生活支援員として働き続けたいと思った時に資格が必要かどうか、気になっている人は多いです。生活支援員になるために必須の資格はありませんが、取得することでスキルアップにつながるかもしれません。ここでは、生活支援員が取れる資格や資格以外でのキャリアアップの方法も紹介します。
1 生活支援員は資格が必要?
2 生活支援員が取れる資格や研修
3 資格取得以外でキャリアアップする方法
4 資格の取得は生活支援員のキャリアアップにつながる
生活支援員になるために必須の資格は特にありません。しかし、資格を取得すればキャリアアップに繋がる可能性があります。資格の勉強を通して福祉業界ならではの専門的な知識を学べたり、自分でできることが増えたりします。給与アップにも効果的かもしれません。
資格を取得している生活支援員は、職場からの信頼も厚くなります。生活支援員としてのキャリアアップを目指すのであれば、資格の取得がおすすめです。
無資格・未経験から生活支援員を目指している方はこちらをご覧ください。
生活支援員がキャリアアップに活かせる資格や研修は全部で7つあります。
生活支援員のキャリアアップには資格取得が有利に働くこともあるため、参考にしてみてください。
介護職員初任者研修は、介護の業務を遂行するために必要な最低限の知識や技術を身につけるための研修です。就職には介護職員初任者研修の取得が必須になっている施設もあり、介護関係の資格の登竜門ともいえるでしょう。
受験資格 | なし |
試験内容 | 筆記試験 |
合格率 | 非公開 |
研修を修了し、修了試験に合格すると修了証が発行されます。介護の基礎や高齢者への接し方が身に付くため、生活支援員の採用にも活かせるでしょう。
初任者研修よりも上のレベルの研修で、介護福祉士の受験資格にも絡んできます。修了試験の実施は義務化されていませんが、研修時間が450時間と長いため修了に時間がかかります。
受験資格 | なし |
試験内容 | - |
合格率 | - |
介護福祉に携わる者としての知識が身に付いているため、生活支援員の採用にも有利に働くでしょう。さらなるキャリアアップを目指したい方は受講してみてはいかがでしょうか。
介護福祉士は介護福祉業務の国家資格です。介護業界のトップクラスといわれる資格で、実務者研修の講師を担当することも可能になります。介護福祉士の資格の取得の勉強を通し、介護に関する深い知識を得られます。また、資格を取得することで、介護に関する知識を持っていることの証明にもなります。
受験資格 | 1.福祉系高校を定められた科目・単位を取得して卒業 2.指定の養成施設を卒業 3.実務経験3年以上+実務者研修の修了 |
試験内容 | 筆記試験 実技試験 |
合格率 | 72.3%(令和3年度・第34回) |
介護福祉士の資格を取得すれば豊富な知識を持っていると評価されるため、生活支援員としても採用されやすくなるでしょう。働きながら取得する場合は3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必要なので注意してください。
社会福祉士も国家資格のひとつです。身体や精神に障害を持つ人たちを援助します。介護・福祉の分野において、さまざまなケアやサポートをする上で強みとなる資格です。
受験資格 | 1.福祉系大学で指定科目を履修+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 2.福祉系大学で基礎科目を履修+短期養成施設6カ月以上+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 3.児童福祉士等の実務経験4年+短期養成施設6カ月以上 4.一般大学卒業+社会福祉士一般養成施設等1年以上+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 5.相談援助実務4年+社会福祉士一般養成施設等1年以上 |
試験内容 | 筆記試験のみ |
合格率 | 31.1%(令和3年度・第34回) |
介護・福祉の両分野で高い知識があるという証明になるため、生活支援員の採用にも有利に働くでしょう。合格率が低く、難易度の高い資格です。しっかり勉強して対策しておかなければ取得は厳しいといわれています。キャリアアップの道のりを短くするためにも、過去問などを使ってスムーズな合格を狙いましょう。
精神保健福祉士は、精神障害者の援助ができる国家資格です。MHSWと略されます。精神的フォローのプロフェッショナルだと評価できる資格です。
受験資格 | 1.福祉系大学で指定科目を履修+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 2.福祉系大学で基礎科目を履修+短期養成施設6カ月以上+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 3.社会福祉士+短期養成施設6カ月以上 4.一般大学卒業+一般養成施設等1年以上+短大の場合は1年もしくは2年の実務経験 5.実務4年+一般養成施設等1年以上 |
試験内容 | 筆記試験のみ |
合格率 | 65.6%(令和3年度・第24回) |
精神障害者向けの施設で働いている場合、特に生かせる資格でしょう。メンタルケアにも特化している資格であるため、生活支援員にも採用されやすくなるといえます。
サービス管理責任者とは、支援計画書の作成や関係機関との連携など、施設のサービス管理や品質向上を行なう職員のことです。サービス管理責任者研修を修了することで、資格が得られます。
受験資格 | ・厚生労働省が定める実務経験を満たす ・「サービス管理責任者基礎研修」及び「サービス管理責任者実践研修」を修了 |
試験内容 | - |
合格率 | - |
管理者の立場になるため、ベテランと呼ばれる方たちが多く取得している資格です。受験資格も細かく設定されているため、ある程度の実務経験を積んでから取得を目指すのがおすすめです。
普通自動車運転免許は、普通自動車を公道で走らせることができる資格です。普通自動車・小型特殊自動車・原動機付自転車を運転できます。
受験資格 | 仮運転免許取得+過去3ヶ月以内に5日以上の路上練習をした18歳以上 |
試験内容 | 学科試験 技能試験 |
合格率 | 74.2%(令和3年度) |
生活支援員はサービス利用者の買い出しや外出などで自動車を運転する機会が多くあるため、運転スキルは重宝されるでしょう。生活支援員を目指すためにも、運転免許を持っていると歓迎されるかもしれません。
資格取得には時間もお金もかかるため、なかなか取得を目指せないかもしれません。実は、資格取得以外でキャリアアップする方法がいくつかあります。
ここでは、資格取得以外でキャリアップする方法を詳しく紹介していきます。
生活支援員は日常生活のサポートが仕事の中心です。しかし、施設によっては地域で豊かに暮らすためのコーディネーターのような役割を任されることもあるかもしれません。積極的に仕事の幅を広げることで頼られるようになります。小さな信頼からキャリアアップの可能性を広げていくことが大切です。
いろいろな分野の仕事ができる人材は重宝されるといえます。例えば、簿記の経験があるのであれば経理の仕事でも役に立てる可能性があるでしょう。過去の経験が他の職種で役立つことは多々あります。マルチに活躍できることをアピールすることがキャリアアップに繋がるかもしれません。
長く勤めていても職場でキャリアアップを見込めない場合、転職することも一つの手です。スキルや実績があれば、最初から管理職として転職ができる可能性もあるでしょう。今の施設のままでいいのか迷ったときには転職も考えてみてください。
生活支援になるために必須の資格はありませんが、資格の取得はキャリアアップに繋がります。資格は誰から見ても評価できる証明となるため、取得しておいて損はないでしょう。介護業界の資格の登竜門ともいわれる、初任者研修から取得してみてはいかがでしょうか。
資格以外の方法でキャリアアップするには、仕事の幅を広げたり過去の経験を活かしたりすると良いかもしれません。今の施設でキャリアアップが見込めないのであれば、転職するのも一つの手です。介護求人ナビでは生活支援員の求人も掲載しています。気になった就職先があれば積極的に応募してみてください。
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