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介護職への転職インタビュー:ホームセンター店員から介護職へ

介護職への転職インタビュー:ホームセンター店員から介護職へ

ホームセンターで発注や売り上げ管理も任されて勤務していたUさん。体力の限界を感じ、介護業界に転身しました。未経験での転職から今に至るまで、どのような経過たどってきたのか、聞いてみました。

介護職への転職インタビュー:ホームセンター店員から介護職へ

お話を伺った介護士さん

Uさん(40代前半・女性)
ホームセンターで、パート勤務にも関わらず展示や発注・搬入などを任され奮闘。体力的に業務がきついと感じ、退職後、現ホームの施設長に誘われ、介護職に。3人の子育てと両立させながらパート職員として勤務中。

 

前職:ホームセンターの販売員
・勤続年数 5年
・雇用形態 パート
・給料 時給1,040円
・週4回勤務(勤務時間:8時~13時)
現職:グループホームの介護職
・勤続年数 1年7カ月
・雇用形態 パート
・給料 時給1,140円
・週3回勤務(勤務時間:8時~13時)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

認知症グループホームの介護職員です。利用者さんの排泄介助、食事のサポート、入浴介助をします。

また、食後のレクリエーションの企画やお誕生日会の企画も、スタッフ持ち回りでしています。敷地内で野菜を育てているのですが、その野菜を使ってチヂミ(韓国式のお好み焼き)を作るなど、利用者のみなさんと一緒に調理を楽しむこともあります。

認知症グループホームには、認知症はあるけれど体はお元気な方もいらっしゃるので、そういう方はいつまでも元気でいられるよう、家事や生活雑事を一緒にやりながら脳や身体の活性化を図れるように工夫しています

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

グループホームでは夜勤もありますが、私はパート勤務なので日勤のみの勤務です。

8:00 出勤
8:00~ 利用者さんの薬を確認。夜勤担当と一緒にダブルチェックしながら投薬。健康状態確認をし、バイタルチェック。
8:20~ 排泄介助やオムツ交換。歩ける利用者さんはご自身で自室を掃除することになっているので、モップなどを渡して掃除の見守り。
9:30~ 入浴介助もしくは昼食の配膳。スタッフを半分にわけて入浴と配膳をそれぞれ担当することになっている。配膳担当のときは体操、午前のお茶の準備、昼食の準備などもこの時間にする。
11:00~ 食事準備・食事介助
12:10~ 投薬、口腔ケア介助、食器洗い
12:30~ 記録、排泄介助
13:00 退勤

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

ホームセンターの販売員をしていました。
パートでの勤務でしたが、リフォームコーナーを担当していて、販売やお客さんへの接客だけでなく、商品の発注や搬入、売り場への展示なども任されていました。

週4回の勤務でしたが、仕事量が多く、残業や休日出勤も多かったです。

■介護職に転職したきっかけは?

 

ホームセンターで5年働きましたが、残業や休日出勤が多く、重い物を運ぶので、体力的に辛くなってきたんです。20㎏の砂利40袋を1人で台車で運ぶ、物置を組み立てるなど重労働でした。この仕事を40代後半や50代になっても続けられる仕事かといったら、決してそうではないと思いました。
また、新しく来た店長が売り上げまで厳しく課してきたので、「パート職員なのに責任が重すぎる…」とも思い、思い切って退職しました。

今働いているグループホームの施設長とは10数年来の知り合いで、「ホームセンターを辞めた」と言ったら、「少し疲れを癒したら、うちの施設においでよ」と誘ってくれたんです。

もともと介護には興味がありました。小さい頃、祖父母と生活していて祖父母が大好きでした。今後、家族に介護が必要になったときにもきちんと介護をしてあげたいと思っているので、正しい介護を学べ、プロとしての仕事ができる職場は魅力的だと思いました。

転職前に不安だったこと

■介護職としての仕事に不安はありませんでしたか?

 

車椅子からの移乗や入浴介助など、まったく知識がない状態でどこまでできるんだろうと、最初は不安でした。

また、仕事を始めた当初は先輩が手取り足取り教えてくれましたが、ひととおり覚えるとまた小さな疑問が出てきます。それを自分でどう克服できるかな、というところも不安でしたね。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

仕事を始めて2カ月たったところで、介護職員初任者研修を取らせていただきました。現場で介護をしながら、ちょうど次々と小さな不安や疑問が出てきたところだったので、座学でも実習でも先生に教えてもらえるのは本当にありがたかったです。

むしろ、何も知らない状態で学ぶより、現場を経験したからこそ「なるほど!」「こうやると利用者さんもラクなんだ!」とひとつひとつ腹に落ちて納得できたのがよかったです。資格も取れましたし、自信が持てました。

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

夫の祖母が寝たきりになり、家で介護を受けていると聞いたので、少しでも役に立てないかと、SNSで介護の動画を観たりしていました。それが仕事の現場でも生かされたと思います。

動画で見ていたので、実際に利用者さんを起こしたりするときには「動画どおりにこうやればいい」とわかって、理論と現実を結びつけられたと思います。

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

もともと年配の方と話すのが好きだったので、今はとても楽しいです。以前の職場では重いし疲れるし、いつも眉間にしわを寄せていましたが、グループホームで働き始めて笑うことが増えました

また、職場の先輩に気軽に相談できる雰囲気があり、とても助かります。ひとりの利用者さんに関する疑問や相談を、フロアにいるスタッフ全体で話し合って解決できるのがいいところだと思いますね。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

この間、施設ではじめて看取りを経験しました。はじめてのことだったので、まだ少しひきずっています。ずっとそばにいた利用者さんが亡くなると、つらいですね。亡くなった後はスタッフみんなで「あの方、食事のときはこうだったね」「こういう場面でよく怒ったよね」と思い出し、少ししんみりしながらも少しずつ癒されています。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

ホームセンターでは重い物をたくさん運んでいたので、移乗などでも苦はなく体が使えています。

また、パソコンの基本操作に慣れているので、忙しい施設長の事務処理をお手伝いすることもあります。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

ケアプランを立てられるようになりたいです。利用者さんを日々見ていると、「こういうプランだともっと元気になれるかもしれない」と思うことがあります。でも、ケアマネジャーの資格がないので私にはプランが立てられなくて。

これから介護福祉士の資格を取り、その後、ケアマネジャーの資格もとって、利用者さんの元気をサポートする介護のプロとしてやっていきたいなと思っています。

取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

 

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