毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、
「介護士あるある?アレを変えたら疲れが軽減!」という話題を紹介します。
介護の仕事は、立ち仕事
介護業界には、訪問ヘルパー、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、デイサービス、グループホーム、ケアハウスほか、利用者であるお年寄りの状態や希望に応じた様々な形態があるが、どれも共通しているのが「立ち仕事」だということ。
事務作業の専属スタッフにでもなれば話は別だが、基本的に1日中、体を動かしているのが当たり前だ。
始めたばかりの人にとってはなかなか大変だが、都内の介護付き有料老人ホームで働くオオノさんは、ちょっとした楽しみがあるという。
スマホの『万歩計アプリ』を見るのが楽しみ
「去年、娘に勧められて、携帯電話をガラケーからスマートフォンに変えました。
スマホにしたばかりの頃は電話とメールぐらいしか使っていなかったんですが、万歩計のアプリが入っていることを教えてもらい、それをチェックしてみると、仕事の日は1万5000歩近く歩いていることが分かりました。
さらに、歩いた分だけ東海道五十三次を進むアプリも入れてもらい、仕事が終わった後にそれをチェックするのがささやかな楽しみになっています」
体は健康そのもの!でも、転職後に…
オオノさんはお酒が大好きで、しかも甘いものも好き。
自分で『不健康予備軍』といって笑っているが、仕事中にしっかり歩くことで、健康診断はいつも「全く問題なし」だとか。
ただ、数年前に現在働いている有料老人ホームに転職した時には、仕事後に疲れて仕方がない状態が続いたという。
「まさか病気?!」仕事終わりにひどい疲れ
「以前も介護施設で働いていたので、体力面は心配していませんでしたが、転職してみると、仕事が終わった後にクタクタになっていることに気付きました。
最初のうちは、職場が変わった気疲れかと思いましたが、2~3週間経っても変わらないので、何か悪い病気なのかと思ったんです」
疲れの原因は病気じゃなく…
オオノさんは、仕事終わりに疲れがひどいことを同僚に相談。
すると、「原因は
『靴』よ。ウチの施設ってカーペットだから」という驚きの一言を言われたという。
介護施設では珍しいが、転職先の有料老人ホームはエントランスなどにカーペットが敷かれている施設。
オオノさんは、履いたり脱いだりするのが楽な“かかとがない靴”を履いていたが、それがいけなかったのだ。
靴をスニーカーに変えたら、疲れが軽減!
「自分では気付きませんでしたが、柔らかいカーペットをかかとがない靴で歩くと、足に余計な負担が掛かるようで、それが疲労の原因でした。
仕事中の靴をスニーカーに変えたら疲れは嘘のようになくなったんです」
フカフカなカーペットが疲れるというのは、立ち仕事の人の間では“あるある話”だそうだ。
カーペットが原因の疲れは「立ち仕事あるある」!
「私が、『疲労の原因がカーペットだった』という話をしたら、高級ホテルで働いたことがある友人が深くうなずいていました。
彼女いわく、そのホテルにはフカフカのじゅうたんが敷かれていて、一見、快適なように思えるものの、『ゴロゴロと転がす旅行かばんを運ぶのは面倒だし、しょっちゅうつまづくし、1日働くと、土踏まずのあたりが耐え難いぐらい痛くなるし、最悪だった』とのことでした」
オオノさんは、紐付きのスニーカーでがっちりと足と靴を“一体化”することで、疲れなくなったそう。
“疲れやすいな”と思ったら、すぐに病院に行くのも悪くないが、まずは足元を気にしてみるのも良さそうだ。
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