毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は「困った転職組介護スタッフ」について取り上げます。
総務局が2013年10月29日に発表した最新の労働力調査によると、2013年9月の完全失業率は4.0%。就業者数は9か月連続の増加となり、8月の4.1%からも0.1ポイント改善するなど、雇用状況は良化しつつあるといえる。しかし一方で、中高年層の転職市場は依然極めて厳しい状況にある。
そんな転職市場において、「唯一の売り手市場」と言ってしまっても過言ではないのが、介護業界。『介護求人ナビ』でも常時数万件の求人を掲載しているが、中には介護施設から疎まれてしまう“転職組”もいるようだ。こちらは、40代後半になって介護の仕事を志したYさんのケース。
Yさんは、40代までライターなどの仕事をしてきた。それまでは特に介護に関心はなかったが、ライターとして介護現場に触れる機会があったことがきっかけで、一念発起。40代後半になって介護の仕事を志し、資格を取得して、在宅派遣ヘルパーとして働き始めた。
しかしYさんはほどなく、ヒマを持て余すことになる。なかなか事業所が仕事を入れてくれないのだ。Yさんは「私は嫌われている」と愚痴をこぼすのだが、Yさんを知るヘルパーのZさんによれば、事情はこういうことらしい。
Yさんは介護の理念がとても崇高で、周りがちょっとついていけないレベルなのだという。理想を追い求め過ぎ、出来もしないサービスをしようとして事業所に掛けあったりして、事業所やケアマネジャーなどを困らせているのだとか。「そうでもなければ、事業者が仕事を入れないということは考えられない」とZさんは語る。
もちろん理想を追い求めることは、どんな仕事でも大切なことだが、介護業界もボランティアではないので、料金内でのサービスをするのが大前提。しかも介護スタッフとしては初心者なのに、大上段から理想論を語るYさんに対し、現場はしらけ気味で、結果的にYさんにはなかなかお呼びがかからないそうだ。
【関連リンク】
労働力調査(基本集計) 平成25年(2013年)9月分 (2013年10月29日公表)-総務省統計局
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