転職活動のために履歴書の写真を撮影しようと、いざ証明写真機の前に立ったとき、「履歴書に貼る写真のサイズは何センチ×何センチだろう」と考え込んでしまうことはないでしょうか。
今回は、履歴書の正しい写真サイズや、サイズ選びに失敗した時の対処法について解説します。
正しいサイズの写真を貼って、見栄えが良い履歴書を作っていきましょう。
一般的な履歴書用の写真サイズは「縦40mm×横30mm」の長方形です。
これはJIS(日本工業規格)に定められた規格のサイズで、一般的に書店やコンビニエンスストアなどで販売されている履歴書はこのサイズで作成されています。
市販の履歴書に貼るのであれば、「40mm×30mm」のサイズを選択して写真撮影すれば間違いないでしょう。
この「40mm×30mm」というサイズは、情報処理技術者免許受験・身体障害者申請・国家公務員試験・電気工事士免状交付などでも使われているサイズです。
企業が独自に履歴書のフォーマットを用意している場合や、エントリーシートなどの場合は「40mm×30mm」ではないものもありますが、一般的なサイズとしては「40mm×30mm」が規格サイズであることを覚えておきましょう。
■パソコンで印刷するときのサイズは?
自分で撮影した写真をパソコンから印刷する場合は、縦横比4:3になるようにサイズをトリミング(切り抜き)しましょう。
高さを「551px(ピクセル)」、幅を「413px(ピクセル)」に設定すると、履歴書写真用の「40mm×30mm」サイズで印刷できます。
市販の履歴書ではなく、企業から配布されるエントリーシートに写真を貼付する場合もあります。
この場合、写真サイズは「40mm×30mm」のJIS規格サイズではない場合があります。エントリーシートは企業が独自に求めているものであって、写真サイズは統一されていません。
エントリーシートの枠のサイズを計測する、または企業側の指示に従い、企業が求めるサイズで写真を用意しましょう。
ウェブでエントリーする場合は、「560px×420px」または「600px×450px」の画像ファイルを添付することが多いようです。いずれも、縦横比は4:3となっています。
ただ、企業によってサイズが異なることもあるため、まずは指示されたサイズをしっかり確認し、写真を用意するようにしましょう。
履歴書用の証明写真は、フォトスタジオや専門店で撮影することをおすすめしますが、時間の都合が付かないなどの理由で、証明写真機(スピード写真)を利用する人も多いですよね。
間違った写真サイズを選択しないよう、証明写真機にはどんな写真のサイズがあるのか紹介します。
■履歴書用(40mm×30mm)
一般の履歴書に貼る写真のサイズ「40mm×30mm」です。あらかじめ「履歴書用」としてメニュー表示されている証明写真機がほとんどです。
■運転免許証用(30mm×24mm)
運転免許証に必要な写真サイズは「30mm×24mm」で、履歴書用写真よりも小さいサイズとなります。履歴書用写真と異なり、縦横比は4:3ではなく、縦横比5:4です。
実用英語技能検定受験(英検1~3級)・アマチュア無線技士免許申請・電気通信主任技術者受験・ボイラー技士免許申請・衛生管理者免許申請などに必要な写真サイズもこちらと同じです。
また、介護支援専門員証に使用する写真サイズもこの30mm×24mmとなっています。
■パスポート・マイナンバーカード用(45mm×35mm)
パスポートやマイナンバーカードに必要な証明写真のサイズは「45mm×35mm」です。履歴書用写真よりも大きいサイズになります。縦横比は9:7となります。
パスポート申請・マイナンバー個人番号カード申請・司法試験受験・宅地建物取引士資格試験などがこちらのサイズにあたります。
これ以外では介護福祉士国家試験の受験票に使用する写真のサイズも45mm×35mmです。
■その他
上記で挙げたサイズよりも大きい写真も選択することができます。医師国家試験受験・看護師試験受験などは「60mm×40mm」が一般的になっており、履歴書で使う写真よりも大きいものを使用することになります。
用途によって選択する写真サイズが異なるため、しっかりサイズを確認して撮影するようにしましょう。
■大きいサイズの写真を切り取るのは不自然
一般的な履歴書の写真サイズは「40mm×30mm」です。間違えてパスポートやマイナンバーカードに使用する「45mm×35mm」などのサイズで写真を用意してしまった場合、どのように対処するべきでしょうか。
「40mm×30mm枠のサイズに合わせて小さく切って調整すればいいのではないか」と考える人もいるかもしれません。
しかし、無理やり写真を枠内に収めようとすると、頭頂部が切れてしまったり、顎の部分までしか収まらなかったりすることがあります。
上部は頭頂部が切れないように、そして下部は胸から上が写る程度に収まるのであれば、ハサミやカッターで調整することも可能です。
ただし、全体に写真の中での顔が占める面積が大きくなり、不自然な印象にとらえられる可能性があります。
普段から多くの履歴書を見ている採用担当者には『間違ったサイズで撮影したものをそのまま出したのではないか』と、見抜かれるかもしれません。
一番無難なのは、もう一度正しいサイズで写真を撮り直すことです。
取り直す手間や費用がかかりますが、履歴書の写真で印象を悪くし、採用に不利になるのであれば撮り直すという判断をする方が賢明です。
45mm×35mmよりも大きい写真で撮影してしまった場合は修正することは難しいので、諦めて撮り直しましょう。
■枠より小さい写真の許容範囲は3mmほど
一方、撮った写真が履歴書に貼るサイズよりも小さかった場合はどうしたらよいでしょうか。
主に、運転免許証用の「30mm×24mm」で撮影してしまった場合です。
一般的な履歴書用の写真サイズが40mm×30mmなので、縦のサイズでは10mmも大きさが異なります。
枠線よりも2mm~3mm程度小さいサイズの写真であれば許容範囲とされていますが、それ以上のサイズ違いはマナー違反と考えましょう。
明らかに小さいサイズの写真で提出すれば、決められたルールを守らない人と見なされてしまう可能性があります。
言うまでもないかもしれませんが、プリクラの写真も規格のサイズより大幅に小さいため、使用してはいけません。
枠のサイズよりも写真が小さかった場合は、正しいサイズの写真を撮り直す必要があります。
もし画像データがあるのであれば、「高さ551px(ピクセル)×幅413px(ピクセル)」に合わせてサイズを加工し、印刷することも可能です。
本来の画像よりも少し画質の粗い画像で印刷される可能性がありますが、履歴書に貼っても違和感のないレベルで印刷できるはずです。
ただし、証明写真機などでは画像データを出力することはありません。
基本的には写真が小さい場合は、写真を撮り直すことが最善の方法です。
証明写真機で撮影できる写真のサイズにもいくつかの種類があります。一般的な履歴書サイズは40mm×30mmと覚えておきましょう。
エントリーシートなどの企業が指定する書式の場合、異なったサイズが指定されることもあるため、必ず写真サイズを確認しましょう。
間違ったサイズで写真を用意してしまった場合、多少のサイズ違いであればうまく枠に合わせてカットして修正することができますが、不自然なサイズ感になることもあるため、基本的には撮り直しすることをおすすめします。
履歴書の写真で採用担当者の評価を下げてしまうのはもったいないので、写真は正しいサイズのものを使うようにしましょう。
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