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2017年05月31日

ケアマネジャーに合格、かけもちの仕事は4つに…転職理由Eさん3 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

クリーニング店の経営、訪問介護事業所の夜勤のオペレーターをしながら、ケアマネジャーの資格試験に合格し、ケアマネジャーとしての仕事も増やそうとするEさん。
そのバイタリティはどこから湧いてくるのでしょうか。“超”がつくほど多忙なのに、介護の仕事は「癒し」だと言います。そのわけを、教えてもらいました。

*E・Uさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



E・Uさん(53歳)のプロフィール・転職経験


●介護業界歴…14年

●介護の仕事に就く前…幼稚園教諭、乳酸菌飲料販売、保険会社営業、クリーニング店経営

●介護業界での転職回数…2回

●いままでの勤務先…訪問介護事業所、小規模多機能型居宅介護

●保有資格…介護福祉士、ケアマネジャー


小規模多機能でケアマネジャーに

オペレーターの仕事をしているときに、ケアマネジャーの日数の要件を満たしました。そして、資格試験を受けると合格。
夜勤続きで忙しく睡眠不足だったのに、よく受かったと自分でもびっくりしました。

でも、せっかく取得したケアマネジャーの資格は、オペレーターの仕事では生かせません。
このままでは受験で勉強したことも忘れてしまいそうだし、なんとかケアマネジャーになりたいと思い、パートで働けるところを探しました。

すると、小規模多機能型居宅介護事業所が、週2日のパートでケアマネジャーを募集しているのを見つけました。
家からもまあまあ近いし、小規模多機能という新しい形の介護事業所に惹かれました。オペレーターの仕事を週2日にしてもらって、空いた2日はケアマネジャーとして働くことに。

小規模多機能型居宅介護は、ひとつの事業所が「通い」、「訪問」、「泊まり」を提供します。
ショートステイは単発だとなかなかとりにくいですし、利用者さんによっては、デイサービスと訪問介護、ショートステイがそれぞれ違う事業所だと混乱することもあります。
その点、小規模多機能だと、毎回顔なじみのスタッフがサービスをするので、利用者さんにとっては安心感があり、落ち着いて過ごせることが多いようです。
スタッフ側も、利用者さんの家にいるときの顔もデイのときの顔もわかるので、それぞれをきちんと把握しやすい点ではとても良いと思いました。

それに、ケアマネジャーとして働くにしても、あれこれいろんな事業所のサービスを使っている人は、点数計算が大変ですが、小規模多機能だと通称「まるめ」と言って、すべてがひとくくり。
事務もそれほど難しくないのです。モニタリングもケア計画の説明も、日々の訪問の中でできてしまう。
その方の健康状態や感情の起伏なども、ずっと一緒に過ごしているだけにわかりやすい。
だから週2日の勤務でも、なんとかなりました。

当時はビーズ作品を作って販売する仕事もしていました。もちろん、クリーニング店の経営も続けています。4つの仕事をかけもちしていました。
「なぜそんなに働くの?」と言われますが特に理由はなくて、働くのが好きでいろいろな仕事をしたかったんです。


介護の仕事は「癒し」

ベースになる仕事はクリーニング店の経営です。事業主ですからね。
しかし、クリーニング業は「クレーム産業」と言われるぐらい、お客さんからクレームをいただくのです。
シミが落ちていない、全体の色が抜けた、など。データとか数字で言えないようなことで抗議をされると、どうにもしようもなくて、あやまるしかないんです。

そんなふうにストレスに感じているから、介護職としてお年寄りに接する時間は、とても尊いものでした。
役に立っているという実感がありますし、利用者さんからも「ありがとう」という言葉を何度もいただきます。
クリーニング店で理不尽なクレームを受けていると、介護の仕事は「癒し」に思えました。

ただ、小規模多機能の利用者の息子さんで、ひとりどうにも話がうまくできない人がいました。
お父さんを思うあまり、こちらのサービスのすべてが気に入らないんですね。

「お風呂に毎日入れてほしいのに入れてくれない」
「訪問に来たときの態度が悪い」
「電話で言ったことが、実際に訪問する人に伝わっていない」
「おかしいじゃないか、本部の人間を出せ!」

毎日のようにこんなクレームがありました。
ケアマネジャーとして、矢面に立たないといけないのですが、「責任者を出せ」と言われることもしばしば。こちらが女性ということで、軽く見られていたのかもしれません。

結局、良いコミュニケーションを取れないまま、利用者さんは胃ろうになり、療養病院に入院することになりました。
「もう少しうまく対処できたら」と思い、今でも無念です。
自分の力量のなさを反省し、結局は経験を増やさないと自信が持てないことを痛感しました。

最終回の次回は、「最期を看取るため」に勉強を始めたEさんの様子をお伝えします。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>



*E・Uさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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