面接の最初の関門である自己紹介。
その出だしでつまずいてしまうと、その後の受け答えにも影響を与え、面接全体への評価をも左右してしまうことがあります。
今回は転職活動中で介護業界に就職を希望する方へ、好印象となる自己紹介の仕方について事例を交えて紹介します。
自己紹介は自分を知ってもらうために行うものです。
そのため、自分のプロフィールの要点を分かりやすくまとめて面接官に伝えることがポイントになります。
自己紹介は長くて1分程度が理想とされていますが、自己紹介に加え自己PRや志望動機も聞かれた場合は3分程度が好ましいとされます。
そして、自己紹介にも構成があります。基本的には下記のとおりです。
① 挨拶
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
② 氏名
〇〇 〇〇と申します。
※必ずフルネームで!
③ 職務経歴
私は株式会社△△の■■部のシステムエンジニアとして働いておりました。
④ 自分の能力や特徴を紹介(職務経歴に絡めて)
システムエンジニアとしてはケース記録ソフト☆☆の開発に携わり、おかげさまで多くの介護事業所で導入していただき大変好評を得ることができました。
⑤ 志望動機
ケース記録ソフトの開発に携わるにあたり、御社の介護職員の皆様と幾度となく意見交換をさせていただきました。職員の皆様の利用者様に対する熱心な思いを知ることができ、いつしか私もこの職場で働きたいという気持ちが芽生え、1年前に退職し介護職員初任者研修の資格を取得しました。
⑥ 入社に対する意欲
未経験者であることから、多くのことを学ばなければなりませんが、これまでの仕事で培ってきた責任感や我慢強さを活かし、利用者様のお役に立てるよう精一杯頑張りたいと存じます。
⑦ 結びの挨拶
どうぞよろしくお願いいたします。
未経験者によくあることとして、経験がないゆえにまったく内容のない自己紹介となったり、経験がないことを言葉で補填しようとするあまりに自己紹介が長くなってしまったりする場合があります。
未経験での転職において気をつけなければならないことは「どういった経緯を踏まえて未経験から介護職員として働きたいと思ったのか」の論理をしっかりと構築することです。これが説明できないと、まず面接官を納得させることはできないでしょう。
きっかけとなったエピソードトークとこれまでの仕事で培ってきた自分の能力や特徴などをどのように応募した会社で活かしていこうと考えているのか。
そして、自分が介護という仕事を通じて大切にしていきたいことは何なのかといったことをしっかりと考えて、論理的に話せるようにしましょう。
面接で使える自己紹介例文をご紹介します。
前述の「好印象な自己紹介のポイント」での「①挨拶」と「②氏名」はどのパターンにおいても共通項となります。自己紹介の冒頭は「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇 〇〇と申します。」のように話すとよいでしょう。
●例文1 営業職から介護士(業界も職種も未経験)
●例文2 飲食店スタッフから介護士(業界も職種も未経験)
●例文3 主婦から介護士(業界も職種も未経験)
●例文4 特別養護老人ホームから訪問介護(業務未経験)
未経験の場合は、経験者と比べて自己紹介において様々な疑問が生じることと思います。未経験での自己紹介に関する疑問を解説します。
Q.自己紹介は名前だけではだめ?
商談や打ち合わせなどでの自己紹介の際は「〇〇と申します」と名前のみを伝える方がいますが、面接の場合は名前を伝えるだけでもよいのでしょうか。
A. 当たり前ですが、面接は短い時間でいかに自分をアピールするかが重要なので、自己紹介であっても重要な自己アピールの場です。
基本的には前述の自己紹介の構成に従って、自己紹介から職務経歴、自己PR、志望動機と進めていくとよいでしょう。
Q.異業種・異職種の経歴を伝える意味はあるの?
異業種かつ異職種で得た技術や能力は介護業界では発揮できないため、その職務経歴を伝える必要性はあるのでしょうか。また、転職回数が多い場合はどうすればよいのでしょうか。
A. 面接で最初に話すのが自己紹介であるため、面接官が自分に対し興味を抱いてもらうようにしなければなりません。
転職回数が多い場合は、応募先である会社と結びつけることが難しい業種・職種であればその詳細は控え、介護と結びつきがあり、応募先である会社と接点の持てる職務経歴をピックアップして話すようにしましょう。
転職回数が1回の場合は、異業種・異職種の経歴は伝えるようにしましょう。
面接官は応募者がこれまでどんな仕事をしてきて、そこで得た技術や能力を自社でどのように発揮できるのかを見極めています。
そのため、応募先である会社との接点を必ず持てるように、会社へのリサーチはしっかりと行うようにしましょう。
Q.未経験であることが伝わると落とされない?
未経験者がいきなり介護の仕事に携わることは会社にとってリスクであることから、未経験であることは不利になってしまうのではないでしょうか。
A. 介護業界は慢性的な人手不足でありそれが特に深刻な状態であることから、採用枠が比較的広い傾向にあります。
そのため、未経験であることは必ずしも面接において不利になるとは限りませんが、資格や経験といった形にできるものがない状態で面接官を納得させるには前述にもあるとおり「未経験なのにどういった経緯を踏まえて介護職員として働きたいと思ったのか」その論理をしっかりと構築する必要があります。
Q.自己紹介と自己PRの違いは?
面接官から「自己紹介をお願いします」と言われた後に、「自己PRをお願いします」と言われ、
自己紹介と自己PR、どちらも自分のことを面接官に伝えればよいと思うのですが、何か違いはあるのしょうか。
A.自己紹介と自己PRでは、面接官が聞きたいことは全く違います。
どちらも、自分のことを面接官に知ってもらう大事な機会となりますが、自己紹介だけを求めているのに、これまでの実績や経験を延々とアピールされたら面接官も困ってしまいます。
自己紹介と自己PRの違いと答えのポイントについて詳しくはこちら
面接で最初に言葉として発することが自己紹介であるため、これまでに紹介してきた文言はもちろんのこと、表情を明るくし、大きな声で話すことも心がけておくとよいでしょう。
それができていないと、どんなに良い自己紹介をしても面接官の心には響かない可能性があります。また、面接官によっては、自己紹介の内容よりも応募者の表情や話し方に注目される方もいます。
自己紹介時は文言に加えて話し方や表情についても意識するようにしましょう。
■服装・持ち物に関するマナー
好印象な服装 | 面接用メイク |
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