る必要があります。
「利用者様とじっくり向き合い、寄り添った介護をしたい」「レクリエーションを工夫して、貢献したい」「身体介助のスキルを発揮したい」など、どれも立派な「やりたいこと」です。ただ、それが事業者の方針や実情とマッチしていなければ、かえってマイナス。「うちのことをよく知らずに応募してきたんだな」と判断されてしまうでしょう。
応募先の情報を収集し、よく理解したうえで、そこで働くことを思い描いてみる。そのうえで、志望動機を組み立てると良いでしょう。
志望動機に「理念に共感しました」は必要?
「御社の理念に共感しました」と、理念について触れる人も多いと思います。
もちろん面接する側にも、理念に共感してくれる人に一緒に働いてもらいたい、という気持ちはあるはず。「自分たちのことをよく調べてくれている」と好印象を与える要素にもなるでしょう。しかし、ホームページにざっと目を通しただけの軽い気持ちで「共感した」と言っても、その言葉が面接官に響くかどうかは疑問です。
事業者によっては、入社後の研修でじっくりと理念について説明し、理解してもらおうと考えているところもあります。ですから、入る前から無理に「理念に共感した」と語る必要はないでしょう。それよりも、介護の仕事がしたいという熱意を語る方が大事です。
もちろん、あなたに目指す介護のスタイルがしっかりあり、それが応募先の企業理念にぴったり合っている人。あるいは、事業者のことをよく調べたうえで、個人的な経験もふまえ「この部分に共感した」と具体的に語れる人。その場合は、志望動機として積極的にアピールしましょう。
自分にとってのメリットばかりというのはNG
無理に立派な動機を語る必要はないと最初に説明しました。では、すべて本音で語れば良いかと言えば、そこはやはり注意が必要です。
たとえば、「お給料が良いから」「休みが取りやすそうだから」「福利厚生が充実しているから」など、
自分にとってのメリットだけを挙げるのはNG。面接官が重視する「介護の仕事への思い」が伝わらず、独りよがりな印象を与えてしまいます。実際応募の理由なのだと思いますが、あえて時間を使って言う必要はないでしょう。
また、「こんな介護がしたい」「こんなふうに働きたい」と自分の希望のみに終始するのもNGです。介護の仕事は、施設では他のスタッフとの協調性やチームワークが重要。訪問介護でも、利用者や家族とのコミュニケーションが大切です。そうした現場になじまない印象を与えてしまう可能性があります。
事業者が求めているのは、自分たちと一緒に働いてくれる人。そのことを念頭において、志望動機をアピールしていきましょう。
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