履歴書の写真は、応募者がどのような人であるのかを採用担当者が把握することはもちろんですが、なりすましを防ぐためにも役立ちます。
しかしながら、一部応募書類について履歴書の写真がはがれてしまった状態で会社に届いてしまうことや、中央にしか糊付けされておらずコピーの際に機械に引っかかってしまうことがあります。
写真がしっかりと貼られた完璧な状態の履歴書となるよう、今回は履歴書の写真をきれいに貼るコツについて紹介します。
履歴書の写真は、胸辺りから上で顔を大きくしすぎずに写すのが理想とされていますが、実際このとおりに撮影するのはなかなか難しいです。
また、履歴書の写真はあくまでも人物のみを写し出すことが目的であるため、背景は必要ありません。基本的には人物が目立つように背景は白色か水色にする必要があります。
そのため、履歴書の写真は写真専門店に撮影を依頼するか、証明写真の専用コーナーで撮影することをおすすめします。
履歴書の写真が撮影できたらいよいよ貼り付けの作業となります。紙の履歴書に写真を貼る際の手順とポイントを解説します。
(1)必要なサイズを確認して撮影する
一般的な履歴書の写真サイズは、縦が4cmで横が3cmになりますが、学校指定のものや会社独自の履歴書を採用している場合は大きさが異なることがあります。
履歴書の多くは写真を貼る位置にサイズが書かれているため、しっかりと確認してから撮影するようにしましょう。
(2)切り取る
履歴書の写真用紙は厚いので、はさみではなくカッターの方がきれいに切り取ることができます。
カッターマットの上に写真用紙を置き、線に沿って定規をあてながらカッターで切りましょう。
切り取りの作業に自信がない場合は、写真専門店に撮影を依頼するといいでしょう。写真専門店では撮影だけでなく、写真の切り取りまで行ってくれます。
(3)写真の裏には名前を記入
切り取った写真の裏には名前と撮影日を記入しましょう。これは万が一、写真がはがれてしまっても採用担当者が誰の履歴書の写真なのかが分かるからです。
新卒者の場合は、学校名や学部名を記載しておくとなおよいでしょう。
撮影日については、使用する日の3ヵ月前までのものでなければなりません。写真専門店への依頼料金や証明写真の料金が高いからといっていつまでも同じ写真を使い続けることはできないので注意しましょう。
(4)履歴書に写真を貼る
採用担当者の立場として、これまでにも色々な履歴書を見てきましたが、最もきれいに写真が貼れている履歴書は「両面テープ」でした。
かつては両面テープでも、写真に合わせてうまく切り取ってから貼らなければはみ出してしまい、別の書類にくっついてしまうこともあったのですが、先端を紙にあてるだけでテープが出てくるという「テープのり」が登場してからは、きれいに貼られている履歴書が増えました。
ただ、もしテープのりがなければスティックのりでも構いません。スティックのりは両面テープよりも粘着力は劣りますが広範囲に接着ができるので、のりを塗った後にしっかりと押さえつければ問題ありません。
履歴書の写真がしっかりと貼ってあるかどうかは、意外と採用担当者がよく見るポイントになります。
履歴書は採用時のみで使用されるもののように思われるかもしれませんが、採用後にも昇格や昇進の条件の確認や、会社で必要とする資格取得の際の提出書類などで使用されます。
その際に、履歴書の写真がはがれてしまいそうになっていると、業務の手間が増えてしまいます。写真がしっかりと貼られていないと履歴書の保管にも影響することは理解しておくとよいでしょう。
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