転職活動の一番の難関と言える“面接”。「介護業界は人手不足」といっても、採用担当者の目はシビア。転職活動のちょっとしたマナー違反やうっかりミスで、入社のチャンスを逃している人もいるかもしれません。
ここでは、介護業界で転職活動を経験した先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。「あの時こうしていれば…」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉パートだから大丈夫だと思い、普段着で面接に。恥ずかしい思いをしてしまった…
43歳/女性/きょうこ
介護施設でフルタイムで働いていたのですが、もっと家族との時間が欲しいと思い、訪問ヘルパーのパートに転職したいと思っています。先日、パートの面接だから大丈夫だと思い、普段着のシャツとジーンズで会場に行ったのが大失敗!面接会場には、スーツを着た面接官。しまった!と思った時は、すでに遅かった…。
《アドバイス》
パートだからといって、普段着で面接に行くのはNG!ラフすぎる服装は「仕事とプライベートのけじめがついていない人」と思われることがあります。また、キチンとした服装することで「まじめに仕事に取り組んでくれそう」という好印象を与えることもできます。
介護業界は一般の企業に比べ、カジュアルな服装でも構わない、という事業者も多いようです。でも、すべての事業者がそうだということではありません。ジーンズやサンダル、露出度の高い服などカジュアル過ぎる・派手過ぎる服装はさけるようにしましょう。
面接に行く時は、ダーク系のスーツがおすすめです。またスーツを着ない場合でも、落ち着いた色のジャケットや、白いシャツ・ブラウスを着用するようにしましょう。
服装だけでなく、清潔感を感じられるかも大切なポイント。スーツを着ていても、シワだらけだったり、シミがついていると「だらしない人」「不潔な人」と思われてしまいます。女性の場合は、ストッキングが伝線していないかを確認することもお忘れなく。
清潔感があり、誠実な印象が伝わるか。面接に行く前に、もう一度鏡の前でチェックするようにしましょう。
〈事例2〉気合いを入れ、精一杯おしゃれして面接にのぞんだのに、不採用になっちゃった。
23歳/女性/アスカ
アパレルショップの店員から、介護職に転職したいと思っています。面接だからと気合いを入れ、髪型はもちろんメイクもネイルもばっちり決め、お気に入りのワンピースで行きました。でも面接官に「少し派手すぎますね…」と注意されてしまい、結局不採用に。前の職場ではおしゃれだと褒められていたんだけどな。
《アドバイス》
介護職は、仕事中の服装や身だしなみに一定のルールがあるケースがほとんどです。そこには、それぞれ理由があります。
●アクセサリー禁止
→利用者にケガをさせる可能性がある
→落としたアクセサリーを利用者が口にしてしまう可能性がある
●長いネイルは禁止
→身体介助の時に、利用者の身体を傷つけてしまう可能性がある
●長い髪はまとめる
→清潔感を重視している
→食事介助の時に髪の毛が入ってしまう可能性がある
さらに「髪の色は落ち着いた色」「メイクはナチュラルメイク」など、さらにルールのある事業者もあります。
アクセサリーや髪型の自由度は事業者によって違いますが、どの職場でも「おしゃれ」や「華やかさ」よりも「清潔感」が重視されます。
面接官はあなたの服装を見て「介護の仕事には合わない人かも」と思ったのかもしれません。
介護職は人と接する仕事です。服装や身だしなみのルールがなくても「接する相手が不快にならないか」、「相手から自分がどう見えているか」を意識することが大切です。介護職に転職するなら、その視点をふまえ、面接官の目を意識した服装で面接にのぞむことが大切です。
介護職に転職した場合、仕事中はおしゃれが制限されることもあります。それでも介護の仕事がしたいか、もう一度考えてみた方がいいかもしません。
〈事例3〉見た目がイマイチな自分。面接をのりきる自信がありません
34歳/男性/ひろゆき
面接は「第一印象が一番大事」という言葉をよく聞きますが、自分は昔から見た目に自信がありません。ぽっちゃり体型だし、よく無愛想に見えると言われます。見た目で損をしている、と感じることも。今まで2社の面接を受けましたが、どちらもダメで落ち込んでいます。やっぱり第一印象がよくないと、面接をのりきるのは難しいのでしょうか…。
《アドバイス》
第一印象は面接官が重視するポイントの一つです。
しかし、面接での第一印象とは、見た目のかっこよさではありません。
採用担当者は、面接では、特に次のようなポイントを見ています。
●清潔感が感じられる身だしなみをしているか
●ハキハキと受け答えができているか
●マナーを知っているか/礼儀正しいか
●履歴書をしっかり、キレイに記入しているか
いくら見た目がよくても、だらしない服装だったり、ぼそぼそ話していると、面接官にいい印象を与えることはできません。
あなたの場合、「不愛想に見える」のはマイナス印象になってしまう可能性があります。介護は人に接する仕事。鏡の前で口角を上げて明るい表情を作る練習などをすれば、印象がグンとよくなるのではないでしょうか。
また、面接は第一印象だけで決まるわけではありません。面接であなたの「やる気」や「スキル」「介護に対する気持ち」をアピールできれば、面接をのりきることができるはずです。
就職活動が思うように進まないことから落ち込んでいるようですが、自分に自信がないと、それが態度に出てしまい面接官にも伝わります。しっかり準備して、自信を持って面接にのぞんでください。
●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます