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2023年08月17日

医療事務とは?仕事内容や働く場所、向いている人まで徹底解説

医療事務とは?仕事内容や働く場所、向いている人まで徹底解説

医療事務は医療スタッフと連携して病院運営に必要な業務を行う、医療職のアシスト役として欠かせない職業です。この記事では、医療事務の仕事内容や働く場所、やりがいなど幅広く紹介します。向いている人についても解説していますので、医療事務に興味がある方はご確認ください。

医療事務とは

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職のことを指します。一般的な事務職とは違い、医療に関する専門的な知識が問われるので、一般事務とは別に医療事務と呼ばれることが多いです。

医療機関には診察や治療を受けるためにさまざまな人が訪れます。その際、円滑に診察・治療を行うには、医師や看護師と連携してスムーズに予約業務や会計業務を行う必要があります。
医療事務はそのような病院運営に必要な事務作業を担当する、医療職のアシスト役として欠かせない職業の1つです。

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医療事務の仕事内容

医療事務の仕事内容

医療事務の仕事内容には下記が挙げられます。

受付業務

受付業務とは、スムーズに診察が行われるよう準備をする業務です。
医療機関に来院した患者さんから保険証や診察券を預かり、問診票を渡し、場合によっては問診票の記入を手伝うこともあります。
また、移動が困難な方や初めて医療機関を訪れる方を診療科まで案内することも役割の1つです。

医療機関に訪れる患者さんは、心身に不調を抱えている方が多いです。そのため、不安を感じている患者さんに安心感を与えられるよう、細やかな気配りが求められる「病院の顔」としての役割があります。

会計業務

会計業務とはカルテや医科診療報酬点数表、患者さんが加入している医療保険をもとに医療費を正確に計算し、診察が終了した患者さんから診察料を受け取る業務です。
会計業務の最後には領収書や明細書、処方箋についての簡単な説明を行って手渡しします。診察料について患者さんから質問があれば、医療事務が確認・説明を行う必要もあります。

クラーク業務

クラーク業務とは、医師や看護師などの医療スタッフと患者さんの橋渡しを行う業務です。一般的には「病棟クラーク」と「外来クラーク」に分けられることが多く、それぞれ業務内容が異なります。

◆病棟クラーク
病棟クラークとは、入院病棟を担当するナースステーションで、医師や看護師など医療スタッフの事務業務をサポートする役割があります。

主にナースステーションや病棟内にある事務室内に常駐するので、患者さんやご家族から病状や治療方針について相談されることも。その際は、わからないことに無理して答える必要はありませんが、患者さんが安心して医療を受けられるよう医師や看護師に相談するなどの連携が必要となるでしょう。

具体的な業務内容は下記のとおりです。

・入退院の手続き
・面会者への対応
・カルテの管理
・手術や検査、リハビリテーションなどのスケジュール管理
・食事伝票の管理

◆外来クラーク
外来クラークとは診療科ごとに分けられた外来受付のことです。患者さんがスムーズに診察を受けられるよう、窓口業務や医師の事務作業などのサポートを行う役割があります。
来院する患者さんは身体などに不調を抱えているので、安心感や信頼感を与えられるよう笑顔での対応や細やかな気配りが重要です。

具体的な業務内容は下記のとおりです。

・カルテの準備
・問診票の記入依頼や補助
・診察室への呼び出しや案内
・レントゲンや検査データの準備

レセプト業務

医療事務の専門性が最も発揮されるのがレセプト業務です。
レセプト業務とは、保険診療でかかった医療費のうち、健康保険組合などの保険者が負担する分の医療費を請求するための業務を指します。

日本の医療保険制度は「国民皆保険」と呼ばれ、すべての国民が公的医療保険に加入しています。医療保険制度を利用した「保険診療」での診察や治療を受ける場合、患者さんは医療費を全額負担する必要はありません。

一般的には医療費の3割を患者さんが負担し、残りの7割は健康保険組合などの保険者が負担する仕組みとなっています。

病院が健康保険組合などの保険者に医療費を請求する際に必要になるのが「レセプト(診療報酬明細書)」です。レセプトを作成・点検し、保険者に医療費の請求をするのが、レセプト業務です。

レセプト業務を行わなければ、医療機関は保険者負担の医療費を受け取ることができません。
保険診療で医療機関が受け取る医療費の多くは、健康保険組合などからの支払いに占められています。そのため、レセプト業務は、医療機関の収入に大きくかかわる重要な仕事といえるでしょう。

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医療事務が働く場所

医療事務は下記の医療機関で働くことが多いです。

病院

病院とは、「入院可能な病床数が20床以上ある」など、医療設備や働いている人員が一定の基準を満たした医療機関を指します。
病床数の多い病院の場合は、医療事務の仕事も先述した受付や会計、レセプトなど業務ごとにセクションを分けて担当することが多いです。

総合病院などの診療科の多い病院では、さまざまな症状の患者さんが来院します。そのため、会計やレセプトを担当する医療事務は算定方法や点数加算方法など幅広い知識が求められるでしょう。
任された業務を正確に効率よく処理する能力が求められるので、特定の業務に集中的に取り組みたい方や、専門性をより磨きたい方に向いています。

クリニック

クリニックとは、「入院可能な病床数が19床以下」の、主に外来診療に重点を置いた医療機関を指します。消化器内科や整形外科、皮膚科など単科のクリニックが多く、診療内容が限定的になるので総合病院と比較すると業務を覚えやすいと感じる方も多いでしょう。

ただし、総合病院と比べて小規模のクリニックが多いので職員自体の数も少なく、受付や会計はもちろん、レセプト業務や電話対応までさまざまな業務を任されることも少なくありません。そのため、医療事務業務に総合的に携わりたいという方に向いているでしょう。

健診センター

健診センターとは、病気を早期発見するための検査を行う医療機関を指します。
健診センターには、「センター内」と「企業や学校へ出張」の2つの勤務方法があり、それぞれで働き方が異なります。

センター内で勤務する場合は、電話対応や予約スケジュールの管理などの業務をメインで行います。患者さんからくる問い合わせ内容を確認し、健診内容と予約時間の管理を行います。現在は予約管理にインターネットの予約システムを使用している施設も多く、簡単なパソコン操作スキルは必須となるでしょう。また、業務時間は健診センターの開業時間内のことが多いです。

企業や学校への出張では、会場での健診時受付や、パソコンを使った入力作業をメインで行います。また、受付や入力の際は患者さんの情報や検査項目に間違えがないか、確認作業を任されることが多いです。出張での仕事のみの場合、勤務時間がその日の出張場所によって変動する可能性があります。

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医療事務のやりがい

医療事務のやりがい

一般的に事務の仕事というと、パソコンに向かって黙々と作業をするというイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、医療事務は「病院の顔」として、受付や会計業務で多くの患者さんと直接関わります

会計時に患者さんから笑顔で「ありがとう」とお礼を言ってもらえたり、元気な姿で退院される姿を見たりするときに、大きな喜びを感じられます。
また、医師や看護師など医療スタッフとも関わりがあり、病院やクリニックの「縁の下の力持ち」として感謝されることも。医療事務として経験を積み、医療機関で必要とされる存在となった時に、大きなやりがいを感じられるでしょう。

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医療事務の大変なところ

医療事務として働くうえで、大変だと感じることももちろんあるでしょう。
そもそも医療事務は、受付や会計、レセプト業務など仕事の幅が広いうえ、専門用語が多いので、未経験の方は覚えるのが大変です。

また、レセプト業務に必要な診療報酬は2年ごとに改定するので、情報を常にアップデートしていく必要があります。また、レセプトの提出は毎月10日と決まっており、その時期はレセプトの作成が集中します。そのため医療事務の繁忙期は月末~10日となっており、レセプトの作成やチェックのために残業が発生する医療機関も多いです。

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医療事務に向いている人

医療事務に向いている人

医療事務はコミュニケーション能力が高く、数字の処理が得意な人が向いています。
医療事務の仕事の中で多くを占めるのが受付や会計業務、レセプト業務です。数字やお金を扱うことも多く、素早く正確な事務処理能力が求められます。計算を間違えると大きなトラブルに発展することもあるため、責任重大です。

医療事務は事務仕事だけでなく、患者さんと関わる機会も多いです。患者さんは身体やメンタルに不調を抱えているので、不安にならないよう丁寧な気配りや明るい笑顔などのコミュニケーション能力が求められるでしょう。

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医療事務になるには?

医療事務になるために必須の資格は存在しないので、未経験からでも医療事務を目指せます
実際、「未経験可」の募集も多く、働きながらスキルを身に付けることもできます。

ただし、働くうえで医療制度やレセプトに関する専門的な知識が必要となるので、技能を証明するために民間資格を取得してから入職するという方も多いです。

医療事務の資格について詳しくはこちら

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医療事務は医療機関に欠かせない職業です

医療事務は患者さんや医療スタッフとの関わりが多く、「病院の顔」として医療機関に欠かせない重要な職業です。

レセプト業務などでは専門的な知識を求められ、知識のアップデートも必要ですが、業務をこなしながらスキルや知識を身に付けられます。そのため、医療事務という職業に興味のある場合は、未経験の方でもチャレンジできるでしょう。

介護求人ナビでは、医療機関を中心に医療事務の求人情報を掲載しています。医療事務という仕事に興味を持っている方は就職・転職先を検討する際にご活用ください。

 

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