毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、骨折にまつわるトラブルについて紹介します。
年齢を重ね、足腰が弱くなった高齢者が特に気をつけたいのが骨折。とりわけ足の骨折が寝たきりから認知症へと進むようなケースは多く、用心には用心を重ねたいものだ。しかし本来であれば、そうしたアクシデントを避けるために存在する介護の現場で、骨折してしまうケースは少なくない。
都内に住む80代の男性Hさんは、転倒により骨折し入院。退院後は歩けるまでに回復したものの、リハビリの一環としてやってきた作業療法士のマッサージを受けた後、足に違和感を覚えた。そこで病院を訪れたところ、何と骨折していることが判明。医療費の自己負担は免れたものの、手すり設置などの費用を負担する羽目になった。
都下に住む80代の女性Iさんは、介護施設に入居した直後に骨折した。これは、ベッドから車いすに移動する際、介護者の手を借りずに移動した結果、圧迫骨折してしまったもの。40代のIさんの息子は、施設からの説明がないまま、介護区分変更の通知だけが来たことに、強い不信感を抱いているという。
都内S区に住む50代の男性Sさんは、ある日、ケアマネジャーから「Sさんのお父さんが足が痛いと言っています」という連絡を受けた。そこでSさんが自宅に戻ると、なぜか車いすに座らされているSさんのお父さん。スタッフに事情を尋ねると、「お風呂に入れた後に痛がり始めた」というが、父には認知症もあるため、施設の責任者との話し合いは「事故だ」「急に痛がり始めた」と平行線を辿り、埒が明かない状況が続いている。
介護スタッフのTさんによると、“骨折”と聞いた家族は、虐待や酷いミス、手抜き、放置などを想像し、「酷い施設だ!」と、まず間違いなく激怒するのだという。しかしTさんによれば、おむつ交換や着替え、上体起こしなど、日常生活の一環の中で骨折して(させて)しまうことが多いそう。上述の3例が、ミスなのか、避け難い骨折だったのかは一概に判断できないが、家族の側にも、高齢者の身体の状況を学ぶ必要はありそうだ。
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