就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
同時に複数の事業所に応募しています。面接で聞かれたら、正直に話してもいいのでしょうか?
第一志望の事業所はあるものの、退職後に間を空けずに早く働き始めたいと思い、念のため、複数の事業所に応募しています。心配なのは、面接の場で「他にも応募しているか」と聞かれたとき。正直に答えてしまって、採用の結果に響くことはないでしょうか? 特に、第一志望の事業所には絶対に採用されたいので、答え方のコツがあれば教えてください。
複数の応募がマイナスになることはない。正直に答えて!
できれば早く転職先を決めたいと思うのは、就職活動をしている人ならもっともなこと。不採用のリスクを考えて、複数の事業者に同時に応募するのは悪いことではありません。そのことは、ほとんどの事業者も当然、理解してくれます。
そうは言っても、面接で直接「他の事業所も応募していますか?」と聞かれたときに、「はい」と正直に答えづらいのも事実でしょう。面接官の心証を害して不採用になってしまうかも…と心配ですよね。
しかし、複数の事業者に応募していることがマイナス評価になることはありません。それよりも、事実をごまかそうとするほうが、心証を悪くします。
面接で大事なのは、誠実さです。面接で他の事業者への応募に関して質問されたら、隠すことなく、正直に伝えること。堂々と答えることで、誠実さが面接官にも伝わるはずです。
入社の意志をアピールし、入社可能時期を伝えること
複数の応募を正直に話すといっても、もちろん事業者の具体的な名前や、応募状況を事細かに説明する必要はありません。では、面接官はどのようなことを知りたいと考えているのでしょうか?
面接官は、複数の事業者に応募している可能性を理解しているからこそ、質問しています。
面接官が知りたいことのひとつに、自社に対するあなたの本気度があるでしょう。今回の求人に対して、応募者はあなただけではないはず。採用を検討する側としては、最終的に採用の合否を決める際の検討材料として、「複数応募している中でも、本当に自社に入社する意志があるのか」を確認しておきたいのです。
また、事業者側の都合で、採用を急いでいる場合もあります。そうなると、すぐに働ける人なのか、他の事業者の面接結果待ちなのか、では事情が変わってきます。
そこで必要なのは、まずは「御社が第一志望である」という前向きな意志をしっかり伝えること。
そのうえで、いつ頃なら入社できるかというスケジュールをはっきり示すこと。このスケジュールが把握できていないようでは、評価を落としかねません。
他に応募している事業者の選考スケジュールについて、「いつ面接の結果が出て、いつまでに返事をすることになっている」といったことがわかれば、それも伝えると良いでしょう。「それならば、他社で決まってしまう前にウチで採用を決定したい」と、採用への後押しになる場合もあります。
複数応募するときこそ、志望動機の説得力が肝心!
複数の事業者に応募する際、気をつけなければいけないことがあります。
それは、履歴書や面接での志望動機です。
第一志望の事業者はもちろんのこと、他の事業者に対しても、応募するからには、しっかりとその事業者について調べ、めざす介護のかたちや、どのような介護を行っているか、どのような特長があるのかを把握しておかなければいけません。
履歴書に書く志望動機を使い回すのは、もってのほか。面接で、いくら入社の意志をアピールしたとしても、「なぜその事業者を選んだのか」という理由が定かでなければ、採用に至るのは難しいでしょう。
特に、複数の応募をしていることを説明する際、「なぜ他の事業者ではなく、この事業者を第一志望に選んだのか」という点がポイントになりますし、聞かれることも多いでしょう。そこに説得力がなければいけません。その答えが明確になっていないのなら、もう一度しっかり志望動機について考え直すようにしましょう。
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