毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、介護現場での「レクリエーション」にまつわる話題を紹介します。
日常生活において楽しみを求めるのは、介護を受ける人たちとて同じこと。身内の者が介護を受けるようになったり、自らが介護の世界に身を投じて、介護する側に回るようになると、そのなかの楽しみのひとつである「レクリエーション(レク)」の重要性や、バリエーションの多さなどに驚かされるようになる。
最近では「埼玉西武ライオンズが『リアル野球盤』を高齢者施設向けに展開」したり、「『シナプソロジーで脳いきいきレクリエーション』」などの書籍が出るなど、レクにまつわる話題は尽きないが、一方で現場レベルでは、レクの効果が疑問視されるような場面に遭遇することも少なくないという。
都内の介護施設に勤務するYさんは、デイサービス施設を数カ所巡ったが、サービス利用者たちが体操をしているシーンを見ると、ほとんどがあまり乗り気でやっておらず、中には「こんなの下らない」とささやいてくる利用者もいたという。
Yさんによれば、特に男性利用者の冷ややかさが目立つようで、70代の父親が都内S区の施設に入居しているというZさんも、「父はレクを露骨に毛嫌いし、全く参加していない」と、Yさんの感想に同意している。
厚生労働省が管轄する介護福祉士の国家試験の1科目群には「レクリエーション活動援助法」という科目が含まれており、介護福祉士を目指す人は、生きがいの創出を目指す高齢者へのレクの重要性を学ぶ必要がある。
インターネット上でも、「介護 レク」というキーワードで検索すると、塗り絵、工作、デッサン、習字、ゲーム、クイズ、歌その他、室内や室内で、しかも身の回りのありとあらゆる物を利用したレクが紹介されている。しかし、それらも本人にやる気がなければ、全くの無効果なのは言わずもがな。そういった意味では、レクの内容以前に、まずは「レクに前向きに臨むレク」が必要な状況にあるようだ。
介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。
介護求人ナビに掲載している求人情報
新着求人
一覧を見る