介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのかは、ぜひ知っておきたいこと。今回は江戸川区にあるデイサービスとショートステイの施設「株式会社みなみ 江戸川ケアセンター」の施設長、照屋浩二さんにお話しを伺いました。
<取材・文 中条佳子>
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かわいいロゴマーク付き送迎車と照屋浩二施設長
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社みなみ 江戸川ケアセンター
居宅介護支援・通所介護・訪問介護・短期入所生活介護
東京都江戸川区南葛西6-2-28
TEL : 03-5676-0373
FAX : 03-5676-0375
http://www.minamicare.co.jp/
悲劇のヒロインは不採用!
これまで採用の決め手となる点や、どんな人と仕事をしたいかなどのお話を聞いてきましたが、最終回の今回は、どういった人を採用したくないか、ということについてズバリ伺いました。
「面接した際に、自分の経験についてだけ語って満足して帰っていく人がけっこういるんですが、自分の話ばかりする人はダメですね。こちらの話を聞かなくても大丈夫なのかな? と思ってしまいます。それと前の会社の文句をいう人。保身なのかもしれませんが、自分は悪くないということを悲劇のヒロイン的に話す人がいるんです。もちろん辞めた理由はあるでしょうが、いろいろあったにしても具体的な内容を聞くのは否ですね。明日は我が身だなと。辞められたときに、この施設について、マイナスなイメージをばら撒かれるだろうなと思ってしまいます。転々と職を変えて定着しづらい人に多い傾向です」
前職を辞めた理由は面接時に必ず訊かれる質問の一つですが、前の会社の悪口にならないように気をつけたいところです。
人間的にやさしい人、素直な人がいい
表情や言葉がきつい人も、採用基準からはずれる、と照屋さん。そしてそれは面接の際だけではなく、施設内を見学する際にもチェックしているといいます。
「利用者さんがいる時間帯に施設内を見学していただくこともありますが、挨拶はもちろん、目線を合わせるといった関わり方も見ますね。経験がある人でも、丁寧な接し方ができない人がいます。利用者の方が挨拶しているのに、それを無視して施設の設備について質問してくる人もいます」
ここでの印象も採用の大きな決め手になりそうです。お年寄りと接するのが好きな人は、逆にアピールできるチャンスになるとも考えられます。
最後に、どういう人が介護の仕事に向いているのかを伺ってみました。
「人間的にやさしい人は、この仕事をすると伸びていくだろうなと思います。素直な人がいいですね。これまで出会ったスタッフの中にも、誰に対しても裏表がなく、職員と利用者さんともに良い評判の人がいます。お年寄りに合わせたペースで仕事をして、いつも雰囲気が柔らかい。そういった一人のスタッフの雰囲気で、施設全体が変わります。アイドルでいえばセンター。そういう大きなリーダーシップになる人材や、モチベーションが高くてしっかりと向上していけるスタッフが、どんどん集まってくるといいですね」
制度的にも資格を取っていけばどんどんステップアップできる仕事なので、自分のがんばり次第で、センターの座に輝くことができるということ。介護の仕事で、あなたもセンターに立つチャンスを掴んでみては?
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