コロナ対策で手洗い・アルコール消毒をする回数が増えましたよね。
「正しい手洗い方法」を見直してみましょう!
手洗いでの素朴な疑問「水だけでもOK?」「固形石けんと液体せっけん、どっちが良い?」など調査しました!
厚生労働省が勧める正しい手洗い方法をおさらい!
ウイルス感染を防ぐために、厚生労働省が奨励している正しい手洗いのポイントは
・石けんをしっかり泡立てて
・30秒以上、石けんでこすり洗いしてから
・流水で15秒以上、洗い流す
となっています。
手の平と手の裏、指先や爪の間、指と指の間、手首までしっかり洗いましょう。
水だけで手洗いに効果はある?
食事の前後など、外出中に手を洗いたいけど手洗い場のハンドソープが切れている、という場面に遭遇したことはありませんか?流水だけで手を洗っても、効果はあるのでしょうか。
流水で15秒間手洗いをすると、手洗い前と比べて
ウイルス量は約1%まで減ると言われています。
水だけでの手洗いでも、ある程度は手についたウイルスを洗い流すことができそうです。
◆手洗いの時間・回数による残存ウイルス量
・手洗いなし:約1,000,000個
・流水で15秒手洗い:約10,000個(約1%)
・ハンドソープで10秒もみ洗い+流水で15秒すすぎ:数百個(約0.01%)
・ハンドソープで60秒もみ洗い+流水で15秒すすぎ:数十個(約0.001%)
・ハンドソープで10秒もみ洗い+流水で15秒すすぎを2回:約数個(約0.0001%)
(厚生労働省の資料より作成)
ですが、ハンドソープ・石けんを使用した手洗いでは、ウイルス量は約0.0001%にまで減らせることを考えると、水だけ手洗いの効果はイマイチですよね。
外出中はいろいろな物に触れる機会が多いので、こまめにハンドソープや石けんを使って手を洗うようにしましょう。
固形石けんとハンドソープはどっちが良い?
様々な種類の石けんを店頭で見かけますが、液体石けんと固形石けんでは効果に違いはあるのでしょうか?
洗浄力が高いのは、洗浄成分の濃度が高い「
固形石けん」です。
さらに、水分が含まれていない固形石けんの方が、少ない量で洗浄効果を発揮できるので、
コスパがいいことになります。
そんな固形石けんの弱点は、泡立てにくい、石けん自体を清潔に管理しないと菌やウイルスが付着することがある、など
管理が難しいこと。
固形石けんを使用する場合は、石けん表面も流水で流したり、石けん置き場をこまめに洗ったり、石けんそのものを清潔に保つように注意しましょう。
石けんをしっかり泡立てて
手洗いをしやすいのは「
液体ハンドソープ」です。
ポンプを押すだけで必要な量が手に取れるので、簡単で使いやすくなっています。
最近では泡タイプのハンドソープも発売されていて、泡立てる手間が省ける・液だれしない点が衛生的で人気です。
使う人や使う場所によって、自分に合ったタイプの石けんを使うとよいでしょう。
◆石けんの形状による違いと特徴
|
固形石けん |
液体タイプ |
泡タイプ |
洗浄力 |
とても高い |
高い |
やや弱い |
使用感 |
泡立てに時間がかかる |
泡立てしやすい |
泡で出てくるからすぐ使える |
コスパ |
とても良い |
良い |
液体タイプより割高 |
注意点 |
・付着物を取り除くために、水で洗い流しながら使う
・濡れたまま放置しない |
・ポンプの先に触らない
・泡立ててから使う |
・泡を手全体にきちんと広げるようにする |
ハンドソープの泡立て方で効果は変わる?
手を洗う時には、石けんを泡立ててから使うのが当たり前になっていますが、「石けん成分を手に付けるだけでは意味がないの?」と思ったことはないですか?
実は、石けんでの手洗いの効果は、石けんそのものではなく泡にあるんです!
ハンドソープや石けんは、泡で手についた菌やウイルスを浮かせて洗い流すことで、感染症予防に効果があると言われています。
面倒だからといってハンドソープを手に取って流すだけではなく、しっかり泡立てて指先や指の間まで泡で洗い流すようにして手洗いしましょう。