毎回、ちょっと困った介護スタッフの珍行動や、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は「応募条件から見る、雇用主が求める介護職像」という話題について紹介します。
介護職の有効求人倍率は3.4倍と、慢性的な人手不足
厚生労働省が昨年11月に発表した介護職の有効求人倍率は3.40倍で、月ごとの集計を始めた2012年3月以降最高値を記録。
介護業界の人手不足ははっきりと数字に表れており、人手が足りていない施設はスタッフ集めに躍起だ。
転職をするときには、転職先の人員の状況は気にしたいところ。なぜなら、人手不足の介護施設は「給与は良くてもハードワーク」という可能性が高いからだ。
ハードワークにやりがいを感じる人にとっては“稼げる良い施設”になるが、そうとは知らずに入社してしまい、後悔することは避けたい。
それではどのように転職先の人員の状況を把握すれば良いのか? 介護業界に詳しい週刊誌記者のSさんはこう語る。
「まず、常に求人を出しているところは人手不足だと推測できます。
介護施設の中には『常時募集』をうたうところもありますが、そういった施設も人手不足で、ハードワークをいとわない人を求めていると思ったほうが良いでしょう」
介護の「経験者のみ」は即戦力を求めている
Sさんによると、これ以外にも確認したい点があるという。
「介護業界は基本的に『未経験者大歓迎』というところがほとんどです。業界全体が人手不足に悩まされているので、これはある意味で当たり前のこと。
そうした状況の中、応募条件を『経験者のみ』としているところは、即戦力を求めているということが想像できます」
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上記のような即戦力を求める施設では、入社後すぐに活躍の機会を与えられることが多い。今の職場にはチャンスがないと思っている人は、「経験者のみ」求人への応募を検討しても良いだろう。
応募条件以外では、こんなところからも求める人材像が見えてくるという。
「近年はホームページやブログなどで情報を発信する施設が多いですが、確認したいのは更新の状況です。
ホームページの最終更新日が何年も前になっていたり、スタッフによるブログの更新が長い間、滞っている場合、そこまで手を回すための人員が足りていない可能性があります」
もちろんこれらの条件に該当するところがすべて「給料は良くてもハードワーク」ということではない。しかし、転職活動をする際には頭の片隅に入れておいても良さそうだ。