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2019年12月25日

『面接で極度に緊張してしまう。どうしたら?』 お悩み相談室 | 介護求人ナビ お役立ち情報

介護の仕事は、利用者の生活に寄り添う仕事。人として成長することもでき、他の仕事に代えがたい魅力があります。
しかし一方で、肉体的・精神的なストレスは少なくありません。介護特有の仕事のストレス、人間関係のストレス、給与や体力への不安…
介護福祉士・心理カウンセラーの篠雅行さんがアナタのお悩みにアドバイスします。

今週のお悩み事例



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まりこさん(23歳 転職活動中)

現在、転職活動中です。

面接で極度に緊張してしまい、面接官と目を合わせられなかったり、声がうまく出なかったり、ひどい時には自分でも何を言っているのかわからなくなったりします。
本当は介護への思いやキャリアをきちんと分かってもらいたいのですが…。





篠さんからのアドバイス

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まりこさん、転職活動お疲れさまです。

私自身、吃音症で悩んだ経験があるので、まりこさんが面接の場で緊張されて、苦しんでいるお気持ちはよくわかります。

今回は、私が実際に行っている緊張を解く方法をお伝えします。
もし、慢性的に緊張が続き、面接などの場面だけでなく、生活を送るうえでも大きな支障になっているのであれば、適切な治療をおすすめします。

緊張を解くには、「心」と「身体」2つの面から対策を考えることが大事です。

まずはじめに、「心」の面の対策を3点ご紹介します。

(1)「緊張は必要」だと思う
緊張することは悪いことだと思いがちですが、それは違います。緊張するのは、それがとても重要なことという思いがあるから生まれるのです。どうでもよい時には、何のプレッシャーも感じず、緊張しませんよね? 大事な場面で緊張するのは当たり前のことであり、緊張は必要なことだと思うと、気持ちが楽になってくるかもしれません。

(2)緊張しても、出来ることを決めておく
たとえ極度に緊張しても、これだけはしようということを事前に決めておくのはいかがでしょうか。例えば「ドキドキしても、背筋だけは伸ばそう」、「頭が真っ白になっても、この一言だけは忘れずに言おう」、「面接官の目は見られなくても、笑顔でいよう」などです。動揺してしまった時に、まず出来ることを行うことで、すこし冷静になれるかもしれません。

(3)結果はダメでも、自分をほめよう
緊張してもしなくても、転職活動がうまくいくときはうまくいくし、ダメなときはダメなものです。「結果」は、まりこさん自身で決めることはできません。
でも、結果の手前の「過程」、たとえば面接の練習など準備することは、まりこさん自身でコントロール可能です。
今回の結果はダメだったけれど、面接の準備をしっかりできたのであれば、「よくがんばった!」と自分をほめてあげてください。「結果」より、「過程」を重視して考えるようにしてはいかがでしょうか。

これらの3点を意識して考え方を切り替えると、面接当日のプレッシャーからすこしでも解放されるのではないでしょうか。

次は「身体」の面の対策方法です。

緊張というと、心の面ばかりが意識されがちです。
でも、実際には身体の面の対策も大事で、そこにも緊張を解くヒントが隠れています。

一流スポーツ選手や人気歌手を考えてみてください。彼らは試合当日やコンサート本番で最高のパフォーマンスが出来るように、私たちが見えないところで十分に練習を重ね、メンタル面を鍛えることはもちろん、体力づくりにも励んでいますよね。

ただし、当日ギリギリまで練習をやりすぎえると、身体が疲労してしまい、大事な本番でバテてしまい、パフォーマンスが落ちることがあります。また逆に身体を休めすぎるのも、なまってしまって、練習通りに上手く動けなくなるかもしれません。

もし、私が面接を受けるとしたら、面接の練習や履歴書の内容の確認などは前日までにしっかり行い、その夜は睡眠をたっぷりとります。そして、朝はストレッチや散歩で、身体を軽く動かします。それでも気持ちが乗ってこないのであれば、私の場合はカラオケです。30分ぐらい身体を動かしながら歌うと、身体がおきてきます。

そして、面接の1時間前くらいに面接会場近くの喫茶店などに入り、今度は、ぼーっとしてリラックスします。ここまできたら、もう何も考えません。

ギリギリになって、面接で何を言うかあれこれ悩みません。面接はライブです。心配しすぎても、何が起こるかわかりません。あとは、面接の場を楽しむつもりで挑みます。

たとえ結果がダメだったとしても…

●面接までの準備過程を十分に行えた
●緊張してしまったけれど、出来たこともあったから自分をほめよう
●今回はダメだったけれど、この経験を次に活かそう

と思う気持ちが大事だと思います。

「採用されなくても、明日食べるものがなくなる訳でもないし、こうして続けてればなんとかなるかぁ」と開き直ってしまうのもよいかもしれませんね。

転職活動、応援しています!


プロフィール

篠雅行(しの・まさゆき)
カウンセラー老人ホームや在宅介護事業所、障害者授産施設で介護職を務めるなかで、介護業界で働く人を精神的にサポートしたいと思い、カウンセラーの勉強を始める。介護福祉士、認定心理士、一般社団法人心理技能振興会 心理カウンセラーの資格を持つ。


公開日:2015/3/19
最終更新日:2019/12/25





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