介護業界の賃金や労働時間などを調査した「介護労働実態調査」。
最新の調査結果から、介護職の平均賃金も平均賞与額も、前年度よりアップしていることがわかりました。
介護職の平均賃金がアップ!特に上がったのはどの仕事?
8月23日、公益財団法人 介護労働安定センターより「令和2年度 介護労働実態調査」の結果が公表されました。
調査結果によると、介護職の1カ月の平均賃金は、
24万878円。昨年度の23万1,135円より
9,743円上がっています。(月給制の場合)
正社員など雇用期間に定めがない「無期雇用」で働く介護職については、1カ月の平均賃金は24万3,135円。昨年度より8,696円上がりました。
職種ごとの平均賃金を見ても、おおむね上昇しています。
◆職種別の1カ月の平均賃金
・訪問介護員(ホームヘルパー) 22万4,277円(昨年度+11,996円)
・施設の介護職員 22万1,555円(昨年度+9,100円)
・介護支援専門員(ケアマネジャー) 26万3,379円(昨年度+6,100円)
・サービス提供責任者 25万9,072円(昨年度+12,699円)
・生活相談員 25万6,892円(昨年度+5,288円)
(介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査結果」より)
訪問介護員(ホームヘルパー)や
サービス提供責任者など、在宅介護に関する職種で特に平均賃金の上昇が大きい傾向が見られます。
在宅での介護のニーズが増えていることが、ヘルパーの労働環境や待遇の改善につながっているのかもしれません。
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介護職のボーナス額もアップ!「ボーナスあり」の割合は?
「介護労働実態調査」では、介護職に支払われている平均賞与額や、ボーナスの支払い状況の調査結果も公表されています。
全体で見ると、平均賞与額は
610,223円。
なんと昨年度より
28,775円アップしています。
しかも、「ボーナス支給あり」と答えた人の割合は、74.4%から76.2%に上昇。収入面での待遇も改善してきているのではないでしょうか。
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◆職種別の平均賞与額
・訪問介護員(ホームヘルパー) 45万8,561円(昨年度+29,652円)
・施設の介護職員 56万4,352円(昨年度+22,364円)
・介護支援専門員 69万1,502円(昨年度+10,568円)
・サービス提供責任者 64万8,425円(昨年度+49,396円)
・生活相談員 69万8,850円(昨年度+49,131円)
(介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査結果」より)
(参考:
公益財団法人 介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査結果について」)