毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「お茶で村八分の危機」という話題を紹介します。
訪問ヘルパーなら誰もが一度は頭を悩めたことがあるのが、「お茶の断り方」だ。建前上はどの介護事業所でも、「利用者からお茶を出されても断る」というルールになっているはずだが、来客にはお茶を出すというのが日本のマナー。中部地方の小都市で介護スタッフをしている女性・Tさんは、お茶が原因で“村八分”の危機に遭ったという。
Tさんは神奈川県から中部地方の某県の小都市に嫁ぎ、そこでヘルパーとして働いている女性。もともと人と話すのが嫌いでなかったTさんは、見知らぬ土地ということもあり、利用者と積極的におしゃべりをするよう心がけていた。Tさんが話すのは、いわゆる標準語ということもあって、会話は自然と、「どちらの出身?」「こちらにはどういった経緯で?」「○○さんところのお嫁さんなのね」といった流れになるパターンが定番だった。
それだけおしゃべりが弾めば、お茶の一つも出さねば、というのが日本人的な感覚だ。しかし、Tさんが初めて勤務した事業所では、利用者からお茶を頂くことも禁じられていたため、Tさんは常に水筒持参で利用者のお宅を訪問。お茶を勧められても、そうした行為は禁じられていることを告げ、水筒のお茶を飲むようにしていた。
すると、一旦は打ち解けたと思った利用者の反応が、見る間によそよそしくなってきた。Tさんにしてみれば、事業所のルールを守っただけなのだが、「お茶を断る」とぃう行為は、日本ではかなり無礼な行為。これに立腹した利用者が、「Tさんって人は……」と、周囲に話し、「Tさんって、○○さんのところのお嫁さんでしょ?」と、話しが一挙に広がってしまったのだ。
その動きを察知したTさんの解決法はシンプルそのものだった。「いくらルールでも、利用者に不快感に与えてはしょうがない」と割り切ったTさんは、お茶を出されると、遠慮しながらもお茶を頂き、お茶菓子やお茶受けは辞退しているとのこと。ただし、すでに10年以上も介護スタッフとして働いているTさんだが、飲むのが正解なのか、あくまでも固辞するのが正解なのか、いまだに明確な結論は出ていないそうだ。
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