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2024年06月20日

初任者研修はしんどい?落ちたらどうなる?乗り切るコツを紹介

介護の基礎的な知識・技術が身に付く介護職員初任者研修(以下、初任者研修)ですが、受講が「しんどい」と言う声を聞くこともあります。この記事では、しんどいと言われる理由や、初任者研修を乗り切って試験に合格するためのコツをまとめました。

目次

初任者研修がしんどい理由
 ・費用負担が重い
 ・研修科目が多く覚えられない
 ・介護技術を習得するのが大変
 ・レポートの提出がしんどい
 ・介護業界や介護への不安を感じる
 ・仕事やプライベートとの両立が難しい
初任者研修を乗り切るコツ
 ・制度を利用して費用を抑える
 ・修了するメリットを考えモチベーションを上げる
 ・受講者同士でコミュニケーションをとる
 ・講師のサポートを活用する
 ・仕事やプライベートと両立しやすいスクールを選ぶ
初任者研修の試験に落ちたらどうなる?
初任者研修の試験に落ちる人・合格する人の違いは?
 ・試験に落ちる人の特徴
 ・試験に合格する人の特徴
「しんどい」を上手に乗り越えて初任者研修を取得しよう!

初任者研修がしんどい理由

しんどい理由

初任者研修が「しんどい」と言われる理由は、以下のようにさまざまです。

初任者研修をしんどいと感じる原因は受講者の状況によっても異なります。ここでは、具体的にどんな点がネックになっているのか見ていきましょう。

費用負担が重い 

初任者研修を取得するためにかかる受講費用は、5~10万円が相場です。

どのスクールで受講しても受ける科目は同じですが、振り替え授業の有無や教室の立地など、さまざまな理由により受講料が異なります。

そのほか研修会場への交通費なども含め、トータルで決して安くない金額がかかるため、費用面で負担に思う方も少なくありません

研修科目が多く覚えられない

初任者研修は研修科目が多く、講座の受講自体がしんどいと感じる場合もあります。

座学と実技演習を組み合わせた構成で、修了までに合計130時間の受講が必要です。

厚生労働省が設定している研修科目と科目ごとの研修時間は以下の通りです。

研修科目 研修時間
職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
振り返り 4時間
合計 130時間

初任者研修では、介護業務全般に必要な知識・技術を学びます。
そのため研修内容は幅広く、はじめから全てを完璧に覚えることは難しいでしょう。

また、研修の最後には筆記試験による修了評価が実施されます。
一般的な試験時間は1時間程度で、不合格だった場合は補講や再試験を受けることになります。

介護技術を習得するのが大変

初任者研修には、座学だけでなく実技演習も含まれます

研修科目の「こころとからだのしくみと生活支援技術」が実技演習にあたり、以下のような介護に必要な技術を習得します。

・移動、移乗の介助
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・睡眠介助  など

実技演習では、介護技術を学ぶだけでなく、介助を受ける利用者さんの身体的負担を最小限に抑えながら、自立支援や尊厳に配慮する姿勢が大切です。

座学で学んだ知識を活かして、実務的な技術を身に付ける努力が必要となります。

レポートの提出がしんどい

初任者研修の受講者からは、「レポートの課題がしんどかった」という声を聞くこともあります。

レポート課題は、テキストから答えを探して丸写しするだけでなく、自分の言葉で考えや理解した内容を説明することが求められます。

レポート作成は研修内容の理解を深めるために役立ちますが、文章を書くのが久しぶりだったり、慣れていなかったりすると、しんどいと感じる場合があるでしょう。

介護業界や介護への不安を感じる

初任者研修は、介護の現実と向き合う研修です。

高齢者が抱える悩みや介護現場の実態を知って、介護の仕事や業界に対する不安を感じる場面もあるでしょう。

また、座学や実技演習に真剣に取り組んでいる方ほど、自分に介護職が務まるのか悩んだり、気持ちの面でしんどいと感じたりすることもあります。

仕事やプライベートとの両立が難しい

一般的に初任者研修の修了には1~4ヵ月程度かかります

民間のスクールであれば1~2ヵ月ほどで修了するコースが多いですが、ハローワークなど公的な制度を利用すると、修了まで3~4ヵ月ほどかかる場合があります。

仕事をしながら初任者研修を受けるには、スケジュール調整や体調面を含めた自己管理が不可欠です。

レポート作成や修了テストに向けた勉強のため、プライベートの時間を学習に充てる必要も出てきます。
仕事や家事・育児などで忙しく、学習時間を確保できない場合には、両立が難しく感じるでしょう。

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初任者研修を乗り切るコツ 

初任者研修を乗り切るコツ

初任者研修をしんどいと感じるポイントは人によって異なりますが、修了者は以下のようなコツを掴んで研修を乗り切っています。

ここでは、初任者研修を乗り切るためのコツについて、詳しく紹介します。

制度を利用して費用を抑える

公的な制度を上手に活用することで、初任者研修の費用は抑えられます。

費用負担軽減につながる制度として、以下の3つをチェックしておきましょう。

・ハローワークの職業訓練
・教育訓練給付制度
・自立支援教育訓練給付金事業

【ハローワークの職業訓練】
ハローワークが実施する職業訓練なら、受講料無料(テキスト代等は別)で初任者研修を受講することができます。
一定の条件を満たせば、受講期間中に給付金を受け取ることもできるため、費用面の負担を軽減して資格取得が目指せます。

【教育訓練給付制度】
教育訓練給付制度とは、労働者の中長期的なキャリア形成を支援する制度です。
初任者研修を受講する場合、条件を満たせば受講費用の40%または20%が支給されます。

【自立支援教育訓練給付金事業】
自立支援教育訓練給付金事業とは、20歳未満の児童を扶養する父子・母子家庭を経済的な面から支援する事業です。
こちらも条件を満たせば、受講費用の一部が給付金として支給されます。

制度をもっとよく知りたい方はこちら▶

上記のほか、資格取得支援制度がある事業所では、受講費用の一部または全部を負担してもらえる場合があります

こうした支援制度がある職場なら、研修の日程に合わせてシフトを調整してもらえる可能性が高く、仕事との両立もしやすいでしょう。

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修了するメリットを考えモチベーションを上げる

初任者研修を取得するメリットや、修了後の働き方をイメージすることで、レポートや実技演習のしんどさを乗り越えるのも一つの方法です。

資格取得の具体的なメリットとしては、以下が挙げられます。

・資格手当の加算により収入が増える
・転職や就職に有利になる
・実務者研修の受講科目が一部免除される
・身内の介護に学びを活かせる

初任者研修は、介護業界でキャリアを積むうえで欠かせない資格です。
学習内容が現場で役立つだけでなく、上位資格である介護福祉士実務者研修を取得する際に一部の科目が免除されます。

また、初任者研修を取得すれば、介護の基礎的な知識・技術の習得が証明できるため、転職・就職に有利に働く可能性があります。

さらに、保有資格に応じて資格手当を支給している事業所も多く、無資格者に比べて好条件で採用される場合が少なくありません。

現在介護職として就業中の方も、資格取得によって給与アップが期待できるため、該当する制度があるか確認してみるとよいでしょう。

受講者同士でコミュニケーションをとる

初任者研修は、座学や実技演習を複数人のクラスメイトと一緒に受講します。

同じ内容を勉強している仲間と話すことで、介護そのものや仕事に対する不安を共有できたり、悩みを相談したりすることができるでしょう。

特に実技演習やグループワークでは、クラスメイトと協力して取り組むことで励みになり、研修を乗り切る力につながります。

研修で得た仲間とのつながりは、介護職として働き始めたあとも大きな支えとなるでしょう。

講師のサポートを活用する

初任者研修の受講中に「しんどい」と感じたら、担当の講師に相談してサポートを仰いでください。

講師は研修内容に精通していることはもちろん、受講者が初任者研修を修了できるように支える役割を担っています。

疑問や不安に感じた点は、研修の機会を利用して積極的に質問すると良いでしょう。

仕事やプライベートと両立しやすいスクールを選ぶ

初任者研修はさまざまな企業や団体が開講しています。自分に合ったスクールを選ぶのも、仕事やプライベートと両立させるコツです。

例えば、修了までの期間が短いコースは、短期間で集中して修了したい方に向いています。
反対に長期間コースの場合は、1週間あたりの通学回数を減らせるため、プライベートや仕事に割く時間を確保しやすくなるでしょう。

研修に通信学習を組み込んでいるスクールも多くあります。
厚労省の規定で、最大40.5時間までは通信学習が可能なため、自分に合う学習スタイルを選ぶとよいでしょう。
住んでいる場所から最寄りのスクールが離れている方であれば、通学時間を短縮できる点もメリットです。

研修日程もスクールによって異なるため、曜日や時間帯を確認し、ライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。

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初任者研修の試験に落ちたらどうなる?

初任者研修には修了評価の筆記試験があり、学習内容の理解度が確認されます。

一般的に100点満点中70点以上で合格となりますが、たとえ試験に落ちても、合格するまで再試験を受けることが可能です。

研修を受講したスクールの再試験であれば、講座を受け直したり、課題を再提出したりする必要もありません。

合格点に届かず再試験になった場合は、次の試験までに間違えた項目や苦手科目を復習するようにしておきましょう。

なお、スクールによっては再試験に別途費用がかかることがあります。
講義の内容をよく聞き、レポート作成などを通して理解を深め、1回目の試験で合格を目指しましょう

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初任者研修の試験に落ちる人・合格する人の違いは?

試験勉強

初任者研修の試験問題は講義の内容から出題されるため、真面目に受講していれば、それほど難易度は高くありません。

ただし研修に対する意識が低いと、不合格になる可能性があります。

試験に落ちる人の特徴

初任者研修の修了試験に落ちる方の特徴としては、以下が挙げられます。

・講義中の疑問を解消せずそのままにする
・レポートや実技演習に真剣に取り組まない
・受講時間外で復習をしない

初任者研修は130時間の座学と実技演習に加えて、レポート課題や試験に向けた自己学習も必要です。

積極的に学ぶ意識がない方は、受講内容の理解度が上がらず、集中力も続きません。

また、講義の中でわからなかった点を放置したり、学習内容を全く復習しなかったりすると、試験に落ちてしまう可能性があります。

試験に合格する人の特徴

初任者研修の修了試験に1回で合格する方の特徴としては、以下が挙げられます。

・学習意欲が高く、疑問点を放置しない
・講義の内容をしっかり復習する
・介護の基礎的な知識、技術を習得している

初任者研修は、介護業務を行ううえで、最低限必要な知識と技術を学べるように設定されています。

そのため試験に合格する人は、研修を真面目に受け、介護の現場で求められる基礎的なスキルを身に付けた人です。

試験合格のためには、出題科目のポイントやレポートの内容を復習し、わからなかった点は講師に質問するなど、積極的に学ぶ姿勢が重要だと言えます。

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「しんどい」を上手に乗り越えて初任者研修を取得しよう!

介護の仕事を始めるうえで、基礎的な知識・技術が学べる初任者研修。
すでに介護職として働いている方も、受講することで、技術の向上や知識のアップデートにつながります。

研修の修了には計130時間の受講が必要で、費用や時間などさまざまな面から「しんどい」と感じることもあるかもしれません。

そういったときは、この記事で紹介した「乗り切るコツ」を参考に、資格取得を目指しましょう。

積極的な姿勢で学べば、介護に対する理解が深まり、修了試験にも安心して臨むことができるはずです。

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