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施設長にキャリアアップ!大正解の転職を果たした道のりとは?

施設長にキャリアアップ!大正解の転職を果たした道のりとは?

4年半務めた法人で「来年あたり施設長に」と言われていたOさん。ところが上司が変わると状況が一変!キャリアアップの道が不透明に……。
納得感のない人事に退職を決断しましたが、今では「100%転職してよかった」と感じていると言います。

Oさん

▲Oさん(30代前半・男性)

【前職:ホスピス・介護職(フロアリーダー)】
・勤続年数 4年半(正職員)
・給料 月30万円(ボーナスあり)
・勤務 7:00~16:00(早番)、11:00~20:00(遅番)、月9日休
【現職:グループホーム・施設長】
・勤続年数 8ヵ月(正職員)
・給料 月30万円(ボーナスあり)
・勤務 フレックスタイム(基本9:00~18:00)、月9日休
【転職歴】
衛生管理業→ダンス講師・ショーダンサー→介護職(前職)→施設長(現職)

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ダンサーから介護職に転身!給料重視で職場を選んだ

Oさんのモチベーショングラフ

Q 介護職になろうと思ったきっかけは?
A ダンサーでは家族を養えない……。悩んだ末に、社会貢献できる介護業界へ

幼少期からダンスが好きで大学時代には講師もしていましたが、父親に「その仕事で食べていけるのか?」と心配され、一度は一般企業に就職しました。
ところが、入社した会社は非常に残業が多く、体を壊して休職することに。その間にダンス講師やショーの仕事をいただく機会が増え、ダンサーとして身を立てることとなりました。

しかし、フリーランスで将来的な仕事の保証はないですし、収入が多いときもあれば少ないときもある。24歳で結婚し子どもも生まれる中で、「正職員で安定的に働ける仕事に就こう」と決断したのです。

次に挑戦するなら介護職、というのは自分の中で決まっていました。母が介護福祉士で、誇りをもって働いている姿を見ていましたし、「介護は社会に貢献できる仕事だ」と思っていたからです。

急に正職員として勤務する自信はなかったので、まずは半年くらい、ダンスの仕事をしながらアルバイトでグループホームに勤務。「介護は自分にとって長く続けられる仕事だ」という手応えを得て、ダンサーから本格的に介護の仕事に移りました。

Q 初めての介護職。転職先はどう探した?
A 母親の知り合いに紹介してもらい、給料重視で転職先を決めた

家族を養うために、ある程度の給料が確保できる施設を選びたいと思っていました。また小さい子どもがいるので、夜勤がある職場だと妻に負担が集中するのが心配です。こういった考えを相談したところ、運よく母の知り合いの看護師さんから、条件に合うホスピスを紹介してもらえました。

ホスピスは、一般的には終末期の患者さんにケアを提供する施設ですが、私がいたところには少し動ける方もいて、重苦しい雰囲気はありませんでした。
ただ、大半はやはり介護度の高い方なので、排泄介助や移乗が重労働という側面はあります。それでも体力には自信があるほうなので、待遇優先で就職しました。

入職後は仕事や職場環境にも慣れ、忙しいながら楽しさも覚え、同僚や上司から徐々に信頼されるようになっていきました。

すぐそこだった施設長への昇進が「なかったこと」に

Q 前職を辞めたいと思ったきっかけは?
A 施設長を内示されていたのに、いきなり別の人が任命された

前職のホスピスには無資格で入職したのですが、働きながら初任者研修、実務者研修を受けて、介護福祉士を取得しました。
3年目になると、自宅から近いところに2軒目のホスピスができ、そちらでリーダー職に昇格。4年目には、上司から「来年あたり君に施設長をやってもらいたい」と内示されました。

自分や家族のためにもキャリアアップしたいと思っていた矢先のことで、うれしかったですね。同時に「施設長になるなら勉強せねば」と思い、準備を始めました。

ところが、年が明けたら状況が一転したのです。

うちの法人はベンチャー企業で、本部の人たちの入れ替わりが激しくて……。
僕を施設長に推してくれていた上司は辞め、別の人が上司になっていました。その人は僕を施設長にするつもりはなく、自分のお気に入りの職員を施設長に任命したのです。

新しい施設長は初任者研修も取っていないため、介護の知識が浅く、現場の業務も全然理解できていない人でした。「自分はコツコツ経験を積んで準備してきたのに」と思うと、どうしても納得感がありません。それで、前職のホスピスを「辞めたい」と思うようになりました。

転職して念願の施設長になれた

Q 今の職場にはどうやって転職した?
A 母のつながりで「施設長として来ないか」と誘ってもらえた

前職で「もうやっていられない、辞めたい」と思っていたら、母が勤務しているグループホームの上司に経緯を伝えてくれて、その方から「うちに来ない?」と誘っていただきました。

すでに施設長が交代することが決まっているホームがあり、「あなたに施設長になってもらいたい。介護福祉士の資格ももっているし、ホスピスでのキャリアもあるのだから、ぜひ」と言ってくれたのです。

それから前職で退職届を出し、声をかけてくれたグループホームに転職。念願だった施設長に就任することができました。

100%「転職してよかった」

Q 初めての施設長業務。転職してみてどうだった?
A 大変なこともあるけれど、この転職は大正解だった!

今の職場に転職して、大変なことももちろんありました。当初は夜勤専従の人がうまく見つからず、施設長とはいえ、自分が夜勤を対応することも。
職員同士の陰口やマウントの取り合いなど、人間関係の課題もありました。でもある意味、ここでの社歴が短い状態で施設長になったので、客観的な視点でサバサバやれているところもあると思います。

中でも苦労したことと言えば、書類関係ですね。以前の施設長はパソコンが苦手だったらしく、不備だらけで。施設長になってすぐ役所の監査があったので、事務仕事には時間をとられました。

それでも、転職は大正解だったと思っています。

以前のホスピスはベンチャーゆえに資金繰りも怪しく、給料の支給日がずれたり、毎年出ていた報奨金が「今年は出ない」というようなこともありました。何より尊敬できない上司が上に立つようになったので、それがつらかったです。

対して、今の職場の上司は信頼できる方なので安心して働けます。法人の経営も安定していますし、夜勤専従の人が充足してからは昼間の勤務だけでよくなり、フレックスタイムで残業もほとんどありません。
「転職して100%よかった」と思っています。

40歳までにエリアマネジャーになりたい

Q 介護業界での今後の目標は?
A 40歳までにエリアマネジャーになりたい

今の施設での施設長としての目標は、事故を減らし、適切な介護を実践できるようにすること。少しずつ「よりよい施設」にしていって、利用者さんやそのご家族に満足してもらうことを目指したいです。

また、近隣の同業他社や地域住民の方々との協力体制を作り、地域貢献につながるようなイベントができればいいなと思っています。そうすることで、地域にしっかりと受け入れられ、口コミなどで利用者さんが集まってくることにも期待しています。

施設長としてのキャリアを積んだあとは、40歳までにエリアマネジャーになりたいです。1つの施設を担当する施設長から、担当地域にある複数の施設を統括する管理職にステップアップできればと思います。

エリアマネジャーは、施設の問題点を抽出したりアドバイスをしたりするだけではなく、担当地域の営業利益も上げなければいけない。このご時世で人手不足の中、利益を上げるのは大変ですが、他のエリアマネジャーの行動や工夫を参考にさせてもらいながら、目標を達成していければと思っています。

介護の職場は星の数ほどある!自分に合うところを探していい

Q 今まさに介護職を「辞めようかな」と思っている人へアドバイスは?
A 辞めたいのは介護の仕事ではなく、今の職場かも。自分に合う環境はきっとある!

介護職を「辞めたい」と考える人の多くは、介護の仕事自体がキライなわけじゃなくて、職場環境や勤務条件に悩んでいる場合がほとんどなんじゃないかと思います。

ならば、介護の職場は星の数ほどありますし、自分に合うところをとことん探してみてはどうでしょうか。この業界は人手不足だから、少しぐらい転職歴が多くても、きっと採用してもらえると思うんですよ。

尊敬できる上司がいて、人間関係や風土が肌に合う職場が、探せばきっとあります。当たりを引くまで転職し続けたっていいんじゃないかな。

それに「介護職は命を預かる仕事だから大変」とよく言いますが、ほかにも命に関わる仕事はたくさんあります。大きなお金を扱ったり、営業目標に追われたり、別の意味でプレッシャーの強い仕事もあるでしょう。
あまり思い詰めないで、目の前の仕事に取り組んでいくマインドがあると少し楽になるかもしれませんね。

「もっと自分に合う職場を見つけたい」方へ
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著者:三輪 泉

著者:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
幅広くライターとして活動中、親の介護を機に2012年に社会福祉士国家資格を取得。以後、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
現在は介護、医療、教育、子育て、食などのテーマを中心にWEB・雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

著者:三輪 泉

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社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
幅広くライターとして活動中、親の介護を機に2012年に社会福祉士国家資格を取得。以後、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
現在は介護、医療、教育、子育て、食などのテーマを中心にWEB・雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

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