毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「クーラーにまつわるトラブル」という話題を紹介します。
今年6月、千葉市議会が、市内の小中学校へのエアコン設置を求める請願を、「耐える能力も必要」と却下して、大いに話題となった。こうした例からも分かるように、いまだクーラーを贅沢品と捉える人は少なくないが、介護の現場からは、クーラーにまつわる笑うに笑えない話が寄せられている。
中部地方で訪問ヘルパーの仕事をしている女性・Mさんが、ある利用者・Yさんのお宅を訪ねたところ、部屋の中が猛烈な暑さになっていた。Yさんの部屋の窓は全て閉め切られており、Mさんが「Yさん、暑くないの?」「何で部屋を閉め切ってるの?」と、事情を尋ねるものの、Yさんは「ちゃんとエアコンを入れてる」の一点張り。確かにエアコンを見ると「運転」のサインが点灯している。
ことの真相は、「エアコンが暖房に設定されていた」という単純なものなのだが、Mさんによれば、これはYさんがMさんを気遣ってエアコンを入れたものの、認知症ゆえに暖房がついていることに気づかないという状態。Mさんは、
「この暑さのなか、部屋を閉めきって暖房を付けていたら、熱中症や脱水症状で命の危険もある」
と述べ、「昔みたいにクーラーと暖房が別だったら、こんな心配はしなくって良かったのに…」と、エアコンの危険性を指摘している。
このように、高齢の利用者の“温度感覚のズレ”にまつわるトラブルは少なくないようで、ネットに寄せられた書き込みを見てみると、
「暑いのになぜか布団にくるまるんだよな」
「蒸し暑いのにエアコンも付けず布団にくるまり…」
「この暑さでも寒いって言ってる方いる」
といった例が報告されており、「高齢者がエアコンを目の敵にするのは何でだろうね」という意見も。真夏の酷暑にはもはや必須アイテムとなったクーラーだが、介護スタッフにとっては時に悩みのタネにもなり得るようだ。
【関連リンク】
・千葉市、小中学校エアコン却下 議会「耐える能力必要」-朝日新聞デジタル
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