デイサービスに転職したけど…。
思い描いていた職場環境や仕事内容と違う!?
「デイサービス」に転職した先輩たちの失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。
せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
《事例1》デイサービスに転職したら残業が多くて…プライベートな時間が減ってツライ
36歳/女性/あさこ
以前勤めていた老人ホームでは日勤・夜勤・早番・遅番に分かれたシフト制だったので、自分の勤務が終わる時間に次のスタッフが出勤。
だから、残業はめったにありませんでした。
ところが転職先のデイサービスは、残業が多くて。
利用者様の送迎が終わってから、書類作成に掃除、翌日のレクリエーションの準備…。
プライベートを充実させたいのに、こんなはずではなかったと、転職を後悔しています。
《アドバイス》
介護業界の労働時間についての調査結果を見ると、基本的に介護職は残業時間が少ない傾向と言えます。
→ 意外と残業時間が少ない?介護職の労働時間
しかし、職場によって残業時間は異なります。
スタッフの数によっても仕事の負担は異なりますし、仕事の進め方や方針も違うでしょう。
同じデイサービスであっても、残業がない職場、ある職場、さまざまです。
そこで面接では、次のような点を確認しておくとよいかもしれません。
(1)1ヵ月の時間外勤務は平均何時間くらいですか?
(2)会議や委員会、勉強会、研修会はどれくらいの頻度で実施していますか? 出席は必須ですか?
(3)レクリエーションやイベントの企画は、誰がどのように行っていますか?
(2)、(3)の質問も残業につながる可能性がある業務なので要チェックです。
また、非常勤スタッフも常勤スタッフと同じように委員会に出席したり、レクリエーションの企画を担当する職場もあれば、常勤のみが行う職場もあります。
そうした業務分担がどうなっているかも確認が必要です。
では今回のあなたの場合ですが、まず現在の職場の残業を減らす取り組みはできないでしょうか。
上司に相談したり、他のスタッフに声を掛けて改善の糸口を探してみましょう。
たとえば介護記録や書類の整理、翌日の準備などで工夫できることはありませんか?
過去の老人ホームでの経験や視点が活かせるかもしれません。
また残業があたりまえの職場環境を改善するヒントになる、以下のような本を読んでみるのも参考になるかもれません。
→ 『介護サービスの未来へ―無形の価値、"質"を考える―』
それでもどうしても残業が避けられず、一方でプライベートを充実させたい気持ちが強いのであれば、再度転職を検討してみてはいかがでしょうか。
《事例2》デイサービスの経営が厳しいってホント?
43歳/女性/初子
通勤が便利な近所の小規模デイサービスに転職。
ところが、周辺に競合のデイサービスができて利用者数が減ったとか、介護報酬削減の影響を受けて経営が大変だとか、そんな内部の事情を他のスタッフから聞かされました。
デイサービスの経営が厳しくなるというウワサは耳にしていたけれど…。
まさか自分の転職先が当てはまるとは思ってもみなくて。せっかく転職したのに、大丈夫かなって心配です。
《アドバイス》
デイサービスは、介護職にとって人気の職場の一つ。
しかし一方で、デイサービス事業を撤退したり、倒産する法人も出ています。
背景には、2015年の介護報酬の改定や、デイサービス同士の競争激化があります。
ではデイサービスに転職する際、どんな点に注意を払うべきでしょうか。
まずは、働く立場からの視点です。
やりたい介護がその事業所でできるのか、給与・待遇、働く環境をチェックしましょう。
そして次に、利用する高齢者や家族の立場からそのデイサービスを見てみましょう。
デイサービスはどんどん多様化しています。
そのなかで経営を続けていくには、利用したいと思える魅力的なデイサービスでなければいけません。
そこで、転職先のデイサービスにはどんな特長があるか、魅力的なサービスを提供しているか、法人としての理念などを、利用者の目線でチェックしてみましょう。
求人情報だけでなく、施設のホームページや利用者の口コミなどを参考にするのも大切です。
職員として、利用者として、両者の立場を想像しながら、転職先を検討していくと良いでしょう。
もちろん、これはデイサービスに限った話ではありません。
撤退や倒産の可能性は、訪問介護事業所や、有料老人ホームなどにもありますし、どんな業界でもありえる話です。
あなたが転職した職場で、実際に利用者の数が減っているとしたら、心配になりますよね。
でも、ただ不安に思っていても何も変わりません。
スタッフの一員として、利用者減少の原因や対策を考えることが先決。
業務を見直し、ムダを減らして効率化を図ったりなど、スタッフ一人ひとりができることはあるはずです。
また現在の状況は、利用者に喜んでいただくアイデアや、新たな利用者を獲得するための意見を提案するチャンスでもあります。
以前からやりたかったアイデアがあれば、この機会に、上司に働きかけてみてはいかがでしょうか。
利用者が減って経営が厳しい職場に転職したことを「失敗」と考えるか、自分の力を試す「チャンス」と捉えるかは、あなた次第です。
《事例3》介護をやりたいのに、まるでテーマパークで働いているみたい…
32歳/女性/千代
転職したのは地元でも人気のデイサービス。
日替わりのイベントが豊富で、毎日訪れても飽きないというのが人気のポイント。
だから芸達者なスタッフが多いし、介護施設というより、テーマパークのよう。
私だって、利用者様の笑顔が見られるのはうれしい。
でも私がやりたいのはあくまでも「介護」。
今の職場が嫌なわけじゃないけれど、ここでいいのかなって複雑な気分です。
《アドバイス》
デイサービスは、要介護度の低い高齢者が多いため、重度の施設に比べて「身体介護」が少ない傾向があります。
レクリエーションやリハビリがサービスの中心となるケースが少なくありません。
また、最近ではデイサービスも競争が激しくなっており、特色あるサービスを売りにするところが増えています。
それぞれのデイは、雰囲気もスタッフに求めることも多少異なります。
<特色あるデイサービスの例>
●レクリエーションに特化
●リハビリテーションに特化
●入浴に特化
●認知症対応型
●宿泊対応
今回あなたが転職したのは、レクリエーションに特化したデイサービスのようですね。
エンターテイメント要素が強いようですから、身体介護をやりたいと思って転職したのなら、やりたい介護とのギャップを感じるのも無理はないかもしれません。
ここで考えられる選択肢は大きく分けて2つです。
ひとつは、自分のやりたいこと、得意なことを明確にしたうえで、それに合ったデイサービスを選んで転職すること。
あなたがやりたい介護ができるデイサービスがきっとあるはずです。
また、デイサービスにこだわらずに入居施設を考えてもいいでしょう。
もうひとつは、現在の職場を新たなスキルを学べる機会ととらえてみることです。
たとえば、レクリエーションが上手なスタッフは、利用者の気持ちをキャッチし、楽しませるコミュニケーションスキルを持っています。
それは身体介護にも活かせるスキルではないでしょうか。
現在働いているデイサービスは、地域の高齢者に人気だとか。
どんなところが利用者に喜ばれているのでしょうか?
人気のレクリエーションは何か、家族への対応はどうかなど、人気の理由を考えてみましょう。
利用者のニーズに応えるノウハウを学ぶチャンスです。
介護業界で仕事を続けていくときに、きっと役立つ知識と経験を積むことができるでしょう。
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