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2013年11月14日

採用する人・しない人-「いきいきらいふ」取材1 | 介護求人ナビ

介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのかということは、ぜひ知っておきたいこと。今回は、デイサービスから介護サービスのフランチャイズまで、幅広い事業を展開している「いきいきらいふ」の代表取締役・左敬真(ひだり ひろまさ)さんと、管理本部長の中尾公則(なかお とものり)さんにお話を伺いました。
<取材・文 横田 泉>

*この記事の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら



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取材に応じてくれた左社長(右)と中尾管理本部長(左)

○●○ インフォメーション ○●○
株式会社 いきいきらいふ
ケアマネジメント・居宅介護事業/訪問介護サービス/デイサービス/福祉用具サービス/いきいきらいふSPAフランチャイズ事業/人材育成・開発事業/介護コンサルティング事業
東京都台東区北上野2-6-14 3F
TEL:03-5827-7788
FAX:03-5827-7789
http://www.ikiikilife.co.jp/





介護現場とフランチャイズ事業で異なる「適性」

採用からは少し話がずれますが、2013年11月17日に「介護甲子園」というイベントが行われることをご存知でしょうか。「介護業界で働く人に、よりやりがいと誇りを持って仕事をほしい」との思いから始まったこのイベント。全国の介護にまつわる団体が参加し、ステージ上でそれぞれの事業所の取り組みを発表、その中から「日本一の事業所」を決定します。甲子園という競い合う場を設けることで、事業所同士が刺激し合い、輝ける舞台を提供。介護職に就く人がより活き活きと働ける業界にすることを目指しているのだそうです。イベントは年々スケールアップしており、第三回を迎える今回は、予選参加チームが803事業所になり、2000人の観覧チケットも完売。そのイベントの発起人が、今回取材に応じてくれた「いきいきらいふ」の左敬真社長です。この介護甲子園に懸ける思いは、根底では同社の採用に対する価値観にもつながっているのだそうです。それに関しては、また後述。

さて、左社長が手がける「いきいきらいふ」は、訪問介護やデイサービス、居宅介護と多岐にわたる介護事業を展開しています。なかでも特徴的なのが「いきいきらいふSPA事業」。入浴に特化した短時間のデイサービスで、高級感のある施設の中、質にこだわったサービスを提供しています。施設は南国のリゾートを思わせる内装で、介護施設というよりはまさにスパそのもの。いきいきらいふの理念である「自分が受けたい介護」を形にしたものなのだそうです。

「将来、年齢を重ねれば自分も介護を受けることになる。でも、いま自分が入りたい施設、介護されたい人材がいるかどうかというと、不安な部分が多い。そこで、自分が受けたいサービスを形にしようと思ったんです。SPA事業はその象徴のひとつですね」(左社長)

内装にはオシャレな雰囲気が漂いますが、しかしそこはやはり介護施設。SPA事業やそのほかの介護事業を展開するにあたって、介護業界ならではの特殊な部分に直面することが多いようです。管理本部長の中尾さんは次のように話します。

「介護業界はそもそも価格競争がない。だから場所とサービスの質でしか差別化ができないビジネスモデルなんです。マーケティングに関しても、厚生労働省がどこに何人のお客様がいて、どれくらいの要介護度なのかまでデータを出してくれるので、データを知った上でどうするかが重要になってきます。また介護業界の営業は、お客様に直接するのではなく、ケアマネジャーの方にすることになります。ケアマネジャーの方が、お客様に当社を勧めてくれないと、どんなにいいサービスを提供していても選んでもらうことができないんです」(中尾さん)

こうした介護に求める質、業界の特殊性を考慮すると、人材採用の際に見るポイントも変わってくるようです。

「実は現在、当社の部長クラスの人材はひとりを除いて全員が介護業界以外出身で、人材業界や飲食店経営など、みんな異業種を経験してきた人ばかりです。一方で現場の人材は、介護の経験を積んできた人と、新卒社員を中心に構成されています。店舗で働く人や、店舗を直接運営する直営事業部といった部門では、介護現場のことを理解している方が活躍しますが、人事や管理、フランチャイズ事業などのマネジメント業務を担当する場合は、むしろ業界の常識にとらわれない介護未経験者のほうが適している場合も多い。業務の種類によって、介護経験者がいいのか、そうでない場合がいいのかが明らかに変わってきます」(中尾さん)

面接で「第一印象が大事」な理由

「いきいきらいふ」で面接を担当する中尾さんは、志望者がどういう人なのか、会うとすぐにわかると言います。

「介護をメインにやってきた人と、他の業界から介護にやってきた人は、面接に対するスタンスが違うので見た瞬間に分かります。例えば、ちゃんとしたスーツを着てくるかどうか。きちんとしたスーツを着てくる人は、『なぜ見た目が大事なのか』が理解できているんです。介護業界ではユニフォームやジャージで働いていることも多いので、面接のときに着てくるスーツが新卒の時のもので、サイズが合ってなかったりする。だからといってダメというわけではなく、適性の違いがそこで分かるんです」(中尾さん)

また左社長も、見た目の重要性について次のように話します。

「例えば訪問介護の場合、お宅に上がってお客様の部屋に行くまでに、ご家族の目に触れることになります。そういった時、身だしなみで悪い印象をもたれてはいけない。お客様だけでなく、ご家族にも良い印象をもってもらうためにも、服装などの見た目に気を遣う必要があるんです。また、ケアマネジャーの方への営業も同じで、やはり第一印象は重要です。それが会社のイメージを作ることにもなりますから」(左社長)

そうした理由から「いきいきらいふ」の面接では、第一印象が重要なポイントになってくるそうです。そのポイントもふまえ、実際の面接はどのように行われるのでしょうか。次回はさらに具体的な面接の様子を伺っていきます。

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●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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