介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は埼玉を中心に関東一円で数々の高齢者介護施設を運営する「ケアサポート株式会社」の総務部採用担当、齋藤昇さんにお話しを伺いました。
<取材・文 中条佳子>
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自然な笑顔で対応することを心がけています
○●○ インフォメーション ○●○
ケアサポート株式会社
グループホーム、デイサービス、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホーム、特定福祉用具販売、居宅介護支援事業、ヘルパーステーション
埼玉県さいたま市大宮区土手町1-2 JA共済埼玉ビル7F
TEL : 048-640-1765(代表)
FAX : 048-640-1365
http://www.care-support.biz/
また会いたいと思われる人柄、話しかけやすい笑顔が大切
ケアサポートでは、2013年4月には新卒が52人入社し、来年は70人を採用する予定。また今後は事業拡大につき、1か所施設ができると、中途採用でも40~60人の増員があるそうです。
そうしたなか、現在どういった人が採用されているのか、齋藤さんに訊いてみました。
「今年の新卒で内定が取れている人たちで言えば、コミュニケーション能力が高いという傾向があります。というのも、弊社のような小規模の在宅介護の施設では、スタッフとサービスの質にかかっており、そのなかでコミュニケーション能力は非常に重要です。他の有料老人ホームや特別養護老人ホームは、一度入居するとずっと継続しますが、デイサービスやショートステイは、サービスの質が低かったり、また会いたいと思えるスタッフがいなかったりすると、リピートしていただくのは難しい。ご利用者様にまた会いたいと思っていただけるスタッフを、少しでも増やしていきたいと思っています」
そしてコミュニケーションがしっかりとれる人の中でも、大切なのは笑顔とのこと。明るくていつも笑顔の方は、利用者の方の評価も高いそうです。
「スタッフが自然な笑顔で対応することは、弊社がとても大事にしている部分です。それは中途採用でも新卒でも、学歴問わず変わりありません。弊社では、採用時にグループワークや作文を書いたりしていただくのですが、たまにいっさい笑顔を出さない人もいます。しっかりしていてもずっと仏頂面だと、ご利用者様が声をかけ難いですよね。やはり笑顔で話しかけやすい人であることが、大切だと思います」
コミュニケーション能力とは、相手を思いやる気持ち
介護業界に限らず、どの業界でもコミュニケーション能力が高いほど良いでしょう、と齋藤さんは言います。ただ、そのなかでもケアサポートとして求めるコミュニケーション能力があると、齋藤さんは付け加えます。
「コミュニケーション能力といっても、話が上手い下手ということではなく、相手を思いやる気持ちが大切です。そしてそれを相手に伝えることが重要です。気持ちがあっても、伝わらなければ意味がありません。『この人は自分のことを思って対応してくれている』『この人にまかしておけば大丈夫』ということがご利用者様に伝わらないと、なかなかリピートにはつながりません」
ちなみにケアサポートでは、安定した雇用でスタッフがずっと仕事を続けることが、利用者の方の安心感につながり、リピーターも増えていくと捉え、正社員率を上げているそうです。もちろん中途採用でパートの方でも、長く続けられる方が望まれると言います。
次回はスタッフが長く仕事を続けられる環境について、また採用したくない人材についてお話を伺います。
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