毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「マスクをつけて面接はOK?」という話題を紹介します。
マスク着用はマナーから義務へ
新型コロナウイルス騒動によりすっかりおなじみとなったのが、街行く人々のマスク姿。
感染拡大を防ぐため、マスク着用はマナーから義務へと昇華。マスクを付けていないと白い目で見られるばかりでなく、入場を断られる店や施設さえ存在する。
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ビジネスシーンでマスク着用はOK?
しかし、難しいのが
ビジネスシーンでのマスク着脱の判断だ。
これまでの常識であれば、マスクを付けたまま転職・就職の面接を受けることや、クライアントと話をするのはNGだったはず。
訪問介護事業所を展開する会社で採用を担当するタカヤマさんはこう語る。
「新型コロナが騒ぎになる以前にも、マスクをしたまま面接を受ける人に会ったことがありました。
その方は女性でしたが、マスクを付けたまま面接に臨み、いつまで経っても一向にマスクを取る様子がありません。そこで私がマスクについて尋ねると、『花粉症なので』とのことでしたが、それならまずそのことを説明してほしいですね」
面接中のマスクは表情が見えなくて困る!
ところが今や、『マスクをしていなかったり、わざわざマスクを取ったりする方が非常識』だと受け取られかねないご時世だ。
タカヤマさんも、面接時のマスク問題には頭を悩まされているという。
「私の会社では現在、社員は全員、社内にいる時はマスク着用を徹底するよう言い渡されており、それは面接時も例外ではありません。ですから面接をする時は、マスクを付けたままである非礼を詫びた上で面接しています。
ですが、問題は
『入社希望者のマスクを認めるかどうか』です。
マスクをしたままだと表情が読み取りにくい上、声がこもってしまって聞き取りにくいので、
“面接時はマスクを取って欲しい”というのが採用担当者の本音です。ただ、現在の状況を考えると、『マスクを取って下さい』とは言えませんよね」
結局、応募者のマスク着用は現時点では“相手次第”になっているのだとか。
社内では、フェイスガードの着用や、コンビニやスーパーのレジで見かけるビニールシートの設置など、色々な案が出ているが、今のところ採用には至っていないという。
面接前のこの一言で印象アップ!
採用面接時のマスク着用は、何が正解かはなかなか難しい問題だが、タカヤマさんは一つだけ確実に言えることがあるという。
「私はあえてこちらからマスクについて指示しないことにしています。それによって、イレギュラーな状況に対してどのように振る舞うかが面接の最初に分かりますから。
こちらとしては、
『マスクを取ったほうが良いですか?』でも
『マスクをしたままでも良いですか?』でも構いませんから、
何か一言断って欲しい。
逆に言えば、その一言が言えるのかを見ています。
もちろんそれだけで合否が決まるわけではありませんが、まずその一言から入れば印象はかなり良くなりますから、これから面接を受ける方はぜひとも取り入れてみて下さい」
マスク着用がマストの状況は一刻も早く改善して欲しいが、常識の変化に対応することも、面接を受ける人にとっては大切なこと。
マスク1つでポイントが確実に稼げるのだから、やらない手はなさそうだ。
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