■書名:超氷河期な中高年転職市場で勝ち抜くために! 30代40代のための転職成功ガイド
■著者:中谷 充宏
■発行元:秀和システム
■発行年月:2011年12月29日
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志望動機の書き方から面接トークまで。30代、40代ならではの転職スキルが身につく!
本書には、応募書類の書き方から面接トークまで、戦略的で効率的な転職活動を行うための実践的なノウハウが詰まっている。ターゲットにしているのは、30代、40代の中高年の転職希望者たち。介護業界では、30代はもちろん、40代の転職者も少なくない。そんな人たちに、ぜひ注目してほしい一冊だ。
2011年の出版当時と現在とでは、有効求人倍率などに差があり、雇用市場全体における体感温度には違いがあるかもしれない。ただ、中高年に絞ってみると、けっして楽観はできないというのが現実ではないだろうか。本書ではその厳しい現状と、中高年の転職希望者が陥りやすい負のスパイラルについて冷静に指摘。そのうえで、転職活動を勝ち抜くためのアドバイスが書かれている。
企業が中高年の人材に求める経験やスキルは、新卒や20代に求めるものとは当然、違ってくる。そこを理解したうえで、履歴書や職務経歴書、面接に取り組むべきだと著者は説く。
<「やる気だけはあります」と、仕事への意欲を強くアピールする応募者をよく目にします。気持ちはわかりますが、この年代でそんなことをしているようでは秒殺(即不採用)です。そもそも、仕事に対して高いモチベーションで臨むのは、プロとして当たり前のこと。それを前面にアピールするというのは、他に売りがない証拠です。今一度、新卒のフレッシュマンではなく、企業がこの年代をわざわざ採用する意味を考えてみてください。>
たとえば、30代、40代で転職をめざしている人の中には、履歴書を書くのは新卒のとき以来、という人もいるだろう。そういう人たちが冒しやすいミスは、新卒当時と同じように履歴書を書いてしまうこと。あるいは転職回数が多く、履歴書慣れしている人は、内容を使い回したり、写真に手を抜いてしまったり…。そうした事例を具体的にあげつつ、一刀両断していく。
本書に書かれたアドバイスは、いわば“転職スキル”を身につけるための具体的なノウハウやルールと言える。
そのノウハウは、たとえば、採用担当者に興味を持ってもらえるような履歴書の書き方から、志望動機の表現方法、「年齢の割に、●●の経験が少ない」といったハンデを補う方法などまで。
また、面接で必ず訊かれるであろう「今までの職歴」「弊社の志望理由」「前職を退職した理由」といった質問を一つずつ取り上げ、どんなポイントに注意して答えれば良いかも解説。さらに、面接では聞かれたくないネガティブな質問にどう対処するか、といったノウハウも紹介される。
的外れな回答やNGな回答例を参考にしつつ、自分ならどう答えるかを考えるヒントになるだろう。
著者はプロローグの最後にこう書き記している。
<本書を読んで「いい情報を得た!」だけでは、何も変わりません。ぜひ、すぐにでも具体的な行動に移してください。きちんとやれば、きちんと結果が返ってくるのですから。>
<小田>
著者プロフィール
中谷 充宏(なかや・みつひろ)さん
キャリアカウンセラー、社会保険労務士。埼玉県教育委員会嘱託就職支援アドバイザー、立正大学キャリアサポートセンター所属キャリアカウンセラーも務める。NTT(日本電信電話株式会社)やNTTコムウェアでリクルーターを務め、平成16年にキャリアカウンセラーとして独立。人材を送り出す側と受け入れる側の両方を知り尽くしたキャリアカウンセラーとして活躍中。マスコミ掲載実績も豊富。
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