介護施設で働く人を対象に、無料でPCR検査を受けられる「日本財団PCR検査センター」ができると発表されました。
介護施設での新型コロナ集団感染(クラスター)の予防のため、効果的な活用がされることが期待されます。
介護士への無料PCR検査の詳細は?
対象となるのは、東京都内の介護施設(高齢者福祉施設・療養型病院等)で働く介護スタッフ。今後、東京以外の地域でも実施することを検討するようです。
検査は2021年2月8日よりスタート予定。
1週間に1回程度、定期的にPCR検査を受けられるPCRセンターが準備されます。
高齢者は新型コロナウイルスが重症化しやすいという情報もあることから、介護業界で働く介護士たちが抱える感染への不安やストレスは非常に高くなっています。
介護施設で新型コロナウイルスの無症状陽性者を早期発見し、濃厚接触をできるだけ抑えるため、PCR検査の無料実施に踏み切ったということです。
(※最新情報は、無料PCR検査を実施する「日本財団」のホームページ等を確認してください。)
PCR検査を受けるメリットは?
新型コロナウイルスのPCR検査を受けることで、無症状でもウイルスを保持しているかどうかを確認できます。
無症状陽性者からの新型コロナウイルス感染を防ぐことで、集団感染(クラスター)を防ぎ、重症化そして医療現場への負担を減らすことが期待できます。
また、体調不良で急に欠勤になるよりも、PCR検査陽性で事前に感染状況がわかる方が、施設にとっては勤務体制の調整がしやすいかもしれません。
介護従事者1人1人に支援を
新型コロナウイルスが最初に国内で確認されてから、すでに1年が経ちました。
いつ感染するかわからない、仕事が減った、など、不安やストレスは消えないままです。
PCR検査によって感染者を見つけるだけでなく、もしも陽性となったときの支援や援助にも目を向けて欲しいですよね。
介護従事者への慰労金を再度支給するよう、国会でも議論されていることがわかりましたが、介護現場で働く1人1人への支援策をいち早く実現して欲しいと思います。