デイサービス、デイケア、グループホームで介護の仕事をしてきたUさん。
転職先のグループホームはアクティビティを積極的に行う活気ある施設!でもホーム長交代で雰囲気が変わり……?
▲Uさん(50代後半・女性)
【前職:デイケア・介護職】
・勤続年数 3年(正職員)
・給料 月19万円(ボーナスあり)
・勤務 8:30~17:30、土日休み
【現職:グループホーム・介護職】
・勤続年数 5年(正職員)
・給料 月24万円(ボーナスあり)
・勤務 11:00~20:00(遅番)、夜勤あり、土日+特別休
【転職歴】
食品販売→事務→デイサービス→デイケア→グループホーム
目次
・ 初めての介護職!デイサービスのパートからスタート
・ 見守りセンサー導入のグループホームで夜勤に初挑戦
・ 利用者さん本位なケア方針に共感
・ ホーム長交代で施設の活気がダウン
・ 介護職を「辞めたい」人へ
Q 介護職になろうと思ったきっかけは?
A 父の介護でお世話になったヘルパーさんたちの影響。資格でキャリアアップできる点もいいなと思った
介護の仕事に就く前はパートで事務職をしていたのですが、ちょうどその頃、父の介護が始まって。家に来てくれていた訪問介護や訪問看護の方のお仕事ぶりが、プロで素敵だなと思ったんです。
もともと介護や福祉の仕事には興味がありましたし、母にも「看護は資格を取るのが大変だけど、介護なら3ヵ月くらいで取れるし、次の仕事にいいんじゃない?」とすすめられて、ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取りました。
Q 最初の就業先はどうやって探した?
A 求人フェアに行き、日勤のみ・パートで働けるデイサービスに決めた
資格を取ったあと、介護職の求人フェアを見つけて参加。当時はまだ夜勤をやれる自信がなかったので「まずは日勤帯の仕事がいい」と思い、デイサービスのブースに行きました。そこで会ったスタッフの方と話していい感触になり、入職が決まったという流れです。
介護の仕事は初めてだったので、最初はパートで採用していただき、続けていけるかどうか様子を見ようと思いました。
Q 初めて介護職に転職した感想は?
A 予想以上に楽しく、長く続けられそうだと思った
働き始めてみると予想以上にデイサービスの仕事は楽しくて「自分に合っているな」と思いました。アクティビティをして楽しんでいただけるのがうれしかったし、元気な方が多いので、介助自体もそんなに大変ではなくて。これなら長く続けられると思いました。
けれど、その法人はいくつかデイサービスを持っていて、3、4ヵ月に1度くらいは異動やヘルプを命じられるんです。せっかく利用者さんや周りの職員とも関係を築いたのに……とだんだん不満を感じるように。3年ガマンしましたが、「この法人で働くのはやめよう」という思いに至りました。
そこで新聞広告に載っていた求人を見て、家から近いデイケア(通所リハビリテーション)に応募。そこで3年ほど正職員として働きました。
■デイケア(通所リハ)とは?
利用者が自宅から施設に通ってリハビリなどを受け、心身機能の維持・回復を図る介護サービス。同じく通いのデイサービスより、リハビリに特化しているのが特徴。
Q 前職を辞めたきっかけは?
A 介護フェアで最新式ベッドを見て、「これを使う施設で働きたい!」と思った
前職のデイケアでの仕事に大きな不満はありませんでした。でも少しマンネリにはなってきていたんですよね。
そんな折、友達とまた介護求人フェアに行きました。そのフェアでは介護用品も展示していたので、自分の家族の介護のために最新式のベッドを見てみたいと思ったんです。
そこで、寝ている人の睡眠の状態を検知して動向を素早くキャッチできるセンサー付きのベッドを見て、すごく感激。そのベッドを使用するグループホームに友人が就職することになり、私も一緒に転職することを決めました。
入職にあたっては夜勤がマストだったので少し迷いましたが、オープニングスタッフの募集ということもあり「イチから施設を作っていくのもいいな」と思ったんです。
Q 初めての夜勤はどうだった?
A ていねいなOJTと見守りセンサーのおかげで「これならできそう」と思えた
夜勤は初めてで不安でしたが、とてもていねいにOJTをしてもらえて、スムーズに仕事を覚えることができました。
それに、ベッドに見守りセンサーが付いているおかげで、利用者さんの睡眠状態がリアルタイムでわかります。覚醒するとパソコンやPHSで知らせてくれるので、ベッドからの転落事故もほとんどありません。おかげで「ここでの夜勤ならできそう」と前向きな気持ちになれました。
Q 新しい職場に転職した感想は?
A ホーム長のケア方針や人柄がよく、働きやすい環境だった
転職先のグループホームは先進的な機器を取り入れているだけでなく、ホーム長の人柄や考え方も良かったです。
ホーム長は「利用者さんを元気にしたい」と心底思っている方で、毎月外出行事を実施し、ホールでお茶会を企画するなど、利用者さんが喜ぶ活動に積極的でした。
オープニングだったこともあり、そんなホーム長の方針が施設全体に反映されていて、人間関係も良好。私たちスタッフも本当に楽しく働ける環境でした。
Q 転職後に困ったことは?
A 1年たったらホーム長が交代して、雰囲気が変わってしまった
大満足の転職から1年たったころ、同じ法人が運営する特別養護老人ホームとうちのグループホームのホーム長が交代することになったんです。そうしたらガラッと職場の雰囲気が変わってしまって……。
新しいホーム長はとにかく定型業務を優先する方で、アクティビティが減り、外出行事は一切なくなりました。お茶会は続けていたけれどおざなりで、私たちも利用者さんも以前のように楽しい気持ちになれません。利用者さんのADLも落ちてきて、みんなが疲弊し始めました。
職員の中には辞める人もちらほら出てきて、一人当たりの夜勤回数が増えてしまったのもつらいところです。
Q 今まさに介護職を「辞めようかな」と思っている人へアドバイスは?
A 上司はいつ変わるかわからない。スタッフで職場の空気を変える工夫をしたい
上の人が変わったら、職場内の雰囲気がガラッと変わり、利用者さんの健康状態にも影響するのだと実感しました。とてもガッカリしましたね。
でも上司の交代を私たちが防ぐことはできないので、そういうことは「ある」と想定しておいたほうがいいかもしれません。
そんなときに「辞めたい」と思うのはよくあることですが、職員間で協力してやれることもあるかな、と思い始めています。
ホーム長にやる気がなくても、スタッフから「こういう風にやってみたい」と目的や方法を提案するのもアリだと思いますし。利用者さんやご家族の声を聞いて、要望を挙げていくことも大切かなと思います。
上司のやることを否定するというスタンスではなく、みんなでもり立てていければいいなと思うようになりました。
ただ、どれだけ工夫しても「状況が変わらない」「考え方が合わない」といった場合は、転職するのも一つかもしれません。
自分の考え方や体力面に合わせて働き方を変えられるのも、介護職の利点だと思います。
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社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。
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