毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「介護の仕事に役立つアプリ」について紹介します。
携帯電話の普及率は、1991年3月末にはわずか1.1%だったが、2011年3月末には100%を突破。数字の上では、国民1人が1台以上携帯電話を持っている計算となった。近年では、通話以外にインターネットの閲覧や、さまざまな便利機能を持ったスマートフォンが主流。様々なシチュエーションでスマホが大活躍している。
ここでは、無料で使える、介護職に役立つスマホアプリ(スマホにダウンロードして使えるアプリケーションソフト)を紹介しよう。
簡単にシフトを管理。スケジュール帳がいらなくなるアプリ
1カ月のシフト入力が30秒でカレンダー入力できるアプリ。早番、日勤、夜勤などのボタンで選んで、スピーディーに予定を入力できる。入力したカレンダーやシフト情報は、メールやLINEで友達や家族に送信可能。難しい操作は不要で、わかりやすく、誰でも使いやすい。
『シフトカイゴ~介護福祉士・ケアマネジャー・介護士の勤務表』
●Android
●iOS
テキスト代がタダ!? 介護資格の予習・復習アプリ
これから介護福祉士を目指す人には、『介護福祉士国試800問』というアプリはいかがだろう? こちらは、介護福祉士国家試験の過去問を800問も収録したもの。無料でダウンロードができるので、テキスト代を節約したい人にはうってつけだ。仕事の休憩時間など、ちょっとした時間にも、気軽に勉強できるのもうれしい。
『介護福祉士国試800問』
●Android
●iOS
訪問ヘルパーの仕事を効率化してくれるアプリ
すでにヘルパーとして働いている人には、『訪問介護ヘルパー作業報告』というアプリが存在する。こちらは、ヘルパーがスマホを使って作業報告できるアプリ。作業者や日付、開始時間や終了時間、利用者名、作業内容、利用者のサインなどのフォームが設定されており、これらを入力することで、印刷も可能な報告書が簡単に作成できるものだ。
『訪問介護ヘルパー作業報告』
●Android
介護事業所の情報を詳しく調べられるアプリ
全国の介護サービスを検索することができるのが、厚生労働省が提供する『介護事業所ナビ』だ。介護をする家族向けに作られているが、各事業所の従業員数、利用者の数・要介護度、理念なども詳しく表示されおり、転職検討時の情報収集に役立ちそうだ。
『介護事業所ナビ』
●Android
●iOS
家族向けには、自治体がアプリを提供しているケースもある。例えば東京都・世田谷区は『せたがや高齢・介護応援アプリ』の提供を2015年10月より開始。介護者や高齢者、介護事業者等を対象に、区の高齢者福祉・介護サービスや介護施設の情報を確認や、健康チェックができる。
このほかにも介護業界を目指す人や、すでに介護業界で働く人向けのアプリは、多数存在する。
とりわけ年配の人の中には、「使い方が難しそう」「必要ない」と、スマートフォンをあえて避けている人もいるだろうが、上手く使えば手間が省けたり、費用を節約したりすることも可能。無条件に毛嫌いせず、まずは周りの若い子に、スマホについて聞いてみてはいかが?
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