サービス提供責任者は訪問介護事業所の運営に関わるマネジメントの役割も担う非常に重要な存在です。
サービス提供責任者の仕事を目指したい方、サービス提供責任者としてのさらなるスキルアップを目指す方に向けて、必要なスキルと具体的なスキルアップ方法について解説します。ぜひご覧ください。
1 サービス提供責任者(サ責)に必要な5つのスキル
2 サービス提供責任者(サ責)のスキルアップ方法
3 サービス提供責任者(サ責)がスキルアップを目指すべき4つの理由
4 サービス提供責任者(サ責)のスキルを磨いてキャリアアップを目指そう
訪問介護計画の作成やヘルパーのマネジメント業務、ヘルパー業務と、さまざまな業務を並行して行うサービス提供責任者は、幅広いスキルが必要な職種です。ここでは、とくに押さえておきたい5つの必須スキルをご紹介します。
サービス提供責任者の業務には、ヘルパーへの研修や技術指導、指示出し、そしてヘルパー業務自体も含まれます。ヘルパーを育成するなかで適切な情報を伝えるためには、介護業務に関する豊富な知識や高い技術力が必要です。
利用者さんに対してより良い介護サービスを提供するためにも、教育を担うサービス提供責任者が十分な知識と技術を持っていることは必須といえるでしょう。
サービス提供責任者は新規利用希望者や利用者さんの自宅に訪問して面談やヒアリングを行います。複数の案件が平行して進行するなかで、漏れなく進めるためのスケジュール管理能力は欠かせないスキルです。
また、事業所全体の細かなスケジュール調整やヘルパーのシフト作成などもサービス提供責任者が担当するため、自分だけでなく事業所全体の業務のスケジュールに関しても責任を持って管理できるマルチな視点が必要となります。
利用者さんやそのご家族から状況をヒアリングすることはもちろん、事業所内のヘルパーの相談に乗ることもサービス提供責任者の大切な業務のひとつ。これら相談業務を行う際に必要なのが傾聴力です。
相手と信頼関係を構築しながら、相手の気持ちや本音の部分を上手に引き出す必要があります。熱心に話を聞く姿勢や相手の気持ちを理解し共感する姿勢が大切です。
訪問介護事業所の要となる存在であるサービス提供責任者には、複数のヘルパーさんをまとめるリーダーシップが求められます。ヘルパーへの指示出しや指導の際は、とくにリーダーシップをとりながら事業所全体の士気を高めることが大切です。
ときにはヘルパーが感じる課題や疑問について上司と共有し、事業所内で相談しながら解決できるよう働きかけます。良好な人間関係を構築することで、介護サービスの質の向上にも繋がるでしょう。
介護業界では業務効率化を図る観点からICTやITの技術の導入が進められており、さまざまな業務においてパソコンやタブレットを使う場面が増えています。
訪問介護事業所においても同様で、サービス提供責任者は訪問介護計画書や毎月のモニタリングの書類作成、各利用者さんの毎月のサービス利用実績の確認などの事務処理をパソコン・タブレットで行う必要があります。書類作成や数値の計算、記録、データ入力などをスピーディかつ正確に処理する事務処理能力も不可欠でしょう。
サービス提供責任者に必要なさまざまなスキルを身につけるためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。ぜひ実践してスキルアップを目指してみてください。
介護の業界ではスキルアップを図るためのさまざまな研修や講習会が行われています。近年ではオンライン研修も普及し、勤務地に縛られず幅広いテーマの研修を受講することが可能です。
サービス提供責任者に特化した研修に加えて、介護技術や知識、制度に関するスキルを磨ける研修を積極的に受講すれば、研修で学んだ技術や知識を日々の業務に活かせるでしょう。
介護技術や知識、コミュニケーション技術、マネジメント技術、医療の専門知識など、サービス提供責任者の仕事に必要なスキルに関する本は、多数出版されています。実践的なものから、概念や心構えについて書いたものまで幅広くあるので、興味関心を惹くテーマやスキルアップに繋がる知識を見つけられる可能性が高いでしょう。
サービス提供責任者としてのスキルを磨くために、新しく介護資格を取得することもひとつの方法です。資格を取得するために勉強すると自然と知識量も増え、サービス提供責任者としてのスキルの幅を広げることに繋がるでしょう。
取得する資格や事業所の方針によっては、資格手当として給与に反映される可能性もあります。
サービス提供責任者としてのスキルを磨いた先にはどのような変化があるのでしょうか。「なぜスキルアップを目指すのか?」の疑問を解決する4つの理由について解説します。
サービス提供責任者の仕事では、ヘルパーをはじめ、事業所内外のさまざまな人との関わりが避けられません。とくに職場の人間関係は、心身ともに健康で、長く働き続けるために重要です。
サービス提供責任者としてのコミュニケーションスキルを磨くなかで対人スキルが向上すると、良好な人間関係を構築できるので、より働きやすい職場環境になるでしょう。
サービス提供責任者は、利用者さんやそのご家族からのヒアリング内容や、ケアプランをもとに訪問介護計画書を作成します。
利用者さんやご家族の「~したい」「~できるようになりたい」という希望・目標に寄り添った支援を実施し、結果を出せると、感謝の言葉をいただけることもあるでしょう。こういった成功体験を積み重ねることで、仕事へのモチベーションも向上するはずです。
スキルアップを目指して努力を続けていると、必然的に能力が上がり、より質の良いサービスを提供できるようになります。
利用者さんからの評価が上がり、上司から仕事ぶりが高く評価されれば、給与アップが期待できるでしょう。これまでの努力の過程が給与という目に見える形で評価されるのはうれしいですよね。
サービス提供責任者の仕事は多岐に渡るため、ほかの職種に活かせるスキルも多くあります。サービス提供責任者としてスキルアップすれば、介護業界でのさらなるキャリアアップにも繋がるでしょう。
これまでに培ったスキルや経験を活かして、ケアマネジャーや管理者の道を進むことも可能です。介護現場での経験を活かし、将来的に事業所の立ち上げを視野に入れることもできるでしょう。
サービス提供責任者としてのスキルを磨くことで、将来の可能性が大きく広がるはずです。
求められるスキルが多いサービス提供責任者は大変な仕事ともいえます。
しかし、スキルアップするために日々の業務に真摯に取り組み実績を積むことで、給与や手当などの目に見える結果や、さらなるキャリアアップに繋がるはずです。またより良い介護サービスを提供し、利用者さんの役に立つことで仕事へのやりがいも感じられるでしょう。
サービス提供責任者として楽しく働くためにも、ぜひご紹介した内容を参考にスキルアップを目指してみてください。
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