介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は東京都足立区を中心に20以上もの介護施設を運営する、医療法人社団苑田会グループ・株式会社明昭管理部の筑田哲也さんにお話を伺いました。
<取材・文・写真 西山武志>
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今回お話を聞かせてくださった株式会社明昭・管理部の筑田哲也さん
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社 明昭
東京都足立区竹の塚4-2-17 明昭ビルディング201
TEL : 03-5851-3581
FAX : 03-3850-1581
http://www.fukushi-e.com/
頼れるグループ病院の存在があるから、夜勤も安心
株式会社明昭は「医療法人社団苑田会グループ」として、1998年8月に東京都足立区で事業をスタートさせました。介護保険制度が施行されてまもない2002年より有料老人ホームの経営に着手、現在では介護付有料老人ホームを中心に東京都内で19施設、埼玉県内で6施設、千葉県内で1施設を運営しています。
今回お話を伺わせていただいた筑田さんは、元々ソーシャルワーカーとして現場で働かれていたそうで、今は本部で人事関係(新入職者対応・ハローワークの対応・派遣対応など)や広報の業務を担当されています。
「弊社の強みは、なんと言っても医療体制が充実していることです。各施設の近隣にはグループの病院があります。万が一、夜間帯に御利用者様の急病など緊急事態が起こっても、グループ病院で受け入れ体制が整っていますから、落ち着いて対応できます。これは御利用者様だけでなく、現場で働くケアワーカーさんや看護師さんにとってもメリットになっているんです。夜勤帯での急病者の対応について言えば、搬送先の病院が決まっていないと、現場の者にとっては大きな不安になりますから」(管理部・筑田哲也さん)
一刻を争う事態でも、自社で迅速な対応が可能
名ばかりの提携ではなく、グループである病院と密接な連携が取れている明昭には、ほかの施設では見られない強みが数多くあるそうです。
「搬送先の病院が決っているということは、救急車に乗ってから病院をたらい回しになるリスクも低いということです。また、弊社が運営する大型施設の付近には、搬送部隊を常備させているので、救急車を呼んで到着を待つこともありません。一刻を争う事態で、文字通りの“迅速な対応”が可能です」(筑田さん)
なかでも、明昭が運営する介護付有料老人ホーム「ハートランド明生苑」では、病床数が300を超える大型施設ということもあって、夜間帯にも看護師が在中しているのだとか。
「有料老人ホームで夜間に看護師が在中……というのは全国的にも数少ないケースだと思います。ただ、夜間帯の看護師さんはグループ病院から派遣されるので、施設の看護師が夜勤をやることは、今のところはありません。勤務体制については、個人の負担が大きくなりすぎないように極力配慮をしていますし、やむを得ず負担をかけてしまうような場合にも、その分の手当を手厚くできるよう努めています」(筑田さん)
筑田さんのお話から「御利用者様だけではなく、働く社員にとってもいい環境であるように」と尽力する会社の姿勢がひしと伝わってきました。
次回は、明昭の採用のスタンスや社員の評価システムについて、詳しくお話を伺っていきます。
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