夢と希望にあふれて転職したのはいいけれど、働き始めたら違和感を感じることありますよね。
「想像していた待遇と違う」「最初から知っていれば転職しなかったのに」…こんなことなら辞めたい…。
ここでは、そんな転職の先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。
せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉年下の上司から指導を受けるたびに、ついムッとしてしまいます…
47歳/男性/壮一郎
一般企業の管理職から特別養護老人ホームに転職しました。
以前の職場では部下を抱えていたけど、今は新人。
それは分かっているのですが、20代のリーダーから細かく指導されると、ついムッとしてしまって…。
私のイライラが伝わっているようで、気まずい雰囲気に。
40代から介護職をはじめる難しさを実感しています。
《アドバイス》
別の業種から、未経験で転職した場合、年下の人が上司になることは珍しくありません。
40代で介護職に転職した人のなかには、
・プライドや人生経験から周囲のアドバイスを素直に聞けない
・子どものような世代の年下の上司からの指導に抵抗がある
と、ストレスや悩みを抱える人も。
また男性の場合、女性の上司に抵抗があるという人もいます。
あなた自身も分かっているように、他の業界で管理職の経験があっても、介護の現場では新人です。
また、介護の仕事のなかでも、特に施設介護ではチームワークが必要とされます。
ムッとしてしまう自分の気持ちを抑え、年下のスタッフの指導を謙虚に受け止めるよう、努力することが大切です。
あなたが「年下の上司」との接し方に悩んでいるように、「年上の部下」との接し方に悩んでいる若手の管理職もたくさんいます(*)。
人生経験豊富なあなたなら、相手の気持ちや立場を考えながらコミュニケーションをとることもできるはずです。
ムッとするのではなく、年上の余裕をもって接してみては、いかがでしょうか。
介護業界に転職したのは、介護の仕事へ、なんらかの想いがあったからではないでしょうか。
介護の世界の新人として謙虚に介護技術を磨きつつ、今までの社会人経験で身につけたスキルや経験も活かしていくことができれば、よりよい介護が実現できるはずです。
あなた自身が働きやすい職場環境を作るためにも、気持ちを切り替えてみてください。
*年配スタッフの指導に悩む若手リーダーからはこんな声があがっています → ~介護業界~お悩み相談室
〈事例2〉職場の雰囲気には満足だけど、キャリアや将来のことを考えると不安です
43歳/女性/みつこ
一般事務として働き、気がついたら40代。
まわりは若いコばかりで肩身が狭くて…。
40代・未経験でもOKの有料老人ホームに転職しました。
今の職場には年上のスタッフもいるし、働きやすいので満足しています。
でも、キャリアアップやいつまで働けるかなど、将来を考えると不安…。
40代での転職は遅すぎたのでしょうか。
《アドバイス》
介護の現場では、さまざま年齢・経歴のスタッフが活躍しています。
新卒で介護職に就き、若くしてベテランの経歴を持つ人もいれば、他の業界から転職してきた人、主婦から介護職に就いた人まで、とても多彩です。
また、あなたのように40代から介護職をはじめる人も珍しくありません。
年齢に関係なく活躍できることは、介護職の魅力の一つです。
将来に漠然とした不安を抱いているようですが、介護職にはさまざまなキャリアアップの道があります。
代表的な例としては、
・経験を積みながら介護福祉士の資格を取得し、より専門的な介護現場のプロをめざす
・今の職場でフロアリーダーや施設長などの管理職をめざす
他にも、必要な資格を取得し、ケアマネジャーや生活相談員など、介護の他の職種に転向するという方法も。
また、なかには介護職として働きながら、看護師や作業療法士、理学療法士など、医療系の仕事をめざす人もいます。
あなたのように40代からのスタートの場合でも、不可能ではありません。
「いつまで働けるか不安」という気持ちのなかには、40代からだと若者のようには時間がないという心配があるのかもしれませんね。
しかし、事業者によっては、定年制を撤廃し、60代・70代で介護職を続けているお元気な人もいます。
今からそんなに悩むことはありません。
介護技術や資格を身につけながら、自分にあったキャリアアップの道を見つけてみてはいかがでしょうか。
〈事例3〉若いスタッフのはつらつとした仕事ぶりに、自分の体力のなさを実感。
40歳/女性/あゆみ
専業主婦から特別養護老人ホームに就職。
もともと体力には自信があったのですが、最近少し不安になってきています。
階段を軽々と登ったり、利用者様をスムーズに移乗させている若いスタッフを見ると、引け目を感じてしまうんです。
以前より疲れやすくなっているし、年とともに体力は落ちてくるだろうし、腰痛も心配。
このまま介護の仕事を続けられるでしょうか。
《アドバイス》
特別養護老人ホームは他の介護施設と比べ、要介護度が高い利用者や寝たきりの方が多い傾向があります。
そのため、入浴介助や排泄介助、移乗など、身体介助が多め。どうしてもある程度、体力を使うことになりますね。
しかし、身体介助「だけ」が介護職の仕事ではありません。
コミュニケーションをとりながら利用者の本音を引出し、その思いにあったケアをすることも大切です。
若いスタッフよりも利用者に年齢が近く、人生経験が豊富なあなただからこそできる「利用者の気持ちに寄り添ったケア」があるのではないでしょうか。
体力に自信がないのでしたら、逆に他の若いスタッフが苦手とすることを率先して行ってはいかがでしょう。
お互いの得意分野が活かせる業務分担を提案することができるかもしれません。
また最近は、無理に力を使わず、腰に負担をかけない介助技術も注目されています。
そういった技術のコツをつかめば、身体もラクになるかもしれません。
それでも自信がないという場合は、転職を考えることも一つの方法です。
施設での介護にこだわるなら、要介護度が低い利用者が多い施設をおすすめします。
例えば、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅など、自立している利用者が中心の施設なら、身体介助の負担がグンと軽くなります。
また、介護職の体の負担を軽くする器具や介護ロボットを積極的に導入する事業者を選ぶ、という方法も。
もし、専業主婦だった経験を活かしたいなら、訪問介護事業所への転職もおすすめです。
訪問介護では、利用者の食事の用意や洗濯、掃除などが主な仕事となるため、家事をこなすスキルを活かすことができます。
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