■書名:介護職のセンスを磨く「この実感! ! 」 -認知性介護の40のチェック!
■著者:齋藤 和孝
■発行:平成出版
■発行年月:2016年8月10日
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誰でも介護職のセンスを磨けることを実感。職場改善のヒントも満載
「高齢者と接するのが好き」
「人に喜ばれる仕事をしたい」
「認知症介護に興味がある」
そんな夢と希望いっぱいの思いで介護の世界に飛び込んだものの、実際に仕事を行う中で職場の人間関係に悩んだり、認知症の利用者との対応に戸惑う人も少なくないはずだ。
壁に突き当たり、「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と悩む人もいることだろう。
本書はそのような介護の仕事に悩んでいる人に向け、介護職の正しい考え方を身に着けて、現状の突破口を開くための方法を紹介している。
著者の齋藤さんによると「介護専門職の成長は、正しい順番で登る必要がある」とのこと。
「わかっているから」と基本をおざなりにして一気に2~3段飛び越えたり、順番が前後になったのでは、意味がないのだという。
それでは、正しい順番とはどのようなものだろうか。
齋藤さんが語る正しい順番とは、「土台(社員としての自覚を持ち、職場理念を使いこなす)」→「基本(介護職としての正しい姿)」→「応用(満足の提供)」。
この順番に従い、検証と行動を繰り返すことで、介護職としてのやりがいをつかむことができるのだという。
印象的なのは、土台の「職場理念を使いこなす」という点だ。
かけ声だけで、職場理念がうまく社員に浸透していない施設もあるのではないだろうか。
スタッフ同士で、お互いの考え方がまとまらない場合は、理念の共有が欠けていることが考えられる。
「穏やかな暮らし」「心のこもったホスピタリティ」といった理念を共有した後、次のステップである「基本(介護の技術・介護の知識)」「応用(利用者の満足のために)」に進む。
中には入社後、職場理念を理解することなく、すぐに「利用者の満足のために」の行動をとる人もいるかもしれない。
その場合、土台の共有がされていないのだから、他のスタッフとの足並みが乱れてしまうのは当然のことではないだろうか。
施設が職場理念を活用しているかチェックできるリストも掲載されており、「うまくいかない」と悩む介護職はもちろん、「どうしたらスタッフにわかってもらえるのか」と試行錯誤している管理職にも役に立ちそうだ。
第3章~第6章では、増加する認知症の介護に向けての情報を掲載。
実際の介護現場での体験に基づき、成功例だけでなく、失敗例も紹介している。
<介護業界のセンスとは、介護職が人一倍(100%)の努力次第で自分を磨きつづけることができて、初めて手に入れられるのです。
介護職は、介護の世界に興味を持った人であれば、誰でも介護のセンスを磨くことが可能です。>
介護に向いていない人などいない、自分次第でセンスを磨くことができる、という言葉は、介護の仕事で悩んでいる人にとって光明となるのではないだろうか。
手元に置いて、思い悩んだときに読み返せば勇気が出てくるはずだ。
著者プロフィール
齋藤和孝(さいとう・かずたか)さん
介護職や生活相談員での経験を重ねた後、特別養護老人ホームの施設長の役職を経て、2014年5月に株式会社照和(しょうわ)を設立。
また、介護現場の事例を基に展開する講師・講演活動を行うほか、介護現場の問題解決を行う介護コンサルタントなど地域の介護活動も実施している。