介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は東京都内で5つの介護老人保健施設のほか、グループホーム・ヘルパーステーションなど多岐にわたる業態の施設を運営する医療法人社団龍岡会総務部の橋本邦三郎さんにお話を伺いました。
<取材・文・写真 西山武志>
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「親の介護をきっかけに興味を持って、この業界に転職してきたんです」と、自身がこの業界に入ったきっかけも語ってくれた橋本さん
○●○ インフォメーション ○●○
医療法人社団 龍岡会
東京都文京区湯島4-9-8
TEL : 03-3811-0088
FAX : 03-3811-2225
http://www.mct.or.jp
面接で見極める応募者の思考力
スタッフの採用を担当されている橋本さんは、実際に面接にも立ち会う機会も多いとのこと。応募者にはどんなことを聞くのでしょうか?
「大変月並みですが、『介護職を応募する動機は?』『なぜ龍岡会を応募したのでしょうか?』という質問は、毎回しています。皆さんの回答は千差万別ですが、やはり未経験の方にとって“なぜ介護職を目指しているのか”という部分は、介護の世界で働く上で非常に大切だと思います。純粋な動機の中に“人のために何かをしたい”という思いがないと、なかなか続かない仕事だと感じています。ただ、動機について『家から近いのが魅力で……』と素直に答えた方でも、採用になっているケースもありますので、この質問だけで一概に採用するかどうかを判断しているわけではありません」(総務部・橋本さん)
時代や状況が移り変わっても、介護の基本は同じ
また、橋本さんは「面接で必ず伝えていること」について、次のように話しました。
「直接お目にかかる場合には、施設が今抱えている問題や課題について、率直に伝えるようにしています。これは、その場でその問題や課題についての解決策の提案を求めているわけではありません。そうした現状を知った上で、お越しいただきたいと思っています」(橋本さん)
そして橋本さんは、最後にこれから介護職を目指す方々へ、次のようにメッセージを送ります。
「私たちが最も大切にしなければならないことは、『どうすればゲスト(利用者)を尊重できるか、気持ちよく過ごしてもらえるか』ということだと思います。今後ますます介護の環境は激変せざるを得ないと思いますが、たとえ状況や制度が変わったとしても、その根本をぶらさずに考えて行動することができれば、どんな職場でも必要とされる人材になれるはずです」(橋本さん)
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