夢と希望にあふれて転職したのはいいけれど、働き始めたら違和感を感じること、ありますよね。「想像していた待遇と違う」「最初から知っていれば転職しなかったのに」…こんなことなら辞めたい…。
ここでは、そんな転職の先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉とにかくイベントが多いグループホーム。イベントの準備や運営に疲れています
41歳/女性/かおり
認知症ケアを学びたいと思い、訪問ヘルパーから自宅の近くにオープンしたグループホームに転職しました。でも、イベントが多くて困っています。
新規のホームなので過去の事例もなく、企画も準備も本当に大変。私だけでなく、まわりのスタッフもイベントに疲れています。
もっと介護や認知症ケアに力を入れたいのに…。
《アドバイス》
グループホームと一言でいっても、事業者や施設によってこだわるポイントやサービス内容は違います。
例えば、
●利用者がゆったりと過ごすことを大切にしている施設
●利用者が楽しめて刺激にもなるイベントを充実させている施設
●専門的な認知症ケアなどを重視している施設
など、さまざまな個性があります。
転職された新しいグループホームは、認知症の進行緩和や機能訓練も意識してイベントやレクリエーションを充実させているのかもしれません。
イベントやレクも、大切な認知症ケアの一環。楽しみにしている利用者がいるなら、その希望に応えることは大切です。
しかし、イベントがスタッフの負担になりすぎてしまうのは問題ですね。疲れからケアがおろそかになったり、ミスが起きてしまっては本末転倒。
施設長や上司に状況を伝え、イベントの進め方を相談したり、回数を調整してもらうなど、相談してみましょう。
イベントが多い施設は、イベント経験の豊富な人や新しいことを考えるのが得意な人には向いています。しかし、あなたのようにイベント自体に慣れていなかったり、苦手な人は、つらいと感じるかもしれません。
転職先の施設が何に力を入れているのかは、事前にしっかり調べておきましょう。
また、面接などでイベントの頻度や身体介護や生活援助以外の仕事(イベントの企画・運営など)はどんな分担で担当するのかを確認しておくことも大切です。
〈事例2〉レクは嫌いじゃない。だけど、デイサービスのレクの多さが負担になっています
28歳/男性/ヒロシ
規模の大きな有料老人ホームから小規模なデイサービスに転職しました。レクの担当は嫌いじゃなかったけど、今はツラくてしょうがないんです。
以前は月1回の担当だったけど、今は週1回。それも、ほぼ1人で準備しないとならない。前の職場でやっていたレクのネタもなくなってきて。
また来週もレクをしなきゃと思うとゆううつで…正直辞めたいかも…と思っています。
《アドバイス》
デイサービスの目的の一つは利用者の「機能訓練」です。そのため、ほとんどのデイサービスが毎日レクリエーションを行っています。あなたのように、どんなレクリエーションをするかに頭を悩ませるスタッフも少なくありません。
また、レクリエーションを誰が担当するかは、施設によって違います。例えば、正職員だけが担当する施設もあれば、パートやアルバイトのスタッフも担当するケースもあります。また、一緒に働くスタッフの人数によって、担当になる頻度は変わってきます。
レクリエーション担当になる回数が多いと、負担が大きいと感じこともあるでしょう。
あなたが今の職場で働き続けたいなら、レクに対する視点を少し変えてみてはいかがでしょうか。
●自分以外の人の力を借りる
施設の近くにある趣味サークルや無料ボランティアなどに声をかけ、協力してもらうことも一つの方法です。ダンスや楽器の演奏、コーラス、マジックショーなど、あなたができない方法で楽しいレクリエーションが実現できるかもしれせん。
●ネットや本で新しいネタを仕入れる
レクリエーションのアイデアは、ネットや本でたくさん紹介されています。今までの「貯金」だけでなく、新しい情報を取り入れてみましょう。
それでも負担を感じるなら、要介護度が高い利用者が多い特別養護老人ホームなどの施設や、訪問介護への転職を考えることも選択肢の一つです。
〈事例3〉レクの準備が終わらないから自宅で作業。帰宅しても気が休まらない…
30歳/女性/キミコ
特別養護老人ホームからデイサービスに転職。レクは初めてだったけど、利用者様に喜んでもらえるのがうれしいし、私自身も楽しんでいます。
でも、勤務時間内にレクの準備が終わらないので、いつも家に帰ってからの作業になってしまうんです。持ち帰りだから残業代は出ないし、家に帰ってもリラックスできません!
《アドバイス》
デイサービスでレクリエーションを行う目的は、利用者の身体機能を維持するための運動を行うこと。そして、利用者に楽しんでもらうことです。
あなたが「レクの準備は負担」と思っていることは、自然に利用者にも伝わるかもしれません。利用者に心から楽しんでもらうためには、あなたの負担を軽減し、レクを楽しく企画することが大切です。
レクリエーションにも、さまざまな種類があります。手芸や工芸作品作り、遠出イベントなどは、比較的準備に時間がかかります。でも、音楽を聞いたり・軽い運動するようなレクリエーションは、準備がラクなものが多いようです。
あなた自身がレクリエーションの内容を決められるのなら、勤務時間内で準備ができるものを取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。また、他のスタッフと情報交換して、レクリエーションに使う道具やアイデアを共有することで負担も減ると思います。
もし、レクリエーションの内容が決まっているのに、準備をする時間がない場合やどうしても無理な場合は、上司に現状を相談してみましょう。
それでも「持ち帰り残業」が改善されない場合は、転職を考えることも選択肢の一つです。
この他にも、転職者の失敗談&アドバイスを、以下のページでご紹介しています!
・今までと違うタイプの事業所に転職し、失敗したケース ⇒
記事を見る
・転職先の同僚との人間関係に悩まされているケース ⇒
記事を見る
・最近増えてきた「サービス付き高齢者向け住宅」に転職し戸惑うケース ⇒
記事を見る
・履歴書の書き方で失敗したケース ⇒
記事を見る
・面接の準備や勘違いで失敗したケース ⇒
記事を見る
・職務経歴書で失敗したケース ⇒
記事を見る
ほかにも多数の失敗談があります。すべて見たい方はこちらをどうぞ。
・こんな職場とは思わなかった!
「転職先選び」失敗談
→一覧ページ
・履歴書・職務経歴書・面接・…
「転職活動」の失敗談
→一覧ページ
履歴書や面接で必要になる「自分らしい志望動機・自己PR」の言葉。ぜひこちらを参考に!
・「志望動機」 例文集
→一覧ページ
・「自己PR」例文集
→一覧ページ
●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます