キープリスト

一覧を見る

キープリストに登録されている求人はありません。

2019年09月04日

『異業種からの転職。やりがいは感じているけど・・・・』お悩み相談室 | 介護求人ナビ お役立ち情報

介護の仕事は、利用者の生活に寄り添う仕事。人として成長することもでき、他の仕事に代えがたい魅力があります。しかし一方で、肉体的・精神的なストレスは少なくありません。介護特有の仕事のストレス、人間関係のストレス、給与や体力への不安…
介護福祉士・心理カウンセラーの篠雅行さんがアナタのお悩みにアドバイスします。

今週のお悩み事例



5prof

のぶゆきさん(特別養護老人ホーム 3年目 介護職 28歳)

異業種から介護業界に転職してきました。しんどい部分もありますが、直接人の役に立てていることを実感でき、良い仕事だと思っています。

しかし、人の生死に関わるような重要な仕事で、肉体的にも精神的にもタフであることが要求される割に、給与や社会的地位が低すぎるように思います。最近後輩も入ってきましたが、ちゃんと部下をマネジメントするのが難しい職場環境だと感じています。一緒に飲みにいって話も聞いてあげたいけど、そのお金もない。ジレンマを抱えています。



篠さんからのアドバイス

5
のぶゆきさん、日々のお仕事本当にお疲れ様です。

のぶゆきさんは異業種からの転職組なんですね。私も異業種から介護業界に入ったのですが、初めての老人ホームは、異業種からの転職組が多かったですね。私自身も健康食品の営業マンでしたし、そのほかにもホテル業界から転職した人、営業リーダーをやっていた人、美容師さん、保険屋さん…など、 いろいろな職業を経験した方がいました。

そのとき、異業種から転職してきた人は、介護の仕方・仕事の進め方・人との関わり方などにおいて、いろいろな視点をもっていると感じました。これまでの経験を、介護の現場でも活かして仕事をされていたのだと思います。嫌な上司とのつきあい方も上手でしたね(笑)

のぶゆきさんは、この仕事にとてもやりがいを感じられているみたいですね。肉体的にも精神的にも大変な部分もありますが、やりがいを感じられているということで何よりです。私も、のぶゆきさんのおっしゃる通り「給与や社会的地位が低すぎる」というのは同感です。ただ、残念ながら、この部分は自分の力ですぐに変えられるものではありませんよね。
現在、日本では、人口に占める高齢者の率がどんどん高くなっています。それに伴い、介護の仕事につく人の数も今以上に増やす必要があり、注目度も重要性も高まっています。今後に期待したいですね。

さて、のぶゆきさんは給与や社会的地位への物足りなさだけでなく、「部下をマネジメントするのが難しい」「後輩の話を聞いてあげたい」と思っていますね。それはチームで働くことの、重要性を感じているからでしょうね。介護はチームプレイだと思います。1人素晴らしいプレーヤーがいれば良いという話ではないと思うんです。それぞれの個性を伸ばし、チームとしての力を発揮してくことが大事だと思います。そこは、異業種から来た人だからこそ、わかっていたりすることかもしれませんね。また異業種を経験した人はそれぞれの経験・視点がある。だからこそ、その力を結集できると、同じ経験を受けてきた人が集まる以上に、さまざまな視点で物事を見ることのできる強いチームになりそうですね。

また、人間対人間の付き合いですから、理論や理屈だけでなく、「飲みに行って、それぞれの思いを話す」ことも重要。信頼関係が出来て、チーム力が高められると思います。私が営業の仕事をしているとき、先輩にたくさん飲みに連れてってもらいました。その中で、仕事に役立つことを教えてもらい、気づくことがありました。飲み屋でのカウンセリングですね(笑)。コミュニケーションを大事にする先輩がいるというのは、後輩にとって心強いと思います。のぶゆきさんの後輩は、幸せですね。

のぶゆきさんが低い給与にストレスを感じているのは、生活費が少なくて大変というのもあると思いますが、「低い給与→後輩と飲みに行くお金がない→後輩のマネジメントが出来ない」ということに繋がっているのが大きいのでしょうか?

もしそうであれば、少し工夫をされて、お金をかけずにコミュニケーションをとってみるというのも一つの方法かもしれません。私も同じように介護の職場の先輩に飲みに連れていってもらいました。時には先輩の自宅で飲んだり、割り勘にしたり、夜勤明けに焼き肉屋のランチで飲んだり…。なるべくお金をかけなくていいように工夫しました。それでも、楽しかったし、今でも忘れません。そうしたコミュニケーションのなかで、たくさんのことに気づくことができたので、先輩にはとても感謝しています。

きっと後輩の方も、のぶゆきさんにとても感謝していると思います。のぶゆきさんの後輩のことを思う気持ちは本当にすばらしいと思います。のぶゆきさん自身もその思いを大事にしたいと思われているのではないでしょうか。
心から応援しています。


プロフィール

篠雅行(しの・まさゆき)
カウンセラー老人ホームや在宅介護事業所、障害者授産施設で介護職を務めるなかで、介護業界で働く人を精神的にサポートしたいと思い、カウンセラーの勉強を始める。介護福祉士、認定心理士、一般社団法人心理技能振興会 心理カウンセラーの資格を持つ。


公開日:2014/11/20
最終更新日:2019/9/4

介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます
kaigo-kensaku

この記事をシェアする

介護求人ナビ

介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。

関連記事