日々の生活で避けては通れない自然災害。
いざという時に迷うことがないように、避難や備蓄についておさらいしておきましょう。
避難する場所はどこでもいいの?どうやって探したらいい?など、素朴な疑問を解決していきます。
台風や豪雨が増える8月は、災害時の熱中症対策も重要です。
緊急時にどこに行く?避難場所を確認しよう
台風、豪雨、地震など、自然災害が発生し、自宅での生活が危険であるときには、避難指示等が発令されます。
避難指示等が出された際には、「指定緊急避難場所」に避難することになります。
「指定緊急避難場所」とは
災害から命を守るために、緊急的に避難する施設または場所。
洪水や土砂災害、高潮など災害の種類ごとに市区町村で決められています。強固な建物や施設のほか、公園や広場などが指定されます。
緊急避難するための場所であるため、危険が去ったあとに自宅や避難所に移動する必要があります。
「指定避難所」とは
災害により自宅で生活できなくなった場合に、自宅の代わりに生活する場所です。
避難が必要なときに「どこに行けばいいの?」と迷わないように、あらかじめ避難場所や安全な場所を確認しておきましょう。
基本的に、自然災害から避難するときに
決められた避難所に行かなくてはいけないというルールはありません。自分や家族の命を守ることを最優先しましょう。
自治体が確保している避難所の場所はホームページでも検索できるので、近くの避難所の場所を調べておくこともよいでしょう。
⇒
国土交通省国土地理院「指定緊急避難場所データ」
このほか、各都道府県では指定緊急避難場所と指定避難場所がホームページに掲載されています。自宅の近く・会社の近く・通勤途中(最寄り駅の近くなど)で自然災害が起こった場合の避難所を確認しておきましょう。
避難はいつから?緊急情報の警戒レベル
避難や安全確保の危険度を知らせる「警戒レベル」と「避難情報」。
「警戒レベル3で避難の準備、警戒レベル4で避難」と覚えておくとよいでしょう。
警戒レベル5:「緊急安全確保」
警戒レベル4:「避難指示」
警戒レベル3:「高齢者等避難」
警戒レベル2:「大雨・洪水・高潮注意報」
警戒レベル1:「早期注意情報」
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「災害時の逃げ遅れ回避へ「避難指示」に統一(災害対策基本法改正)」
自宅待機で困らないよう準備しておくものは?
台風や豪雨が続き自宅から出られない、という場合の生活も考えておかなくてはいけません。
自宅で避難する際に必要な食料や飲料水と一緒に、「熱中症対策」と「感染症対策」に必要な物も備蓄しておくと、いざという時に安心です。
■自宅の備蓄品(最低3日分用意しましょう!)
《食料品など》
・飲料水:1人1日1リットル
・スポーツ飲料:大人1人あたり1日1.2リットル(熱中症対策)
・レトルトのご飯
・タンパク質を取るための、缶詰やレトルト食品など
・カセットコンロとボンベ
《生活用品》
・歯磨きセット
・入れ歯洗浄剤
・紙おむつ
・生理用品
・持病の薬
など
《熱中症対策》
・クーラーボックス
・保冷剤(熱中症対策)
・冷却タオルなど体を冷やせるもの(熱中症対策)
・サーキュレーターやハンディファン(熱中症対策)
《感染症対策》
・マスク
・手指消毒用アルコール
・石けん・ハンドソープ
・ウェットティッシュ
自然災害は起こらないに越したことはないですが、万が一の場合に備えて、今のうちにできる準備をしておきましょう。