2020年07月06日

マスク騒動で心温まる“助け合い”！子どもの手紙に介護職が涙したワケは？ | 「介護求人ナビ　介護転職お役立ち情報」

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「マスクで感謝の輪」という話題を紹介します。

新型コロナで「マスク必須」になった日本列島

新型コロナウイルス騒動が長引く中で、必需品となったアイテムが『マスク』。

公共交通機関内でマスクを付けていないと、冷たい目で見られるのは今や当たり前で、店舗や施設によってはマスク無しだと入場を断られる場合もある。
一時はマスクが手に入りにくい状況が続き、多くの人が頭を悩まされた。

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老人ホーム入居者の家族から「マスクを分けて欲しい！」

都内の介護付き有料老人ホームで働くクドウさんは、緊急事態宣言が出されていた時期に、こんなことがあったという。

「世のあらゆる店からマスクが消えた時も、施設にはマスクが大量にあり、入居者の家族からマスクを分けて欲しいという要望がありました。しかし、施設長の答えは『NO』。まぁ仕方ないですよね。

ただ、私の実家は医療関係の仕事を営んでいて、『マスクがないでしょ？』『近所の人にも配りなさい』と、毎週のようにマスクや消毒液などが送られてきて、家には置き場所に困るぐらいマスクがありました。

そこで、マスクが欲しいと申し出があった方に1枚ずつ、個人的にマスクをお譲りしたら、私宛にお礼の手紙が届いてしまいました」

杓子定規に言えば、スタッフが特定の入居者やその家族に便宜を図るのは禁止行為だが、困った時はお互い様と、お咎めは無かったのだそう。

施設に届けられたあのマスクに感謝！

一方、施設のスタッフが涙を流すようなハプニングもあったという。

「施設には確かにマスクのストックが大量にありましたが、ある時期から供給が滞り、予断を許さない状況になりました。

すると、そんな状況を見透かしたかのように、近所の方や地元の団体から不要になった“アベノマスク”の差し入れがありました。

本来はこちらがお礼を言う立場なのに、『頑張って下さい』『気を付けてください』といったメッセージが添えられているものもあり、子供の字で『ありがとう』と書かれた手紙を読んだ時は涙が出ました」

新型コロナ騒動では、家庭の事情で仕事に出られなくなるスタッフも多く、激務は今も続いているが、感謝の手紙は大変励みになったという。

子供から送られた感謝のメッセージは、施設の入り口に額に入れて飾られており、入居者たちも目を細めて毎日のように眺めているそうだ。

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