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2015年12月16日

福祉専門校の教員助手から介護職に復帰。いざ東京へ…私の転職理由Nさん3 | 介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報

介護の仕事に携わるなら、専門性を高めたい――。その気持ちが、転職の原動力にもなっているN・Eさん。一時は教員も目指しましたが、体調を崩して挫折。新天地を東京に求め、どう行動したのか。知的好奇心が止まらないNさんの挑戦は、まだまだ続きます。

*N・Eさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



N・Eさん(36歳)の転職経験

3_1短大の福祉学科を卒業後、2年間は飲食店のアルバイト生活

実家のある群馬県の介護老人保健施設の認知症専門棟で1年勤務

実家からより近い老健に転職、5年間勤務

介護福祉士取得のための専門学校で教員助手として1年間勤務。激務で体を壊し、退職

東京の老健に4年間勤務

ジョブローテンションを活用し、同じ法人でさまざまな職種を半年間経験

訪問介護ステーションにサービス提供責任者として2年間勤務

群馬県に戻り、社会福祉法人に就職。最初の1年はショートステイの生活相談員。次年度から特別養護老人ホームで、念願のケアマネジャーとして勤務


自分をリセットするために東京の老健へ転職

308東京でも、やはり介護老人保健施設に就職しました。医療とのつながりが深いので、高齢者ケアに広い視点で臨むことができ、多職種連携もしやすい。また、老健は、高齢者の自宅復帰を目指すために、介護や看護、リハビリを行う施設です。「家に帰りたい」と思っている高齢者も多いなか、そんな高齢者のニーズにかなっている。働き甲斐もあると思っていました。

専門学校の勤務である意味、地元の介護業界に顔が知れすぎてしまった自分をリセットするのに、東京はありがたい場所でした。だれも私を知らないので、とても安心できます。また、東京は情報が多く、出席できる介護の研究会の数もとても多い。群馬県にいるときも、頻繁に上京してきましたが、東京に住んでいれば交通費も時間もかからない。気軽にさまざまな勉強会・講習会に出席できるのは、「勉強好き」な私にとって便利でもありました。

東京の老健では一般棟で介護福祉士として勤務するほか、安全管理委員会に所属。リスクマネジメントについて、知識や経験を深めました。事故を未然に防ぎながら、よいケアをするためにはどうしたらいいのか、それが、職場でのテーマにもなっていました。就職して2年目には、老健の大会で同様のテーマでの発表をするなど、自分の知識欲は、ここでマックスになってきました。

この老健には4年間勤務したのですが、その間に、介護業界歴10年を迎えました。実は、勤務5年でケアマネジャーの資格試験取得の条件が整ったとき、勉強もして、試験当日を迎えました。しかし、自信がなくて試験会場に行けず、挫折。10年目こそは、記念受験のつもりで受けよう! と心に決めて、受験勉強にも励み、合格。これも力になりました。

しかし、組織内外の研修に精力的に出席し、知識を身につければ身につけるほど、職場では浮いた存在になりがちでした。会議での発言も多く、今思えば、頭でっかちだったんですよね。ここでも突っ走ったせいか、総スカン。組織の中でケアマネジャーになりたかったけれど、させてもらえませんでした。本部の部長が直々に来て、話し合いに応じてくれましたが、ここでもやんわりと自分の行動について諭されて。社内的にも迷惑をかけました。

正義感が強すぎるのかもしれません。それをストレートに出しがちなのだと思います。自分でも、もう少し広い視野で介護現場を見たほうがいいのでは、と思い、自らジョブローテーション(=さまざまな職務を経験すること)を申し出ました。本部も、「特養を中心に、好きなだけ勉強しなさい」と言ってくれたので、意気揚々と、さまざまな職種を半年間経験しました。
生活相談員や看護現場の仕事も学び、ひととおりの知識を付けてもとの職場に戻ろうとしたら、「あなたの席はもうありません」。ああ、また嫌われていました…。

しかたなく、別の老健を探して就職したのですが、ここのケアがあまりにひどくて許せず、半年で辞表を提出。いろいろと考えた末に、前職の老健でお世話になった部長さんにお願いをし、同じ法人が運営する訪問介護ステーションに舞い戻らせてもらうことになりました。


訪問介護ステーションで気づきを与えられた

3_3初心に帰ろう! 固く誓いました。訪問介護に真剣に取り組む姿勢に自らを立て直すため、まずヘルパー2級の研修を受け直そうと思いました。いつの間にか自分流になってしまっている現場での介護を見直すためにも、必要なことだと思いました。そして、実際に受けてみると、介護の基本を確認でき、とても有意義でした。

そんな姿勢を認めてもらえたのか、あっという間にサービス提供責任者(サ責)に昇格。うれしかったですね。ステーション全体を見渡し、ヘルパーさんたちの相談にのり、人が足りなければ現場にも支援に行き――。精力的に働きました。

サ責というリーダー格を与えられたことが、自分を成長させてくれたと思います。今までは、「自分が学ぶこと」ばかりに執着していました。が、この立場だと、スタッフのみんなが向上していくことに、自分が尽力することが大事です。経験たらずで必死にやっているうち、みんなが頼りにしてくれて、ねぎらってくれることもあって。ステーションの中に和ができていくことがうれしかった。

自分が少し、変わったな、と思えてきました。自分を捨てて、みんなのために仕事をすることの楽しさ、やりがいが身に着いたと思います。

しかし、こんなときに、甲状腺の持病が悪化しました。気持ちは「やりたい」のに、体がついていかず、だるい、起きられない。薬でコントロールし、「今日を乗り切れば」「今月の目標を達成すれば」と、自分を励ましてなんとか毎日出勤していたけれど、ついに体がギブアップ。情けなくて辛くて――。
せっかくやりがいの芽が出てきたのに、また挫折――。スタッフにも申し訳なくて、涙が出ました。

私は介護の仕事に向いてないんじゃないか。もうやめたほうがいいんじゃないか。弱気になったとき、ふと故郷が頭に浮かびました。いろいろ理由があって、妹も実家に戻ってきていました。母と妹と3人、また暮らしていこうか。故郷を離れて7年。私のことを覚えている介護現場の人も、そう多くはないかもしれません。

私はまた、パソコンを開いて、故郷の求人情報を集め始めました。

最終回の次回は、夢だったケアマネジャーの仕事に取り組むNさんをお伝えします。

*N・Eさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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