2020年04月28日

シングルマザーは介護職向き？子供の成長に合わせて働き方を選べる利点も | 「介護求人ナビ　介護転職お役立ち情報」

毎回、介護スタッフの珍行動や、介護現場での珍事件、裏話などを紹介するこのコーナー。今週は「シングルマザーは介護職向き？」という話題について紹介します。

介護職に就けば、将来も仕事に困らない？

不景気が続き、“格差の拡大”が叫ばれるなか、とりわけ深刻なのがひとり親家庭の経済状況だ。

厚生労働省が2016年に行った「全国ひとり親世帯等調査」によれば、父子世帯の平均年間就労収入は398万円、母子世帯は200万円。ひとり親家庭の相対的貧困率（所得の中央値の半分を下回っている人の割合）は、父子世帯では22.9％・母子世帯では51.4％という結果に。
ひとり親世帯の年収は前回調査（2011年）より増加しているものの、実に半数以上のひとり親家庭が、貧困に陥っている（※）。

ひとり親は、仕事選びに関しても苦労を強いられることが多い。特に女性のひとり親の場合、父子世帯の収入の約半分。男性よりも女性の貧困が深刻だ。

そういった女性のひとり親に、強い味方となってくれるのが介護業界だ。
都内の事業所でヘルパーとして働き、採用や統括なども行う40代の女性・Hさんは、こう語る。

「ご存じの方も多いかと思いますが、介護業界は基本的に『働きたい』という人を歓迎しています。

介護業界は未経験でも働くことができますし、働きながら資格を取ることも可能です。これから高齢化がますます進むなか、『仕事がなくなる』という心配もほとんどないでしょう」

介護業界には、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなど、あらゆる雇用形態があり、老人ホーム、デイサービス、訪問介護サービスなど、働き場所も多種多様だ。Hさんの事業所にも、「バツイチ子持ち」というシングルマザーのヘルパーが数人いるという。

子供の成長にしたがい、パートから正社員になるシングルマザーも

続けてHさんは言う。
「ウチにいるシングルマザーのヘルパーの中には、子どもが小さい頃はパートとして働き、子どもがある程度の年齢になったら正社員になったという人もいますよ。

ヘルパーの中には、利用者の排泄ケアで挫折する人もいますが、その女性は、『ウチでも子どものおむつを替えてるんで…』と、へっちゃらな様子だったので、やっぱり母は強いな、と思いました」

『介護求人ナビ』では、「未経験者歓迎」や「ブランクOK」といったキーワードでも検索が可能だ。雇用条件の中に「母子家庭手当」を用意して、シングルマザーを積極的に応援する施設や、社宅や寮、託児所、「お祝い金」などを用意している施設もある。

Hさんは、これから面接を受けようというシングルマザーに対し、

「正直に面接の際、『シングルマザーです』と言った上で、やる気をアピールすれば、シングルマザーであることがマイナスになることはないと思います」

と、アドバイスしている。シングルマザーが仕事を選ぶ際、「介護業界」は一考に値しそうだ。

※ひとり親家庭の支援について（厚生労働省雇用均等･児童家庭局家庭福祉課）

公開日：2016/8/29

最終更新日：2020/4/28

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