「介護業界は人手不足」といっても、採用担当者の目はシビア。転職活動のちょっとした思い違いやうっかりミスで、入職のチャンスを逃している人も多いのではないでしょうか?
ここでは、転職活動の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。「あの時こうしていれば…」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください!今回のテーマは『説明会』です。
〈事例1〉説明会で面接も受けられると思っていたのに…時間のムダだった?
25歳/女性/まいこ
訪問介護から老人ホームに転職したいと思い、転職サイトを使って応募しました。「説明会に来てください」という連絡があったので「面接だ!」と思い、はりきって行ったのに、その場では老人ホームの担当者の話を聞いただけで、面接は後日ということに。早く転職活動を終わらせたいと思っていたのに…時間をムダにした気分です。
《アドバイス》
説明会は、応募希望者に事業者や仕事について知ってもらうための場です。理念や方針、事業内容、採用したい人物像、具体的な業務内容についての説明が行われます。
説明会の後に、希望者には面接の時間を用意しているケースもありますが、説明会は基本的に選考の場ではありません。
すべての事業者が説明会を実施しているわけではなく、複数の施設を運営している大手の事業者やオープニング施設など、たくさんのスタッフを募集する場合に行われることが多いようです。
あなたは「時間のムダだった」と思っているようですが、説明会に参加するメリットはたくさんあります。
あなたのように今までとは違う介護サービスに転職する方や、介護の仕事をするのが初めての方の場合、仕事の内容や「何が求められているか」をしっかり確認しておくことが大切です。また、理念や方針を知り、自分のやりたいこととマッチングすることで、転職先選びの失敗を防ぐことができます。
選考ではないので、気軽に参加できることも、説明会の大きなメリット。
転職後に後悔しないためにも、気になる事業者があったら積極的に参加することをおすすめします。
もし、説明会と面接日を別に設定することが時間的に難しい場合は、説明会の当日に、すぐ面接することができるか、事前に相談してみましょう。
既にしっかり情報収集しているので説明を聞く必要がないと思った場合や、説明会の開催日に都合がつかない場合は、説明会には参加せず、すぐに面接を受けたいと伝えても問題ありません。
〈事例2〉説明会での質問が不採用の原因?何を質問してもいいと思っていたのに…
22歳/女性/ミク
説明会に参加した時、「質問をどうぞ」と言われたので、待遇について聞いたんです。でもその時、つい今の職場と比べてここがよくないと批判的なことを言ってしまい、担当の方を困らせてしまって…。後日、その事業者に応募したのですが、結局不採用に。説明会で批判的なことを言ったのがダメだったの?
《アドバイス》
説明会は「選考」の場ではなく、情報収集をする場です。面接の時に比べて、気軽に質問することができるのは、説明会に参加するメリットの一つと言えるでしょう。
しかし、選考の場ではなくても、説明会に参加した時の態度や行動、質問が採用にまったく影響しないとは言えません。
説明会には、採用担当者が来ていることが多いため、悪い意味で目立つのはマイナスです。
例えば自分勝手な行動をしたり、居眠りをするなど、マイナス印象を持たれる行動をした場合、面接などでそのイメージを変えるのは難しいでしょう。
質問も同じです。質問をすることは自由ですが、批判的な質問やあまりにも場違いな質問をしてばかりだと、イメージダウンは避けられません。また、説明会での質問が直接影響しなくても、「今の職場と比べて転職先を批判する」という気持ちを持ったまま面接を受ければ、いい結果は出ないかもしれません。
質問をすることは、「興味があるからもっと知りたい」という気持ちのあらわれですし、介護の仕事への熱意が伝わるような質問をすれば、好印象を残すことができます。
ただし、いくら熱意を伝えたいと思っても、いろいろな人が参加している説明会で自分をアピールするような話を長々とするのはNGですのでご注意を。
「説明会は選考の場じゃないから、何をやってもいい」と思うのではなく、採用担当者が見ているということを意識し、社会人としてのマナーをわきまえた行動や質問をするようにしましょう。
〈事例3〉バレないと思っていた説明会のドタキャン。不採用ってことは、バレた?
26歳/男性/圭一郎
説明会の参加申込みをしたのですが、当日、友だちからライブに誘われたんです。「説明会にはたくさんの人が参加するからいいや」と思い、無断でドタキャン。後日、自分のことなんて覚えていないと思ってその事業者に応募したのですが、不採用に。やっぱり説明会のドタキャンがマズかった?
《アドバイス》
説明会には、あなただけではなくたくさんの人が参加しますが、約束は約束です。「他の人がいるから一人くらい行かなくてもバレないだろう」と思うのは、大きな間違いです。
事業者はあなたが参加する予定で用意をしていますし、時間を調整してあなたを待っていたかもしれません。無断でドタキャンしたことで、事業者だけではなく、他の参加者にも迷惑をかけてしまった可能性もあります。
また、説明会を無断でドタキャンした場合、採用担当者は「仕事も無断欠勤するような人かもしれない」と不安に思ってしまうかもしれません。
「参加する」という約束を守ることは基本ですが、どうしても参加できない時や時間に遅れてしまう時は、必ず連絡しましょう。
連絡はメールではなく、原則、電話ですること。きちんとお詫びした後、次の説明会に参加したいことを伝えることも大切です。
欠席や遅刻はマイナスとなる行動ですが、そこで丁寧な対応をすれば大きなマイナスにはなりませんし、対応によっては採用担当者に好印象を持たれるかもしれません。
仕事でもプライベートでも、無断でドタキャンはあなたの信頼をなくします。「約束を守る」というマナーの基本を忘れないことが大切です。
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