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2014年12月15日

清き一票を!?訪問ヘルパーの選挙活動? | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

jikenbo20141215毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「ヘルパーと選挙」という話題を紹介します。

昨日、衆議院選の投開票が行われた。介護業界を含む福祉・社会保障全般は、選挙の結果によって大きく左右されるだけに、関係者にとって選挙は一大関心事だが、愛知県に住む60代の女性Oさんは、選挙のたびにあるヘルパーのことを思い出すという。

Oさんは、90代の義母と同居しており、数年前からヘルパーをお願いしていた。何年もヘルパーの手を借りていれば、ヘルパーとも顔なじみになるが、ようやく慣れた頃にヘルパーが入れ替わる事態が生じるのは致し方ないところ。Oさんと義母は、「○○さんの方が良かったわね~」「いまの××さんはちょっと…」などと“品定め”のようなことをするのが、お決まりのおしゃべりのネタとなっていた。

義母は認知症は一切なかったが、なにぶん大正生まれゆえ、作法などには口やかましい人。時には新人ヘルパーに説教をするようなシーンもあったが、その中で50代のAさんというヘルパーは「とても気が利く」と、とても気に入っていた。しかしAさんは、ある日突然ぱったりと来なくなってしまった。

ところがある日、Oさんのもとに突然電話がかかってきた。

「もしもし~、Aですけれども。どうしてるかなと思って。○さんはお元気ですか~?」

そして当たり障りのない会話が数分続くと、Aさんはおもむろにこう切り出した。

「ところで今度の選挙なんだけど……」

Aさんの電話は、ある候補への投票をお願いするものだった。


Oさんは、特に事業所にクレームを入れるようなことはしなかったが、Aさんのケースは、職務上知り得た個人情報を完全に個人的なことに利用しており、極めて悪質と言わざるをえない。Aさんからの電話はその1回きりで、投票依頼にも応じなかったOさんだったが、あれから数年が経ち、義母が亡くなった今でも、選挙が来る度にOさん宅ではAさんのことが話題になるそうだ。

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