介護業界で転職を考えている人にとって、事業者が求める人材の傾向や採用のポイントは、ぜひ知っておきたいこと。そこで今回は、さいたま市や上尾市で7つの通所介護のほか、有料老人ホームやショートステイなどを展開する、医療法人 博シン会の統括マネージャー兼「ル・サンク 湯澤」副施設長・堀切勝さんにお話を伺いました。
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○●○ インフォメーション ○●○
4階建て100床の介護老人保健施設「Le Cinq(ル・サンク)湯澤」。来年4月のオープンをめざし、現在準備が進められています。
医療法人 博シン会
医療機関の運営/通所介護(デイサービス)/訪問介護/訪問看護/訪問リハビリ/短期入所(ショートステイ)/居宅介護支援事業所/在宅介護支援センター/地域包括支援センター/介護付有料老人ホーム/福祉用具貸与事業所/高齢者専用賃貸住宅
埼玉県さいたま市西区西遊馬1260-1
TEL:048-624-3974
医療法人 博シン会 公式サイト
介護スタッフを中心にしたチーム体制で在宅復帰をケア
医療法人 博シン会で初めての介護老人保健施設「ル・サンク 湯澤」が来年4月にオープンする予定だとか。開設準備に携わっている堀切勝さんに、施設のコンセプトを伺いました。
「ル・サンク湯澤は、病気やケガによる入院のあとの在宅復帰を目的とした【在宅強化型】施設を目標としています。医療と看護、リハビリ、介護がしっかりチームを組んで、利用者様が安心して自宅に戻れるように一人ひとりをケアしていきます。博シン会としては介護老人保健施設の運営は初めてですが、訪問リハビリでの実績やその他の在宅サービスとの連携が充実しており、在宅で生活をする高齢者の方たちの自立支援に役立つ地盤はしっかりできているという自負があります」
「ル・サンク 湯澤」の副施設長となる堀切さん。管理者としてどんな施設づくりをめざしているのでしょうか?
「医学的管理のもと在宅への復帰をめざす介護老人保健施設では、一般的に、看護師や理学療法士が主導する形になりがちです。しかしル・サンク湯澤で実現したいのは、あくまでも介護スタッフが中心にいるシステム。介護スタッフを中心にして、看護師やリハビリスタッフ、ソーシャルワーカーが連携する環境を作りたいですね。そのためには、看護師や理学療法士から意見を聞いたり、ドクターに相談しやすい体制づくりが欠かせないと考えています」
定期研修とケースカンファレンスの両輪でスキルアップ
堀切さんのお話を伺っていると、新たな介護老人保健施設にしても、医療依存度の高い方を積極的に受け入れている既存施設にしても、介護スタッフへの期待が大きいことが伝わってきます。スタッフが十分な力を発揮できるよう、研修制度にも力を入れているそうです。
「介護スタッフが看護師やリハビリスタッフと連携して力を発揮するためにも、研修によるスキルアップは重要だと思っています。施設ごとに行う定期研修の内容を充実させ、必要な知識やスキルを身につけてもらうようにしています。それがスタッフのモチベーションアップにもつながると考えています」
堀切さんはさらに、ケースカンファレンスの重要性にも言及しました。
「排泄介助や食事介助などは、ご利用者様のお身体の度合いによっても違うので、研修で学んだとおりにはいきません。そこで、一人ひとりに合わせて対応しつつ、利用者様ごとにケースカンファレンスを行い、個別の対応を検討していくことが大切になってきます。たとえ短時間でも改善点が出てきて、それを次に活かしていこうという流れができます。介護スタッフ同士の活発な意見交換は、施設としても大きな力になるのではないかと思っています」
では、「ル・サンク 湯澤」のオープン前の研修ではどのようなことを学ぶのでしょうか?
「1ヵ月間かけてじっくり研修できるのはオープン施設ならでは。未経験の方にも、介護技術はもちろん、介護をするにあたっての意識をしっかり学んでもらえるのではないかと思っています。特に大切だと思っているのは、コミュニケーションの技法ですね。利用者様とはもちろんのことスタッフ同士のコミュニケーション能力を向上することにより確かな情報の共有ができます。自分が問題点を認識し、発信するスキルも大切であるため外部講師を招いて、しっかり学んでもらおうと思っています」
次回はいよいよテーマを採用に移していきます。博シン会の採用方針について、引き続き堀切さんにお話を伺います。
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