毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「ヘルパーに負担を押しつける訪問介護事業所」という話題を紹介します。
歴史が浅く、かつ、急拡大している介護業界。さまざまな事業者が新規参入し、玉石混交の状態だ。
介護サービスだけでなく、職員の労働環境を見ても、さまざまな整備が遅れている。従業員の幸せを考える事業者もある一方で、他の業界ではまかり通らないようなことを、平然と行う、こんな事業者も…。
現在、関西地方の某県の訪問介護事業所に務めているTさんは、もともと専業主婦をしていたものの、家庭の都合により働きに出ざるを得なくなり、いくつかの職を転々としたあげく、介護の仕事についた女性。そんなTさんが今から10年以上前に初めて登録ヘルパーとして勤務した事業所（以下「A社」）は、ヒドイ事業所だった。
まだTさんがその事業所に務めて間もないある日、ある利用者のお宅を訪ねると、いくらインターホンを鳴らしても一向に利用者が出てこないという“事件”が発生した。「ピンポ～ン、ピンポ～ン、ピンポ～～ン」。最悪の事態を想定し、インターホンを押し続けながらA社に連絡したTさんは、その返事に耳を疑った。
「あれ？ ○○さんはキャンセルだけど、連絡いってなかった？」
業界の流儀がまだよく分かっていなかったTさんは、「老人だからしょうがない」と自分を納得させて次のお宅に向かったものの、給与明細を見て再び驚くことになる。件の“キャンセル事件”に関して、A社からお詫びその他の類が一切なかっただけでなく、その拘束時間に対する支払いはゼロだったのだ。
家計が逼迫したことにより働きに出たTさんは、少しでも多くのお金を稼ぎたく、「時給が良い」という理由にA社を選んでいた。しかしそんな事件があり、早々にA社を辞めたTさんは、次の事業所で「キャンセル料がきちんともらえる」ことに驚いたのだとか。Tさん曰く、A社は今も存在しており、職員も募集しているそう。条件の良さで釣って、雇ってから搾取するような企業は、どの業界にも存在するようだ。
この記事をシェアする
介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心！転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。
介護求人ナビに掲載している求人情報
新着求人
一覧を見る
